永久輝せあのダークな魅力が全開&美声の星空美咲の花組『ドン・ジュアン』…希波らいとの歌が成長していた

花組



おはようございます!
朝に更新です
遅れてしまいました

本日(7月28日)は、
花組『ドン・ジュアン』のライブ配信の日でした

 

ついに永久輝せあ&星空美咲のプレお披露目公演
『ドン・ジュアン』を見ることができました!
御園座には行かないので、
ライブ配信をとてもとても楽しみにしておりました

 

ということで、
サクッと感想を綴っておきます
よろしければお付き合いください

 

またネタバレをしてますので、
これからご観劇される方はご注意ください

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

初演より深みが増した『ドン・ジュアン』

まず『ドン・ジュアン』の作品そのものですが、
初演よりも深みが増した演出になっていたと思います

 

初演は圧倒的な歌唱力と、
キャラにあっただいもんさん(望海風斗さん)の圧巻のパフォーマンスで引っ張ってましたので、
その点はずば抜けてましたし、
あの余韻は忘れられないのですが、
本当に「望海風斗ありき」の演目だったのが否めなかったです

 

それとドン・ジュアンとマリアがめちゃくちゃ惹かれ合い、
お互いを求めたったという点においては、
絶対に今回の再演の方がよかったです

 

たぶん外部の上演の際に、
そういう方向性になったと思うんですよね
外部はマリアをしっかりとヒロインに仕立てていたようですし…
観れなかったので何とも言えませんが…(^_^;)

 

女性をたぶらかして快楽だけに溺れていた時代のドン・ジュアンが、
なぜそのようなことになってしまったのかという点は、
初演の方が明確だったようには思います
あまりいい感じはしない展開でしたが…(´・ω・`)

 

あと気になったと言えば、
思い込み激しいラファエルとは言え、
マリアは死ぬかもしれない状況でも我関せずで、
死んだ知らせを聞いても涙も出ないというのは、
芸術家過ぎるという点の強調だとは思うのですが、
ある意味凄いな…と呆然としてしまうところでもあります

 

マリアの自分の心を揺さぶるものにはまっしぐらというのは表現出来てましたけど…

 

やっぱり芸術を理解してくれなかったという点において、
ラファエルには友達並みの感情すらなかったのかなとしか思えなかったです
友達であれば自然と涙も出るでしょうし、
本気で悲しいですし、
何よりも死ぬかもしれない戦場の前日は一緒に過ごすでしょうから…
この時点で、
マリアにとってラファエルはその程度の関係性ということを表していたのでしょう

 

そういう意味で、
芸術を理解してくれたドン・ジュアンに惹かれるのは、
至極当然なのだと感じます
マリアにとって彫刻がすべてですから…

 

トップ娘役が演じるということで、
マリアの見どころも人間味も改善されていて、
より宝塚歌劇に近づけた感はあったと思います

 

生田先生にとっても、
ご自身の伴侶を見つけた作品ですもんね(*´艸`)
思い出深さはひとしおでしょう

 

場面展開が早すぎるところもありますけど、
初演より各段によくなっていたと思います

 

あと初演と比べると、
主要キャストがしっかり歌える人が多いのがよかったです
これだけでもストレスフリーでした

 

スポンサーリンク

永久輝せあのダークな魅力が爆発

続いては主演のひとこちゃん(永久輝せあさん)

 

ひとこちゃんの演じるドン・ジュアンは、
非常にスタイリッシュで、
これはモテてモテて仕方がないでしょう、と思わせる匂いというか、
フェロモンを出しまくりでした

 

割と優等生なイメージの強いひとこちゃんですけど、
こういうダークな役も似合うというのは、
『冬霞の巴里』で証明済みでしたので、
ドン・ジュアンを演じると知った時にはゾクゾクしました

 

正直、
初演のだいもんさんがドハマりした役ですし、
歌の凄さは比べものにはなりませんけど、
新たなドン・ジュアン像と見せることには大成功したと思います
確かな演技力とモテ男オーラの凄みが払拭してくれましたので…
上手かったです

 

とはいえ歌唱力に関しても、
花組に組替えした頃はへなちょこの部類ではありましたが
今ではしっかりと歌えますし、
宝塚歌唱的には十分でしょう
トップスターという立場になって、
まだまだ成長することも可能ですから

 

とにかく美しかったです
非常に大事な要素の1つですから、
どんどん磨かれて魅了して欲しいと感じました

 

しかし黒ひとこは本当にカッコよかった!

 

前半のクズっぷりは最高でした
彼の死に関しては自業自得としか言いようがありませんし、
思い入れとか共感は湧かないという点も、
ドン・ジュアンならでは(笑)(^_^;)
魅力的なのはわかりますけど、
絶対に近寄ってはいけない男です

 

でも遠目で見る分はカッコいいです!

 

ひとこちゃんが本当に『エリザベート』を上演するとするならば、
非常に似合っていると感じました
エリザだけじゃないですけどねw

 

明るく陽気な役やちょっと抜けている役も可愛く演じられるので、
ハッピーミュージカルも見てみたいです

 

大人気トップスターだったカレーくん(柚香光さん)の後を継ぐというのは、
大変なプレッシャーだったと思いますけど、
素晴らしい船出でした!

 

スポンサーリンク

声が美しい星空美咲

次はヒロイン・マリアを演じた、
新トップ娘役のみさきちゃん(星空美咲さん)です

 

みさきちゃんは決して美形の娘役さんではありませんけど、
確かな歌唱力と声の良さが魅力だと思っています

 

私の大好きなちゃぴちゃん(愛希れいかさん)も美貌タイプのトップ娘役ではなかったですが、
確かな演技力と類まれな表現力とチャーミングな笑顔が素敵でした
同じく大好きなまあやちゃん(真彩希帆さん)も、
美貌のトップ娘役ではなく、
圧倒的な他を寄せ付けない真の歌唱力が魅力で、
元気いっぱいが素敵でした

 

みさきちゃんもこのタイプに含まれると思っています
とにかく声が綺麗なのがいいですね
少し若すぎる感じもありますけど、
経験を積めばいろんな声色を出せるようになるでしょうし、
とにかく歌が上手いのが素晴らしい!

 

真ん中が歌える、
特にヒロインが美しく歌えるというのは、
絶大な安心感がありますし、
舞台全体のクオリティがあがります

 

『ドン・ジュアン』のマリアは、
出番があまり多くはない作品ではありますが、
確かな存在感もあり、
歌のうまさが際立ってましたし、
ひとこちゃんとの歌の相性も良かったので、
今後がますます楽しみになってきました

 

演技力に関してはまだまだという点はありますけど、
それも場数をこなして成長されると思います

 

希波らいとの歌がめちゃくちゃ成長していた

次は2番手・ドン・カルロ役のらいとくん(希波らいとさん)

 

歌が上手くなっていてビックリ!Σ(゚∀゚*)

 

へなちょことまでは言いませんが、
歌が弱かったのは否めなかったです
それが見違えるように歌が上達していたのですから、
驚きしかありませんでした

 

まるで、
月組時代のありちゃん(暁千星さん)が、
急に歌えるようになった瞬間を彷彿とさせます

 

歌でしっかりと努力をし、
それが結果となって表れたのでしょうね
素晴らしかった!

 

そのため、
ひとこちゃん、みさきちゃん、みほさん、あかさん、らいとくんと、
歌える人が主軸となって歌ってくれるので、
歌に関してはかなりストレスフリーでした

 

ただお芝居に関しては、
らいとくんはやはり陽のオーラが全開なので、
もう少し精進して欲しいです
キラキラとした華やかなオーラとは違うんですよね
なんかやたらと明るい…(^_^;)

 

一人元気いっぱいという感じに見えてしまうのが難点なので、
そのあたりを演技力や表現力でカバーできるようになると、
さらに大きく成長されると思います

 

でもどちらかと言えばかな
歌えるトップスターはなかなか誕生しませんので、
歌に磨きをかけて欲しいです

 

らいとくんの歌の成長は、
今回視聴して一番の驚きであり収穫でした!

 

スポンサーリンク

独特なエルヴィラだった美羽愛

次は娘2の役であるエルヴィラを演じたあわちゃん(美羽愛さん)

 

可愛いですよね…
本当に可愛いと思います

 

なんだろ?
真の可愛さというのとは異なって、
すごくキュートに見えるというか、
マジックにかかるというか…(^_^;)

 

今回の役もあわちゃんらしい解釈で演じられていたと思います

 

正直、
初演のくらっち(有沙瞳さん)が上手かったので、
修道女という設定もよくわかる貞淑さと生真面目さが出ており、
歌も上手かったので、
エルヴィラといえばくらっちなのですが、
あわちゃんのエルヴィラはとても独特でした

 

思い込みが激しいのがピッタリというかなんというか…(^_^;)
ラファエルと同類であることが明確なんですよね…
でも、
愛嬌があるせいか、
あんなに思い込みが激しくてもどこか憎めないというか…

 

歌も今までよりも頑張っていたと思います
歌えるまではいきませんけど、
少しずつ向上しているのがわかりました

 

あわちゃんはつくづく「華」があるタイプなんだと感じました
目を引く娘さんです

 

気になったキャスト…綺城ひか理&天城れいん

ここからは一言感想で参ります

 

まずは、
騎士団長を演じたあかさん(綺城ひか理さん)
素晴らしかったです!
あかさんが騎士団長を演じたからこそ成立したと言っても過言ではないです

 

星組で上手かった歌唱力をより向上させ、
幅広い役、特に年上の役で演技力と存在感を強化したあかさん
その魅力が最大限に発揮されていました

 

なんといっても、
97期の同士の絡みの萌え!
ひとこちゃんとあかさんの熱演が胸に響きました
ひとこみさきはもちろんですが、
ひとあかの同期コンビの活躍が今後も楽しみです!

 

ラファエル役のれいんくん(天城れいんさん)
ここのところの抜擢で俄然注目を浴びているれいんくんですけど、
いろいろ頑張って欲しいと思わざるを得なかったです…

 

演技に関しては悪くないですし、
ハマるといい味を出すのですが、
今回のラファエル役はちょっと浮いていた感がありました

 

何よりも歌が…(´・ω・`)
主要キャストでただ一人残念だったため、
余計に悪目立ちしてしまうという悪循環になってしまったのも悲劇でした

 

もう少し歌を頑張って欲しいです
104期のトップスター候補の筆頭なのでしょうけど、
このままではちょっと…という気がします

 

とはいえ、
らいとくんも急に歌の上達が観れましたので、
れいんくんもそうなることを願っています

 

ドン・ルイ役のじゅんこさん(英真なおきさん)の確かな演技力と、
イザベル役のけいこさん(美穂圭子さん)の素晴らしい歌声が、
『ドン・ジュアン』の舞台の魅力をより引き出していたと思います
これぞ本専科さん!

 

ゆりちゃん(紫門ゆりやさん)のフェルナンドと、
アンダルシアの美女の二役がお見事!
美女、カッコよかったです

 

以上駆け足ですけど、
インプレッションでした

 

参加しています!

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 

【関連記事】
永久輝せあ率いる花組『ドン・ジュアン』が開幕…スペシャルイベントで5組のトップスターの並びが激変

永久輝せあ&星空美咲の良さ爆発な『ドン・ジュアン』ポスター…永久輝せあ主演で観たい作品

 

コメント