華世京さすがの真ん中感だった雪組『ステップ・バイ・ミー』…星沢ありさも素晴らしいヒロイン力

雪組



本日(8月31日)は、
雪組の路線スター・かせきょーくん(華世京さん)主演
『ステップ・バイ・ミー』の千秋楽であり、
ライブ配信の日でした!

 

てっきり15時だと思っていたら、
まさかの午前中の11時半が千秋楽でした…(^_^;)
あやうく見そこなうところでした
危ないアブナイ!

 

昨日あまりの暑さと疲れで、
PCの前でキーボードに手を置いたまま意識がなくなりかけた(つまり寝てたw)時、
もう寝ようと思ったので、
一応かせきょーくんのバウの時間を見ておこうと思ってドビックリ!w
昼過ぎまで寝ていた可能性があるので、
本当に危なかったのです

 

ということで、
今回はサクッと『ステップ・バイ・ミー』の感想を語っておきます

 

ネタバレ全開ですので、ご注意ください!

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

菅谷元のバウデビュー作『ステップ・バイ・ミー』はよくまとまっていて佳作だった

まずは『ステップ・バイ・ミー』の作品そのものから…
この作品は演出家の菅谷元先生のバウデビュー作です
どんな感じになるのかなと楽しみにしていました

 

ストーリーとしては展開が読みやすい上に、
ちょっと間違えると駄作になりかねないところを、
しっかりとまとめていたのが好印象でした

 

1幕の最初の方で、
さんちゃん(咲城けいさん)演じるジャックがDNAにこだわり、
クローンに夢を馳せているという時点で、
「うわ…絶対クローンが来るんだろうな。それがありさちゃんの役なのかな?」と、
ちょっぴり嫌な予感の展開を想像していました

 

ほぼそのとおりの展開なのですが、
意外にも陳皮な話にはならず、
父子の愛情や主人公とヒロインの純愛を軸にし、
周りの生徒をも巻き込んだ青春物に近いところもありました

 

結局最後はアンハッピーなのですがそれがよかった
クローンを正当化したり、
ご都合主義的な主人公とヒロインのエンドではなかったのがよかったです
しかも、エイミーの死を匂わせで終わらせたのも余韻が残っていました
我々視聴者も胸にポッカリと穴が開いたような気分でした

 

その一方で、
主人公とヒロイン以外が大団円という対比も面白かったです
主人公たち以外の後味は爽やか
だからこそ、主人公の悲しみが余韻として残りました

 

さらに特筆すべき点は、
組子を活躍させていた点です
その他大勢になりがちな脇役にも、
ちゃんと役割を持たせていた点は感心しましたし、
これがデビュー作というのであれば、
大劇場デビューも楽しみになってきます

 

ストーリーテラー的な部分は課題が多いでしょうし、
一歩間違えれば厨二病的な方向性も持ち合わせている感が否めませんが、
菅谷先生はとにかく舞台の使い方やキャストの使い方が素晴らしかったです
フィナーレもお芝居に組み込んでいたのもよかったです

 

これは次回作にも期待したいです!

 

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華世京のこれまでの経験が開花!華やかな主人公がお見事

続いては、
主人公ユージーンを演じたかせきょーくんです

 

いやぁ…あらためてバリバリのゴリゴリの超路線スターだとはっきりと認識いたしました
こんなにも真ん中感があり、
舞台を引っ張っていく力があることを再確認いたしました
これでまだ研6ですからね
新人公演はまだあと1年残したところでのバウ主演です

 

久しぶりの超路線スターという感じです
さすが研3で新人公演主演を務めただけあります

 

1作ごとに成長をみせてきたかせきょーくんでしたが、
今回の主演は作品に恵まれたというのもあるでしょうけど、
演技力も向上し、
歌も上手くなってましたし、
ダンスも美しかったです

 

研6での主演としては十分素晴らしい出来だったのではないでしょうか

 

しかし、今回の舞台を見て、
かせきょーくんの陽と真ん中のオーラが凄まじかったです
まさにキラキラしていたように感じます

 

男役10年と言われているとおり、
まだまだ成長過程の途中ではありますが、
106期のエースであり、
ほぼほぼ確実にトップスターになるべくした立場を十分理解した上で、
着実な成長を見せてくれていると頼もしく感じました

 

演技も歌ももう少し頑張って欲しいという思いはありますが、
今回はここまで魅せてくれたわけですから、
次回の主演作でもより一層素敵な主人公を演じてくれることでしょう
善人なのか黒い悪人っぽい役なのかはわかりませんが、
新たな魅力をみせてくれると思います

 

本当に素晴らしかった!

 

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星沢ありさは大輪の花系ヒロイン

続いてはヒロインのリリーとエイミー役のありさちゃん(星沢ありささん)
108期のエース級のヒロイン候補です

 

新人公演ヒロインを演じた時の大きな課題は歌でしたけど、
今回は一段階レベルアップしてましたね
演技力にも向上していたと思います

 

何よりもヒロイン力の凄さ!
一目見て「この人がヒロイン」とわかる華やかさが凄まじかったです

 

研4なので技術面ではまだまだですけど、
着実にトップ娘役ロードに乗っている感が強いと感じたのが、
今回のヒロインを見てです
やはり素晴らしい

 

それでいて、
主人公のユージーンよりも年上という設定ですけど、
違和感なく年上に見えたというもよかったです
かといって、大人っぽいという意味ではないんですよね
年齢のバランス感覚に優れているのかもしれません

 

もう少し歌が上達すればなおよし、でしょうか
かなり良くなってはきていると思います

 

笑顔も眩しいですし、
陽のオーラが凄まじい…
雪組ということもあり、
元宙組トップ娘役のじゅんはなちゃん(潤花さん)と同様なオーラを感じました

 

今後も爆上げ路線娘役として、
雪組で順調に育成されることでしょうし、
とても楽しみです

 

ただやはり大柄な感じは否めないので、
小柄なトップスターとの相性は悪そうではあります
でも、あまり身長差がなかったかせきょーくんとのコンビは、
すごく似合っていたので相性もあるのでしょうね

 

かせきょーくんとありさちゃんの陽×陽のコンビは、
キラキラがすごくて目に眩しかったです

 

諏訪さき&華純沙那の芸達者コンビ

続いては、
2番手役と娘2役のコンビです
2番手役はベンのすわくん(諏訪さきさん)で、
娘2役はジェシカのまるこちゃん(華純沙那さん)です

 

よかったですね
正直、すわくんもまるこちゃんも、
それぞれの下級生が主演でありヒロインであったので、
なかなか複雑な思いもあるのかもしれませんけど、
とにかく上手かったです

 

演技力も歌も申し分なし
そのため、
舞台のクオリティが格段にあがりました
こういう生徒さんも絶対に必要ですよね

 

しかも、2番手コンビはもどかしい間柄に終止符
それも良い意味で…

 

菅谷先生の2人の起用の仕方も上手かったと思います

 

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気になった配役

他に気になった役について触れておきます

 

ライアン教授役のじゅんこさん(英真なおきさん)
本当に上手い!
キーパーソンの一人として歌の場面もあり、じっくり聴かせてもらいました
こういう役を演じさせたらじゅんこさんは間違いなしですね
舞台成功の一人だと思います

 

フレッド・エバンス役のるいくん(眞ノ宮るいさん)
こういう役に遭いますよね…
めっちゃ褒めてます
しかも最後はちゃんと更生したのも良き
かなりオイシイ役でしたけど、
まさか退団しないですよね?
それはすわくんにも言えますけど…

 

ジャック役のさんちゃん(咲城けいさん)
1幕の最初の方でめちゃくちゃインパクト抜群の「DNAソング」を披露(笑)
相変わらず歌唱力は「?」ではありましたけど、
キャラに振り切った演技力と印象深い歌詞とで、
あまり気にならなかったのもよかったです
そのあたりも菅谷先生の配慮なのかもしれません
ある意味キーパーソンの一人でしたね

 

ロナルド・エバンス役のにわさん(奏乃はるとさん)
大統領になっちゃったw
次回の大劇場でにわさんは雪組から組替えしてしまうのが寂しいです

 

アリソン役のしらきちゃん(白綺華さん)
歌上手い!
あと化粧がよくなったような気がしました

 

以上になります
雪組生が一丸となって作り上げてましたけど、
芝居上手な生徒さんが多くて見ごたえがありました

 

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