本日（10月8日）、公式HPにて
「宝塚歌劇における改革の取組について」の追記が更新されました
ちょうど1ヵ月前に報道がありました西宮労基署からの是正勧告を受けて、
再度見直しをされました
是正勧告を受けてすぐに訂正が出せる事案でもありませんから、
実際にそれでやっていけるのかも含めて、
1ヵ月かかったのだと思われます
予算に絡む面も生じますし…
改革案を述べるだけでは誰にでもできるので、
あとはしっかりと守っていって欲しいものです
ということで、
今回はこの件について触れておきます
ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ！
追記が10件＆新規が1件の「宝塚歌劇における改革の取組」
今回更新された取り組みについては、
劇団のHPにて確認できますし、ダウンロードも可能です
一応PDFをリンクしておきます
今回追記された箇所は10件で、新規が1件でした
■追記の部分です
２．組織的なマネジメントやサポートを強化するための体制・システムの整備
①稽古スケジュールの見直し⇒稽古の進行にあたっては、劇団員や演出家、スタッフが対話をしながら、より良い舞台をお届けできる環境づくりに努めております。出演者同士の指導についてもスタッフが今まで以上に積極的にサポートするなど、稽古の進行について合理化を図っています。③活動時間管理の強化化【2024 年 4 月より実施済】⇒変更後の在館可能時間を遵守しながら稽古・制作を進行しております。
④劇団員の心身の健康管理体制の強化⇒公認心理師、シニア産業カウンセラー等の専門資格を有するカウンセラーが週 3 日駐在し、劇団員のメンタル面のサポートに努めています。従来は電話、メールにより予約を受け付けておりましたが、より安心して相談ができるよう、WEB での予約受付を開始しました。
⑤現場の問題を把握し、意見を吸い上げる仕組みの強化⇒引き続き、劇団員が心理的安全性を十分に確保できるよう、継続的な状況把握に努めてまいります。
⑥内部監査体制の強化【2024 年 4 月より実施済】⇒客観的な視座に立ち、必要な業務監査、指導、助言を行うと共に、劇団内の主要な会議にも参加しております。
３．劇団員および関係者の意識改革・行動変容を促す取組
②匿名で投稿できる意見箱の設置【2023 年 12 月より実施済】⇒設置以降、多数の意見が寄せられており、それぞれの意見に対して真摯に協議・対応を重ねております。これまで四度にわたって、劇団員の代表から劇団員宛に進捗を書面にて報告しておりますが、引き続き各意見に真摯に向き合い、関係各所と協議の上、順次改善に努めてまいります。③ 出演者・スタッフの役割分担の見直し⇒出演者による稽古用小道具の製作を廃止し、スタッフが購入して保管のうえ、各組で共有しています。さらなる効率化を図るべく、稽古用小道具の保管場所や管理方法の適切化について検討を進めております。
・IT ツールの導入【2024 年中に実施予定】⇒さらなる情報・データ共有の円滑化を図るべく、コミュニケーションツールやデータ共有ソフトを搭載したタブレット端末の配布について、検討・準備を進めております。
・稽古場運営業務の見直しに向けた検討【2024 年 7 月より実施中】⇒一般演劇の制作に携わっている外部スタッフに参画いただき、稽古場運営業務における現状の課題と解決策について助言をいただきました。いただいた助言をもとに稽古場運営の在り方や役割分担について検討を進めています。
④ 人材育成の強化【2023 年 12 月以降、順次実施中】⇒これまでに、出演者を対象に全組でハラスメント研修を実施したほか、全スタッフを対象に動画視聴によるハラスメント研修を実施しています。加えて、マネージャー職以上を対象に、ハラスメント相談窓口研修（相談員としての言動や対応を学ぶ研修）を順次実施しています。
■新規で加えられた箇所1件
４．劇団員が働きやすい労働環境づくり
上記に加え、2024年4月より一部手当の増額やベースアップ等を実施しておりますが、劇団員が安心してより良い舞台づくりに専念できるよう、さらなる労働環境の改善に努めてまいります。また、2024年9月5日に西宮労働基準監督署から是正勧告書を受領しました。このことを重く受け止め、監督官庁や専門家のご指導も頂戴しながら、ご指摘事項に適切に対処するとともに、引き続き宝塚歌劇団の改革に全力で取り組んでまいります。
上記の追記と新規の部分についてが、
おそらく先月に西宮労基署から是正勧告を受けた件なのでしょう
小道具がようやく劇団購入に
上記の部分を見る限り、
劇団側がかなりタカラジェンヌに寄り添った追記に思えますが、
そもそも論として、
追記される前におかしなところとして考えが至らなかったことが、
宝塚歌劇団の闇というか病巣だったのではないでしょうか
宙組事件が起きた際に露呈した部分が、
是正されていなかったということに気づかされます
あれだけ指摘されていた小道具をタカラジェンヌが手作りしないといけない部分は、
今回ようやく追記されることになりました
初めてきちんと劇団が目を向けたということになります
想像でしかありませんが、
西宮労基署から指摘を受けたのでしょうね
こんな細かく明記をしているということからそのように感じます
男役はまだしも、
娘役の負担はハンパないですよね
初日が明ける直前までせっせとアクセサリーを作っていたという逸話が、
過去にもたくさん出てきます
それはトップ娘役も同様
泣きながら作っていたというエピソードがありますし…
カツラも自分で用意するなんて、
金銭的な負担も大きいでしょうに…
利益が出ていない弱小劇団であれば、
お互い様ということでそういうこともあるでしょうけど、
利益がしっかり出て、
しかも親会社というか直属が阪急電鉄という関西では超大手で安定して優良と言われている企業なのですから、
サポートしてあげないといけないと感じてました
そのために予算をしっかり組んであげるべきなのだと思います
「スタッフが積極的にサポート」は本当にちゃんとして欲しい
劇団のスタッフの立ち位置やサポートについても明記がありました
今でも疑問に感じているのが、
事件が起きた組のプロデューサーが継続でいるということ
事件を起こした責任があるはずですのに、
そのまま継続させていることにゾッとしてました
もちろんプロデューサーご本人としては、
人が亡くなるという事件が起きたわけですから、
心底反省はしていると思いますけど、
組の管理職としては失格ですよね
これが阪急電鉄のどこかの部署の部長や係長などでも、
そのまま継続なのでしょうか
一旦は次席かサポートに回させるか降格することが多いような気がしますが…
人手がいない小さな会社なのであれば仕方がないでしょうけど、
上記でも指摘してますけど、
阪急電鉄という大会社ですから人手不足ということはないでしょうに…
男性だから女性の世界に踏み込まずにいたという話が事件後にありましたけど、
むしろ男性から見た観点というのも第三者の目になると思うんですよね
さらに、宝塚歌劇とは無縁の女性を入れるというのもいいと思いますが
OGになるとバイアスがかかるので止めておいた方がいいと個人的には思います
本当にちゃんとサポートとして、
組のプロデューサーが機能しているのか、
常駐のスタッフもしっかりサポートしているのか
こればかりは内部の方しかわからない部分ですので、
しっかりとサポートをして欲しいと願います
あと本当に「全スタッフを対象に動画視聴によるハラスメント研修を実施」をしているのか、
「加えて、マネージャー職以上を対象に、ハラスメント相談窓口研修（相談員としての言動や対応を学ぶ研修）を順次実施」をしているのか、これもすごく気になります
演出家の先生方、
特に御大クラスの大先生方もちゃんと研修を受けて、ちゃんと理解できてますか？
そこはものすごく疑問に感じます
何度も言いますけど、諸先輩や演出家の先生方を尊敬するという伝統と文化は素晴らしいです
でも、黒いものを白とする文化は良くないということ
縦社会でいい面はあるでしょうけど、今の時代に合った形に常に変化していくことも大事です
タカラジェンヌの待遇が良くなるといいが…
一部手当の増額や給料のベースアップもしたとありました
この物価高ですからよかったと思います
しかし、今回の新規で加えられた文言を見ると、
西宮労基署へのアピールと思ってしまいました…
それぐらい宝塚歌劇団の劇団上層部には不信感しかないというのが現状です
さすがに何度も何度も是正勧告を受け、
ついには5回目となる是正勧告ですし、
さらに人が亡くなるという事件まで起こした結果ですので、
しっかり守っていこうとはしているのだと思います
…というか是正勧告を無視したら、
本当に司法で裁かれてしまい兼ねませんから、それは必死でしょう
とにかく我々に夢を与えてくれているタカラジェンヌが、
のびのびと舞台に立てる環境を作っていって欲しいです
タカラジェンヌだけではなく、
劇団幹部クラス以外のスタッフさんも同様ですよね
少しでも居心地が良い、余計な負担が少ない劇団に生まれ変われますように…
参加しています！
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