昨日(2月3日)は、
宙組本公演『宝塚110年の恋のうた』
『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』の宝塚大劇場の千秋楽でした
同時にトップスターであるキキちゃん(芹香斗亜さん)の退団公演でもありますので、
サヨナラショーも開催されました
お花渡しについても更新済みです
⇒芹香斗亜サヨナラショーのセットリスト&宙組『Razzle Dazzle』の退団者3名へのお花渡し…芹香斗亜へは航琉ひびき
ぜひご閲覧ください
この公演をライブ配信を視聴しましたので、
キャスト別の感想を綴っておきます
ネタバレがかなりありますので、
東京公演でのご観劇を控えている方はご注意ください
ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!
正直『Razzle Dazzle』がお披露目本公演でよかったように感じた
まずは『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』そのものですけど、
めちゃくちゃ良作とは思いますが、
破綻もなく楽しい演目に仕上がっていました
それはオープニングから感じたことです
大階段から歌い継ぎで始まるのは、
とても豪華に感じましたし、
何よりもテーマ曲が明るくて覚えやすくてよかったです
キキちゃんが映画のエキストラというのは「あれ?」とは思いましたが、
『Razzle Dazzle』のオーナーでもあるのでバランスは取れていたように感じます
ヒロインのドロシーがシンデレラガールになっていく姿も、
ヒロインヒロインしていてよかったです
またずんちゃん演じるトニーが映画の看板スターで、
後半にビックリするような場面があったのも、
次期トップスター就任が決まっているからこそ、
より一層映えたように感じました
作品概要からめっちゃ嫌な女性だと思われたアビーが、
すごく素敵な女性だったのには嬉しい誤算
ヒロインのドロシーよりもアビーに幸せになって欲しいと感じた人も多かったのでは?
劇中劇の場面があったり、
キキちゃんのカッコよさ、
ヒロイン・ドロシーの成長、
その他の人物も生き生きと描かれていて、
むしろこれこそお披露目本公演でよかったのではないか、と感じたほどです
明るくて楽しくて大団円
全員がハッピーエンドであればなおよしでしたが、
そこが田渕先生らしかったですが…w(^_^;)
ご都合主義的ハッピーエンドにしないところが田渕流ですかね
難を言えば、
アビーがあんなに素敵な女性なのであれば、
アビーをヒロインにしてのハッピーエンドでもよかったように感じます
ドロシーはトニーとラブラブエンドというのもアリでしたよね
その場合は、
もちろんアビーはさくちゃん(春乃さくらさん)が演じることになりますが、
さくちゃんは上手いので新たな魅力のアビーになったかもしれません
このあたりの主要キャストミスはいつもの田渕先生ということでしょうか…
描きたい部分と主流の部分がいつも逆になってしまう印象は、
今回も継続中だと私的には感じました
それでもとても楽しい演目でしたので、
十分満足です
芹香斗亜のこういう役を観たかったのではないかと思う
キキちゃんは、
ダークヒーローから正統派な主人公まで演じられますけど、
今回の役はコメディエンヌな部分を持ち合わせているキキちゃんらしさが発揮できた役ではないかと感じました
明るく前向きでいざとなればカッコいい…
そんな姿を観ることが出来ました
歌も上手ですし安心感があります
セリフを噛んでしまったり、
滑舌が時々怪しかったりはしましたが、
許容範囲内でしょう
キキちゃんでスカピンを観たかったファンが多かったですから、
そういう感じの明るくも男気のある役を最後に観られたのは、
ファンにとって救いだったのではないでしょうか
『Razzle Dazzle』がお披露目本公演だったらよかったと上記でも主張しましたが、
これがお披露目であれば運命が変わっていたのかどうかはわかりません
それでもダークヒーロー的な『PAGAD(パガド)』よりは救いがあったのかもしれません
悲しいことが起きてしまったので安易には言えませんけど、
タラレバが過ってしまうことも事実です
キキちゃんが本当に3作で退団だったのかどうかは、
私的には懐疑的ですけど、
昨日の姿を観る限りにはやり切った感があればいいなと感じました
春乃さくらは声が綺麗で歌上手なのが利点
今回のヒロイン・ドロシーは、
ダサい田舎娘が看板女優の階段を駆け上るというシンデレラガールでした
まさにシンデレラガールそのものであるさくちゃんに宛書されるのはピッタリです
ただ華やかさやスター性があるタイプではないので、
大人気の映画女優と言うにはちょっと説得力にかけてしまう点は否めなかったです
こういう役はひばりちゃん(山吹ひばりさん)のような、
華やかな美貌を持った娘役さんの方が納得感があるからです
変身後の華やかさにドキッとする感じって大事だと思っています
とはいえ、
さくちゃんの最大の長所は、
美しい声と歌声にあると思います
さくちゃんは声がとても綺麗ですよね
そして歌声も美しいです
そこが美女風に感じられる利点でもあり、
とても大事な武器だとあらためて感じました
みさきちゃん(星空美咲さん)も声が綺麗なトップ娘役さんなので、
やはり声って大事だと思います
桜木みなとは一番の見せ場を任された感がある
今回観ていてビックリしたのは、
後半にあった映画の「Over the Rainbow」の場面です
圧巻としか言いようのない名場面でもありますし、
歌もすごくよかったです
「Over the Rainbow」はヒロイン・ドロシーの名前にかかってますよね
セリフでも「オズの魔法使い」が出てきますし
この場面はまるで外部のミュージカルを観ているような感覚でした
これは『ディミトリ』で礼真琴・綺城ひか理・有沙瞳のトリデンテの歌の場面と同等の衝撃でした
『ディミトリ』はトリデンテでしたが、
「Over the Rainbow」はずんちゃんを中心に、
もえこくん(瑠風輝さん)、映画のエキストラ役の宙組生が一丸となって繰り広げるハーモニーが鳥肌ものでした
これがキキちゃんではなく、
ずんちゃんがというところに田渕先生らしさが出てましたが…(^_^;)
映画の場面という設定と、
次期トップスターであるずんちゃんに目立つ場面をという配慮があったのかもしれませんが、
この作品で一番印象に残る名場面だったと思います
今回の和物ショーと『Razzle Dazzle』で思ったことは、
ずんちゃんは本当に歌うまであるという点
歌が上手いというのは舞台が引き締まります
『Razzle Dazzle』でのキキさくずんのトリデンテは、
みんな歌上手で、ソロでもハーモニーでも最高です
こういうのを観ると、
歌が生かされる海外ミュージカルや大作ミュージカルを1作品くらいは、
あてがわれるといいなと感じました
おそらく任期は長くないでしょうから、
太く短くな感じで良作に恵まれますようにと思わざるを得ないほど、
良い役だったと思います
瑠風輝は意外にも迫力ある女役に徹した
『Razzle Dazzle』のある意味目玉だったのは、
もえこくん(瑠風輝さん)の女役でしょう
映画の中でのヒロイン格の役を演じるシャーリーンを、
もえこくんが好演してました
身長が高いもえこくんの女性姿は迫力があり、
映画の中での役も映える映える!
意外と女役を綺麗に演じてましたし、
ご本人も楽しまれていたというのを感じました
すごく似合ってました
しかも歌も上手いので
映画での場面の迫力が増す増す!
この公演が最後の本公演となり、
次回の宙組別箱『ZORRO THE MUSICAL』の千秋楽後に星組へと組替えしますが、
めちゃくちゃ期待できるのではないかと感じました
ありちゃんも歌上手ですし、
もえこくんも歌上手
今回の演目のような場面で、
素晴らしい歌の場面が多いに期待できそうです
良い宛書になってましたし、
もえこくんのファン獲得にも貢献したのではないでしょうか
役としては一番得をした役だと思います
天彩峰里はやはり上手い!意外なアビー像
作品概要に名前が載っている女性は、
ヒロインのドロシーとアビーでした
娘2であるじゅりちゃん(天彩峰里さん)がアビー役だったのですが、
作品概要だけを読むと非常に嫌なイメージが湧きます
また前半のアビーにもそんな感じがありました
それでも思ったよりは嫌な感じはなかったというのもありましたが…
物語が進むにつれ、
アビーがめちゃくちゃ「いい女」であることが判明!
きっとレイモンドが好きだったんだろうなという感じよかったです
だからこそ、
ご都合主義的に最後はトニーと結ばれてもよかったように感じました
みんながハッピーエンドでいい作品だったと思うからです
そして、じゅりちゃんはやはり上手い
表情だけで感情がわかるような演技といい、
セリフも良し、
声も良し、
歌って良し!
本当に素晴らしい娘役さんだとあらためて感じた次第…
衣装も可愛くてオシャレなのが似合ってましたね
山吹ひばりが恐ろしいほどガリガリに痩せていた件
今回エキストラの女優役だったひばりちゃんですが、
衝撃的だったのが映画の踊り子の役の時でした
踊り子がベリーダンスのような腹見せの衣装をまとっているのですが、
明らかに一人だけガリガリなのです
まさに骨と皮のような状態で、
あばらが浮いて目立ってました…
さくちゃんやひろこちゃん(水音志保さん)もスリムで引き締まった体ですけど、
2人がふっくらに見える錯覚を起こしたほどでした
ひばりちゃん激痩せしたのでしょうか?
それとも元々痩せ体質なのでしょうか??
単なる痩せ体質だと思うようにしたいです
ひばりちゃんはやはり華やかなので、
その他大勢の踊り子の役でもひときわ目を引く美しさでしたね
欠点はアニメ声かな
さくちゃんと真逆のタイプで、
華やかさと美貌がありヒロインヒロインしてますけど、
声がいまいち…
さくちゃんの美しいセリフ声を聞いていると、
ひばりちゃんのもったいなさを痛感いたします
他は問題ないので、
なんとか声色調整ができる役者に成長して欲しいところです
以上が主要キャストのファーストインプレッションでした
最後にひろこちゃんはやはり美しかった…
目の保養枠としては最高の娘役さんでしたので、
今後観れなくなるのが寂しいです
参加しています!
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