一之瀬航季主演の花組『殉情』を視聴…美羽愛とのはいからリベンジは素晴らしかった!

花組



本日、公式HPにて、
いくつかお知らせがありましたね!

 

まずは、
我が愛する星組の次回本公演
『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』新人公演の全配役が発表されました!

 

そして、
花組次回本公演
『うたかたの恋』の一部配役と、
ポスター画像が解禁になりました!

 

カレーくん素敵すぎる!(*゚Д゚*)
まるで絵画のような美しさ…
さすがカレーくん!
凄まじい美の破壊力です♪

 

で、本日なんですが、
昨日もチラっと触れましたけど、
花組バウWS『殉情』のライブ配信の日でした
はなこくん(一之瀬航季さん)主演バージョンです

 

ざっくりと感想を語っておきます

 

星組新公キャストと、
花組一部配役&ポスターについては明日にでも…

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

一之瀬航季がついに主演へ!花組『殉情』

今回のバウWSの主演は、
99期のホッティー(帆純まひろさん)と、
100期のはなこくんのダブル主演でした

 

ヒロインも、
ことのちゃん(朝葉ことのさん)と、
あわちゃん(美羽愛さん)のダブルでした

 

今回視聴したのは、一之瀬航季&美羽愛バージョンです

 

まずは一言と…

 

はなこくん、
バウ初主演おめでとうございます!

 

WSではありますが、
主演には変わりありませんからね

 

はなこくんと言えば、
過去に何度も語っていますけど、
トップスターのカレーくん(柚香光さん)のお披露目本公演
『はいからさんが通る』の新人公演の主演でしたよね

 

せっかくの華々しい新公主演でしたし、
配役もカレーくんの代表作でもある、伊集院忍の役です

 

発表された当時は、
100期生が長の期になる時の上演でしたので、
ギリギリでの4人目路線スターの誕生ということで、
ヅカファンもとても楽しみにしていました
ところが…、
ご存知の通りコロナ禍で新人公演が中止となってしまったわけです

 

この時のヒロイン・紅緒役に抜擢されていた、
あわちゃんは、
昨年の『元禄バロックロック』新人公演で、
再びヒロインに抜擢されて、
無事リベンジの初ヒロインを務めることとなりました

 

『はいからさんが通る』の後の新人公演だった、
月組『ピガール狂騒曲』で初主演に抜擢された、
ぱるくん(礼華はるさん)は、『桜嵐記』で初主演リベンジを果たし、
続く『今夜、ロマンス劇場で』 新人公演でも2回目の主演を務めることができました
同じく、ヒロインに抜擢されていた、
おはねちゃん(きよら羽龍さん)もリベンジ済みです

 

ですが、
はなこくんだけリベンジが叶わず…
しかも、
他組では、新公主演の配慮をされていたスターさんもおりましたが、
はなこくんだけは除外…

 

もう気の毒すぎて可哀想でした…
ヅカファンみんなが同じ気持ちだったと思います

 

そこで、
今回のバウWS『殉情』での主演に抜擢!

 

相手役は、
『はいからさんが通る』で新公ヒロインの予定だった、あわちゃん!

 

2年半以上かけての主演コンビのリベンジだったわけです

 

そういう背景もありましたから、
何が何でも見たい、という希望があったわけです
無事視聴できて本当に良かったです!

 

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一之瀬航季の佐助は健気でいじらしくも強さを感じた

そのはなこくんの佐助ですけど、
一途にヒロイン・春琴を想う役なのですが、
とてもいじらしく、甲斐甲斐しいまで尽くしぬきます

 

春琴は目が不自由になってしまったことから、
とてつもなくワガママなお嬢様に育ってしまったのですが、
その全てを佐助は受けれるわけです

 

むしろ、
春琴のワガママを聞き入れられるのは自分だけ、という、
自己満足も含まれていたのでしょうけど、
彼女の絶対的なドSぶりに思える仕打ちさえも、
愛おしかったのでしょう

 

宝塚歌劇のお芝居なので、
そのような倒錯な愛の部分はもちろんカットですけど(笑)、
佐助と春琴には、
男女の愛、
師弟愛、
身分違いの愛、
そして、倒錯の愛によって、
絶対的な結びつきがあります

 

はなこ佐助は、
倒錯の愛の部分を献身的な愛に置き換えて演じていたのですが、
これがとても良かった

 

春琴のこととなると、あの爽やかな笑顔!
心のそこから春琴が愛しくて仕方がない様が表れておりました

 

また、
身分違いであることと、
師匠と弟子という関係であることも、
はなこ佐助はよくわかっていましたよね
だからこその服従ぶりというか、
服従を超えての愛というか…

 

とにかく春琴への愛情がいじらしかったです

 

そのいじらしさが、
ラストには狂気に変わるわけです

 

春琴と同じ世界に生きようと決意する部分では、
やはり通常の思考ではないですよね
自分自身で目を針で突くなんて怖くて出来ません

 

佐助は、
春琴が絡むと、
途端に強くなる部分が時々出てきていましたが、
このラストはまさに究極な形となったある種の強さでしょう

 

もちろん佐助にも、
さすがに躊躇いはありましたが、
春琴への想いの方が強かったわけです

 

まっすぐの想いが、
春琴に届いたあのラスト…
私は涙が止まりませんでした

 

本当に素晴らしかった!

 

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美羽愛の新たな魅力が開花した春琴

続いては、
ヒロイン・春琴を演じたあわちゃんです

 

いや~お見事でした

 

見た目の美しさも完璧でしたし、
何よりもあのワガママぶり!

 

カチンと来るような高飛車なわがままお嬢様なのですが、
どこか愛らしさもあるんですよね
でも、めちゃくちゃドSw

 

そのギャップが素晴らしかったです

 

本来の谷崎潤一郎氏の春琴では、
ラストも高飛車な台詞を発するのですが、
宝塚版では、
佐助の行動に悪かったという気持ちと同時に、
心底愛されていたというのを感じ取っていた大事な場面になっていました
これがよかった…

 

この春琴の人の心の部分が垣間見れるからこそ、
見る者に共感を持たせた部分だと思っています
すごく感動しました…

 

谷崎版のラストだと、
倒錯の愛が強く出ますからね…(^_^;)
それでも、佐助は幸せでしょうからいいのですが…

 

しかし、
これだけ春琴を想って愛しくて仕方がないのに、
原作では、
春琴が亡くなった後も、
20年以上(でしたっけ?)も長生きした佐助…

 

よく男性は妻に先立たれると、
後を追うかのように数年で旅立つケースが多いと言われますけど、
佐助は違ったようです
ドMなので、
辛い状況の自分に酔いしれていたのでしょうか…
よくわかりませんけど…(^_^;)

 

その一方で、
はなこ佐助は長生きするのだろうか、とふと頭に過りました
あれだけ一途だと、
後を追うように数年で春琴の元に生きそうな感じもしますが、
どうなんでしょうね?

 

そういう余韻を持たせるほど、
あわちゃんは、
魅力的な春琴を演じていたと思います

 

和物の芝居で、
性格もキツいわがままお嬢様で、
その上、盲目な役ですから、
かなり大変だったと思います

 

この春琴を演じた学びは、
次回作以降にも自信に繋がるでしょうから、
あわちゃんの活躍に期待したいです

 

しかし、
原作の倒錯の世界の部分では、
春琴は佐助を足蹴にしますけど、
あわちゃん春琴も見えない部分でそうであったと想像すると、
なんだかちょっぴりドキドキしますw

 

現実世界の部分は正直いらない

これはあくまでも私的な感想なんですけど、
現代のパートの部分が本当に蛇足でした…(´・ω・`)

 

演じていた3名は、
すごく良かったとは思いますけど、
何度か場面転換の時に現実パートに戻るのが、
集中力を削げさせていました
萎えるという方が適切かな

 

冒頭とラストだけならまだしも、
あんなに頻繁に出てくる必要はなかったです

 

大人数の舞台なので、
役を確保するための苦肉の策なんでしょうけど、
それであれば、「私」という語り部の方がよかったです

 

YouTuberで炎上中という視点は面白い着想ではありましたが、
「春琴抄」の世界観では不要だと、私的には感じました

 

せっかくの「春琴抄」の物語に引き込まれているところに、
いきなり現在の話に引き戻されるので、
非常に邪魔な部分になっていましたから…(大事なことなので2度

 

石田昌也先生、
現代劇を間に挟むの好きですよね…(^_^;)

 

今回は、
竹田悠一郎先生の潤色・演出でしたのに、
そこはそのままでとても残念に思いました

 

あと、
花組生が本当に頑張ってましたよね
役を生き生きと演じられていたので、
その世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えたほどです

 

とわくん(峰果とわさん)の利太郎もよかった
変な白塗りじゃなくて(笑)

 

いとちゃん(糸月雪羽さん)のお蘭もすごくよかったです

 

つかさくん(飛龍つかささん)と、
音くりちゃん(音くり寿さん)という、
芸達者で歌上手なジェンヌさんの卒業はかなり痛手であるのは確かですけど、
さすがは花組!
しっかりと成長されていて、
層の厚さを感じました

 

これで、
ホッティー版の『殉情』が見れていたら…

 

どのような違いがあり、
どのような魅力があったのか…
すごく見たかっただけに、
アーカイブ対応じゃないのが悔やまれます…(´・ω・`)

 

はなこくんバージョンは、
11月7日までになりますので、
千秋楽まで駆け抜けて欲しいです

 

見れて本当によかった!

 

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