本日は、
花組本公演
『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』の宝塚大劇場の千秋楽でした
ライブ配信で視聴しましたけど、
想像以上に楽しかったです
ということで、
『鴛鴦歌合戦』のファーストインプレッションをサクッと語っておきます
ネタバレが含まれますので、
大丈夫な方のみお付き合いください
お花渡しについては、更新済みです
⇒花組『鴛鴦歌合戦』の退団者3名へのお花渡し…芹香斗亜が航琉ひびきへお花渡し＆まさかの永久輝せあと呼び間違え
こちらもよろしければご閲覧ください
ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ！
全体的に良質なコントだった花組『鴛鴦歌合戦』
今回の花組『鴛鴦歌合戦』は、
印象としては長めのコントだったように感じます
それが悪いわけではなく、
テンポよく繰り広げられつつ、
登場人物がしっかりと描かれており、
和物という高いハードルを難なく飛び越えていて、
とても楽しい作品になっていたと思います
あれだけの登場人物がいて、
ごちゃごちゃにならなかったというのは、
やはり原作ありきだったことは否めませんけど、
小柳奈穂子先生は上手にまとめていました
後述しますけど、
1番素晴らしかったのが、
おのおののキャラクターが生きていたこと！
非常に生き生きとあの世界で生きており、
それを我々観客が体感しているかのような一体感があり、
すごく楽しめました
お話の流れとしては、
よくあるご都合主義的な感じではあるのですが、
それがいい！
みんな幸せでハッピーというのが爽快でした
ま・さ・に、大団円！
これは生観劇したらより一層楽しめるのではないでしょうか
歌はちょっと古い感じはしましたけど、
和物ですからね
そんなに気にはなりませんでした
1つだけ「？」だったのは、
歌合戦はどこに？(笑)(^_^;)
タイトルの鴛鴦歌合戦がないまま、
最後は礼三郎様とお春ちゃんの祝言？的な感じでハッピーエンド
金屏風に描かれた鴛鴦が豪華でしたね
とにかくキャラクターが全員生き生きしていたのが、
何よりの作品だったと思います
再演してもいいクラスの出来だったのではないでしょうか
あと痛快だったのが、
蓮京院様が発する「子どものすることに親が口出すな」は名台詞でしたねw
これ、劇団の人で刺さった人いるのかな？…と勝手に想像ww(^_^;)
気にも留めてなさそうですけどw
柚香光の礼三郎はまさに「れいざ様」の風格だったのでラストも納得
キャラクターのトップバッターはもちろん、
礼三郎を演じたカレーくん（柚香光さん）
いや～めちゃくちゃカッコよかったです
この役って静かで穏やかな性格であり、
貧乏浪人なので、和装も地味！
お化粧具合も顔色が少し悪い感じにも見えて、さらに地味！
なのですが、
ほとばしるカッコよさが黙っちゃいなかった！
剣の腕は確かですし、
とにかく優しい！
しかも謙虚！
その慎ましやかな謙虚さがラストのじんわりとした感動に繋がるわけです
蓮京院様とのやり取りについては、
よくある展開ではありましたけど、
今までと変わらず生きていくという、
礼三郎の生き様は文句なしにカッコよかったです
いい男とはまさに礼三郎のこと！
何気に、
花組123の血が繋がっているというのもねw
ですが、23がおバカな感じではありますけど、
そこが可愛い…
もどかしいのはお春ちゃんとの恋くらい…(^_^;)
あんなにお春ちゃんが好き好き光線出しているんですから、
もっと早く結ばれてもいいくらい…
過去に何度も語ってますが、
柚香光は「静」の芝居が本当に上手いですよね
礼三郎役はカレーくんの真骨頂の役でもあると感じました
地味なのにカッコいいってスゴイわ…
星風まどかの「チェッ」は宝塚の歴史に残るキュートさだった
続いては、
ヒロイン・お春役のまどかちゃん（星風まどかさん）
めちゃくちゃ可愛かった！
たぶん星風まどか史上、1番可愛い役だったと思います
しかも、
星風まどか史上、演技も1番よかったのではないでしょうか
後半はやはり台詞が早口で滑ってましたけど、
前半はすごくよかったと思います
何よりも、
お春ちゃんが発する「チェッ」の可愛さと言ったら、
脳みそが蕩けるような可愛さでしたよ
ま・さ・に、萌え！
トップ娘役が「チェッ」と言って、
観客が萌えまくるなんて、そうそうないのではないでしょうか？
この「チェッ」がお春ちゃんの魅力の全てと言っても過言ではないほど、
「チェッ」の威力というかキュートさの破壊力はハンパなかったです
見ている私は「チェッ」待ち状態に(笑)(^_^;)
そのため、
ラスト近辺では「チェッ」が出て来ないので、
非常にガッカリしました…(´・ω・`)
あくまでも私的なガッカリというか寂しさポイントです
お化粧もすごく似合ってましたし、
先行画像で足をちょこっとあげた感じがすごく可愛かったのですが、
まさにあの先行画像のイメージそのものをまどかちゃんが体当たりで演じていたと感じます
ご本人も相当楽しかったのではないでしょうか
歌もすごく歌ってましたし大活躍でしたよね
星風まどかとしては、
『アナスタシア』が代表作でしょうし、
当たり役でもあるでしょうけど、
お春も隠れた当たり役だったように思います
久しぶりにキュートなトップ娘役、という役に出会えた気がしました
健気で一途な娘の役っていいですよね
この演目の成功の一端は、
まちがいなくまどかお春だったと感じます
最高でした！
永久輝せあが演じた峰沢丹波守はバカ殿だった(笑)
まずはショー『GRAND MIRAGE!』で、
2番手の羽根を背負ったひとこちゃん（永久輝せあさん）
本当におめでとうございます！
素敵でしたよ
さて、ひとこちゃんが演じたのは峰沢丹波守というお殿様
この時代なので正室がいて、
妾を娶るというのはよくある話ですけど、
骨董好きで尻好きのバカ殿を演じてましたねw
まどちんのお春ちゃんのお尻は、
グラマラスな感じではないので、
性的な魅力はあまり感じませんでしたが、
一応魅力あるお尻という設定だったのでしょう
人の好みはいろいろですもんねw(^_^;)
お尻が自分好みだという峰沢丹波守様…(^_^;)
なかなかキョーレツな役でした
しかも、無類の骨董好きというまさにバカ殿を絵に描いたような役
顔はイケメンですけど、
中身が空っぽという典型的なダメなお殿様
コメディにおけるこういう役って加減も難しいので、
役作りは大変だったでしょうけど、
そこは難なく演じており、頼もしい2番手になってましたね
最後は、
理解ある麗姫の愛情に気づいてよかったよかった
麗姫は本当にいい女ですからね
大切にしないと
星空美咲のおとみは最高だった 星風vs星空対決も見どころの1つに
続いては、
娘2の役にあたるおとみ役を演じたみさきちゃん（星空美咲さん）
もう素晴らしすぎて最高！
みさきちゃんは美貌の持ち主タイプの娘役さんではなく、
割とファニーフェイスなタイプなんですけど、
とにかく演技力が抜群なのと、
セリフ回しの良さと、
声の良さという技術力で全てを払拭できるタイプの娘役さんです
今回の役はそれをすごく感じました
星風vs星空対決も楽しかったですよね
本来であれば、
お春ちゃん一択なんですけど、
ちょっとだけおとみちゃんも幸せになって欲しい、
と願ってしまう感じが出ていたのもよかった
ワガママで人を振りまわすお嬢様のおとみちゃん
たくさんのお慕い組の男性をはべらせながらも、
どこか可愛いという…
こういう役って気をつけないと鼻もちならない役になるところを、
絶妙な加減でキュートなライバルに仕上げているんですよね
おそるべしみさきちゃん
顔が似ていると言われるスーパートップ娘役のちゃぴちゃん（愛希れいかさん）も、
まさにこのタイプでしたよね
演技力があるというのは何よりも武器になりますから
お顔の系統って芸の武器の系統が似るというのも宝塚あるあるですよねw
ちょっと大柄なのは気になりますが、
演技力と歌唱力で乗り切って欲しいです
ラストの三吉の正義がいじらしいのですが、
そこに心を動かされ改心するおとみちゃんもいい子でよかったね、
という流れも大団円の一貫ですよね
本当に『激情』のカルメンが楽しみ過ぎます！
舞台人にとって、
声の良さって大事だなとつくづく感じさせる逸材です
聖乃あすかは成長を著しく感じる
バカ殿2号っぽい秀千代役を演じたのがあすかくん（聖乃あすかさん）
この公演より、
正式に3番手として階段降りをすることになったわけですが、
『冬霞の巴里』のヴァランタン役で、
今までの殻を打ち破ることができたあすかくん
今回の役では、さらに成長した聖乃あすかが見れたと思います
発声も良くなってますし、
声量がある男役声での歌唱力も格段にあがってましたね
秀千代は、
コメディでの右往左往する役ではありましたが、
憎めなさを発揮しており、
藤尾を一途に愛している様がキュンときました
もっといろんな役を演じさせて、
成長し続けて欲しいです
代役を演じた天城れいんもすごくよかった…希波らいとが演じていたら？
今回全公演丸々休演となってしまったのが、
若手の路線スター筆頭であるらいとくん（希波らいとさん）
その役を代役で演じたのが、
れいんくん（天城れいんさん）でした
三吉役です
三吉は健気でとてもいい子…
しかも、
おとみちゃんが大好きで、
おとみちゃんが悪者になることも嫌だという本当に心根の優しい男性です
それをすごく上手に演じてましたよね！
プレッシャーもあったかと思いますが、
とても良かったです
最後はおとみちゃんともラブラブですし…
で、気になるといえば、
この役をらいとくんが演じていたらどんな感じだったんでしょうね？
娘2と絡むという非常に重要な役ですし、
あの健気な感じをらいとくんがどう演じたのかというのは、
とても気になるところです
東京も全休になってしまったので、
とにかくお大事になさってください
カレーコンでのご復帰を楽しみにしております
気になった配役
今回皆さん目につく役ばかりでしたし、
それぞれに見どころがあったというのが大収穫です
その中でも、気になった役の方について、
一言ずつ触れておきます
藤尾役のあわちゃん（美羽愛さん）
ショーではみさきちゃんと対で起用されてましたね
勢いをすごく感じる娘役さんで、
今まさに自信を持って演じきっている感があります
藤尾もよかったです
あわちゃんらしいお嬢様という感じに仕上げてましたね
頭が大きく見えるカツラはイマイチだったのが難点ですが…
もうちょっといいカツラはなかったんですかね？
その藤尾のお父様である遠山満右衛門役を演じたのが、
花組に戻ったあかさん（綺城ひか理さん）
星組時代に培って成長させた芸の力を遺憾なく発揮されていたと思います
威厳のある父を演じるとなると、
歌も申し分ない分、
もはやあかさんは1つ抜けた存在でしょう
お元気な姿を見て、星組っ子としては感無量…
退団の餞別とも取れる麗姫役のうーちゃん（春妃うららさん）
上品で素敵な姫君でしたね
愛情深く聡明なところを見事に表現できており、
花道的な役をしっかりと演じていたと思います
蓮京院役のみささん（京三紗さん）
こういう役を演じさせたら右に出る人はいないくらいの芝居巧者な専科さん
みささんが演じるのとそうではないのとでは、
お芝居の深みがめちゃくちゃ変わってくると思います
れいざ様とのやり取りは素晴らしかった！
蘇芳役のゆりちゃん（紫門ゆりやさん）
専科生となる直前の月組『嵐桜記』で凄まじい演技力を開花させた印象が強いのですが、
専科生となってからはその演技力を遺憾なく発揮されており、
今回もお芝居がグッと引き締まった感があります
花組の副組長として組替えされますが、
プレ花組生という感じとしてはいい感じだったと思います
退団されるキョンさん（航琉ひびきさん）は、
悪徳（？）な道具屋六兵衛役を演じてました
話の流れではピンポイントで大事な役でしたね
さすがの存在感でバッチリです
同じく退団されるしぃちゃん（和海しょうさん）は、
まどちんのお父さん・志村狂斎役
これまたイケてないお父さんを演じてましたが、
その絶妙なダメ加減がよかったです
でも、道具をそのまま返すんじゃダメだったんですかね？
と思わなくはないです
だって偽物売りつけられたんですもんね…
ですがお人よしゆえの幸運が一瞬でも舞い込んだのは、
そのお人柄だったのでしょう
まどちんがまさかの行動に出ますが…w(^_^;)
平敦盛と八兵衛役のホッティー（帆純まひろさん）も存在感抜群でしたね
特に、平敦盛は最高でした
瓦版屋ペアのはなこくん（一之瀬航季さん）と、
だいやくん（侑輝大弥さん）も元気いっぱいでよかったですね
もうちょっと出番があったらよかったですけど、
これだけの大人数のキャラなので難しかったのでしょう
以上です
ざっとですけど、
ファーストインプレッションでした
参加しています！
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