七城雅は原作のイメージそのもの&堂々としていた羽音みか&スター性抜群の一輝翔琉…月組『応天の門』新人公演

月組



本日、公式HPにて、
いろいろ更新されてましたけど、
とりあえず今日は月組『応天の門』新人公演でした

 

ライブ配信を視聴しましたので、
サクッと触れておこうと思います

 

あと、
本日、ことちゃん赤黒で、
ちえさん(柚希礼音さん)が降臨!
ちえねねでご観劇されてました
運よく観劇できたので、こちらもサクッと触れておきました

礼真琴『Le Rouge et le Noir』にナポレオンの柚希礼音現る…礼真琴と暁千星の目がハートっぽく見えた

もしよろしければご閲覧ください

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

七城雅の菅原道真は原作のイメージに近かった

まずは『応天の門』新人公演で初主演を務めた、
きどくん(七城雅さん)から…
主人公・菅原道真役を演じました
105期からの新人公演初主演のトップバッターになりましたね

 

本公演の感想でも指摘していますが、
原作の『応天の門』の菅原道真は十代の設定です
現代の大学生なので、18歳のはず

 

そのため、
大人っぽさが売りのれいこさん(月城かなとさん)の魅力を、
最大限に引き出された役とは言い切れなかったのがもったいなかったです

 

その時の感想でも語ってますけど、
れいこさんの演技は文句なしに素晴らしかったので、
あれはあれでいいのですが、
違和感が拭えなかったのは事実としてありました
できれば、年齢設定をあげて欲しかったですし、
それであれば完璧でした…
せめて20代前半であればまだなんとかなったような…

 

原作どおりの年齢設定ですので、
ヅカで上演するには、
どうしても違和感を覚えてしまうのは仕方がないでしょう
トップスターの持ち味と少しズレが生じてしまってましたので…
いっそ、高校生を繰り広げた『花より男子』の方が潔かったくらいですが、
それをれいこさんで演じるとなるとやはり違和感ですよね

 

今回新人公演を観て感じたのが、
新人公演学年のきどくんが演じるからこその、
本来の菅原道真役の子どもっぽさと大人っぽさの狭間がよく表現できていたと思います

 

ただし、演技プランというよりも、
年齢をそのまま反映させているに過ぎないのですが、
それがとてもしっくりきてよかったのです
ものすごく「坊ちゃん」な道真が似合ってました
顔も童顔ですしね…

 

最初の前半部分では、
相当緊張されていたのではないかと思います
演技もあまりよくなかったですし、
「歌もこんな感じだったっけ?」と少し驚いたのですが、
それが緊張によるものだと感じたのは、
少し時間が経ってからでした

 

中盤からは、
きどくん自身も役に投影できるようになったのか、
道真がそこにおりました
歌も伸びやかに歌ってましたし、
ようやく実力どおりに発揮できたという感じがしました
研5ですもんね…
当然の緊張でしょう

 

まだまだ課題が多いことは、
きっときどくん自身が感じていることだと思いますが、
今回主演を演じることで見えてきたこと、
得られたものがとても大きかったはず

 

せっかくの「芝居の月組」にいるわけですから、
演技派のれいこさんからたくさん学んで吸収して欲しいですね
歌は素直な歌唱には好感を持ちますので、
ここからどれだけ伸びるかに期待したいところです

 

ありちゃん(暁千星さん)にどことなく雰囲気が似ているだけに、
スター性と人を惹きつける力が十分にありますので、
これからの成長がとても楽しみです

 

101期、102期のエース級が新人公演を卒業した今、
これからは105期以下の下級生が抜擢されていくでしょうから、
その筆頭となるように頑張って欲しいです

 

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堂々とした女役のヒロインが見事だった羽音みか

今作の『応天の門』のヒロインは、
非常に特殊なヒロインでしょう
年齢的にも、かなり上の設定に感じますから、
新人公演ヒロインに抜擢できる娘役さんも限られていたように感じます

 

その中で、
見事にヒロイン・昭姫役を射止めたのが
みかこちゃん(羽音みかさん)

 

かなり大人な女性の役で、
娘役というよりも女役にあたるのですが、
とても上手に演じていたと思います

 

さすがに研13の海ちゃん(海乃美月さん)の貫禄と、
姐御ぶりは学年的には難しいですけど、
十分に通じる表現力だったと思います
ちゃんと大人な女性に見えたことが大事

 

良く通る声と滑舌の良さで、
台詞も聞きやすかったですし、
歌も良かったと思います

 

新公ヒロインを一度でも経験されると、
今後は、
本公演や別箱での役付きにも影響が出てくると思いますので、
いろんな役に挑戦して、月組を彩って欲しいと感じる頼りになる娘役さん
という感じがしました

 

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一輝翔琉は抜群のスター性を発揮

2番手役の在原業平役を演じたのが、
わか様(一輝翔琉さん)

 

これがめちゃくちゃよかったです!
なんでしょう…
まさにスター誕生とでも言うのでしょうか
眩しいほどのスターオーラがありました

 

今年研3の107期生なので、
新公主演は早ければ来年に抜擢されるでしょうけど、
わか様はまさにその逸材であることを証明したと思います

 

ありちゃん以来のスターオーラバリバリ系じゃないですかね?

 

ただし、課題はてんこ盛りでした…

 

きどくんでも指摘しましたが、
「芝居の月組」らしさがまだまだという感じです
研3になったばかりですし、
これからどんどん成長されるでしょうから、
そこに期待したいですね
歌も同様です
頑張って欲しい…

 

例えるなら、
星組の王子様、しんくん(極美慎さん)や、
雪組のちさとくん(縣千さん)クラスのスター性です

 

しんくんはスター性と美貌以外、
最初は箸にも棒にも掛からないほどのへなちょこぶりでしたけど、
今は演技力に磨きをかけ、歌も相当頑張っています
頼もしいくらいの成長を見せてくれています

 

ちさとくんは歌はまだまだ要精進の域を出ていませんが、
演技力の向上はかなりあります
驚くような役の抜擢の数々を乗り越えたからでしょう

 

ぜひ、わか様もこのような成長を見せて欲しいですね

 

美貌もありますし、
佇んでいるだけで美しいというのは、
それだけで持って生まれた才能ですから、
ぜひ大輪の花が咲くようにと願っています

 

いや~、眼福でした!

 

瑠皇りあはさすがの演技力

3番手の藤原基経役には、
るおりあくん(瑠皇りあさん)

 

決して派手ではないのですが、
強烈なインパクトのある役が基経です
本役は、
次世代の「芝居の月組」を背負うであろう、
ゆのくん(風間柚乃さん)ですから、
相当なプレッシャーを感じる役だったと思います

 

静かな闘志を持ちつつ、冷酷で冷淡な基経
そんな基経が唯一の良き友・吉祥丸との遠い思い出との対比もあり、
非常に演技力を要する役です

 

それをきっちりと演じることができたのが、103期のるおりあくん

 

基経役は難役なので、
確かに、路線系の男役であれば、
るおりあくんしかいなかったのかもしれません

 

演技力がありますし、
真ん中に立つ力もありますから、
ラストチャンスとなる次回の本公演では、
ぜひ新人公演主演をさせてあげたいです

 

これだけ演じられるのに、
主演の経験がないというのはもったいないですから…

 

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他に気になったキャスト

ここからは気になったキャストについて、
少しずつ触れていきます

 

藤原高子役のおはねちゃん(きよら羽龍さん)
おはねちゃんの元気な姿を見るとホッとします…(^_^;)
で、高子役ですけど、
大人な女性を見事に演じてましたね
落ち着きといい、佇まいといい、
またどこか諦めのある世情感といい…
さすがおはねちゃんといった感じです

 

白梅役のまのんちゃん(花妃舞音さん)
さすがのヒロイン力を別な意味で発揮されてましたね
キュートな役を演じさせたら、
みちるちゃん(彩みちるさん)か、
まのんちゃんになりそうなくらいハマってました
愛され力がハンパない娘役さんなので、
このまま伸びやかに成長していって欲しいです

 

紀長谷雄役のプクちゃん(和真あさ乃さん)
白梅との名コンビぶりがよかったです
こういう愛らしい役は思いっきりさが大事なので、
十分暴れまわっていたように感じました

 

藤原常行役のれおくん(遥稀れおさん)
本役のぱるくん(礼華はるさん)にめちゃくちゃ似ていてビックリ!
そして、演技力も似ていてビックリ(笑)
それもまだ未熟だった頃のぱるくんの方なので、
ぱるくんも大化けしましたし、今後に期待したいですね

 

清和帝役のあまつくん(天つ風朱李さん)
研3という学年を考えれば、十分に健闘していたと思います
本役のからんちゃん(千海華蘭さん)がめちゃくちゃ上手く演じているので、
そこをなぞっている感はありましたけど、
学びの段階ですからそれでいいのだと思います
むしろ研3で堂々と演じてたのが頼もしい

 

以上でしょうか…

 

今回の新人公演を視聴して思ったのが、
本公演の本役の月組生のレベルの高さをあらためて感じました
和物の難しさもあるのでしょうけど、
本役の凄さをまざまざと感じました

 

逆に言えば、
まだまだ未完成だからこそ、
それぞれに伸びしろが十分にあるということ

 

今の月組はノッてますから、
どんどん上手くなっていくと思います
次回作の新人公演での成長を早くも楽しみにしている自分がいます

 

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