少し遅れましたが、
今週の12月12日に弁護士JPニュースで、
宝塚歌劇団の記者会見の対応のまずさの指摘が配信されました
また前日の12月11日に発売された日経ビジネスでは、
「炎上防止の新流儀 その記者会見、火に油」という特集が組まれておりました
さらに昨日の12月16日には、
ALL Aboutのニュースで「経営コンサルタントが振り返る「2023年不祥事対応」ワースト5!」が配信されてました
2023年も振り返りの時期となってますので、
今一度、大炎上した宝塚歌劇団の記者会見についてチェックしておこうと思います
ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!
宝塚歌劇団の記者会見には「公平性」と「誠実さ」がないと指摘…弁護士JP記事より
まずは名指しで記事になっていた弁護士JPニュースから触れます
こちらでは大炎上した理由を明らかにしていました
宝塚歌劇団の謝罪会見が “炎上”した明確な理由 弁護士が指摘する企業としての「対応のまずさ」とは
Yahooで配信されてましたのでご覧になられた方も多いと思います
非常に良い記事ですので、まだ読まれていない方でご興味のある方は読んでみてください。
この中でのポイントは2つありました。
1つは「公平性」がないという点
「外部調査と言いながら、正式な第三者委員会を立てず、(調査を)内輪で済ませてしまった。会見も調査チームではなく、報告書を受けた宝塚、阪急の役員が行った。これが見る人に『公平性が保たれていない』という印象をまず与えてしまった。本来は、ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)のように、独立した第三者委員会を立ち上げ、宝塚とは完全に切り離した状態で、批判も受け入れる覚悟で調査に臨まなければならなかった」
もう1つは「誠実さ」がないという点
「炎上を少しでも“抑える”には『誠実に対応する』ということに尽きる。現代の情報社会の中では会見が行われる前に、民意、求められる答えはすでにでき上がっている。悪いことを隠そうと思っても隠し切れないという潔さも必要だ」
その上で、今回の宝塚の会見について「『いじめはなかった』と一言で終わらせるのではなく、報道されているような行為は実際にあったのか、なかったのか。ひとつずつ事実を明らかにし、もし問題とされる行為があったのならばそれを認め謝罪する。そこから始めなければならなかった」(同前)と振り返る。
世論や一般人はもとより、
我々ヅカファンが大きく失望した最悪の記者会見でしたが、
あらためて振り返っても何でこんな記者会見をしたのだろうか、という疑問しか残らなかったのですが、
結局は自分たちの保身が真っ先に立っており、
風化できればこれ幸いくらいの気持ちだったのでしょう
非常にわかりやすくポイントをついていると感じます
また大きなポイントとなるいじめやパワハラについても、
全くその通りだと思います
まさにこの部分が大事だったのだと思っています
「『いじめはなかった』と一言で終わらせるのではなく、報道されているような行為は実際にあったのか、なかったのか。ひとつずつ事実を明らかにし、もし問題とされる行為があったのならばそれを認め謝罪する。」
記者会見では伝統は変えませんとドヤってましたが、
伝統すべてが素晴らしいのではなく、
時代に合わないもの、
続けてきて歪んでしまった解釈になったものもあるでしょう
そこを精査し、
良き伝統は残し、
パワハラやいじめに繋がる悪しき伝統は、
失くしていかないとならないでしょう
それが宝塚歌劇団の記者会見には全く感じませんでしたし、
その後のだらだらした後手後手の悪手ばかりで、
改革をしようとすることもなく、むしろそのまま放置という…
ご遺族への心からの謝罪を感じられず
ご遺族への謝罪がなかった、という点においても同意です
劇団の対応を見ても、
人が亡くなったという意識が全くないことが驚きでしかありません
むしろ「何で〇ぬかな」くらいの感覚なのではないでしょうか
もはや人の心、良心というものがないのではないかと恐ろしく感じます
会社を守る、劇団を守るという気持ちもわかりますが、どうすれば劇団を守れるのかが根本的にズレています
106期生の自殺未遂事件もそうですが、
常に似たり寄ったりのそういうような状況を目にしており、
「またか」くらいの感覚なのではないのか、と疑ってしまいます
若い方が自ら命を絶つに至ったことを、
もっと真摯に捉えて対応や改善、改革をしていかないと、
本当に第2、第3の犠牲者が出るのではないかと心配してしまいます
現状では、
タカラジェンヌもかなり神経が参って、
精神的に辛い状況を強いたのも、
劇団の上層部の隠蔽体質と保身が招いているとしか思えません
最大級の汚点、黒歴史では済まないでしょう
日経ビジネスの「炎上防止の新流儀」からチェックしてみる
また日経ビジネスでは、
宝塚歌劇団の名前はないものの、
同様に最悪な記者会見だったとされる旧ジャニーズやビッグモーターの会見を念頭において、
記者会見の失敗の要因をあげてました
失敗の要因としてこのようなことをあげています
宝塚歌劇団の記者会見に当たる部分です
②不誠実な態度への怒り
③内部告発が火種に
④「嘘をつかない」が肝
⑤初回会見は時間との勝負→迅速が鉄則
⑥謝罪する相手は誰かを明確にしない
⑦正確に伝えていない
⑧謝罪会見は負け戦であることを忘れる
⑨細やかな仕草や言動をしない
全部当てはまってますので、
そりゃ炎上どころが大炎上ですよね…
あらためて不思議でならないのが、
2023年は不祥事に対する記者会見が連発してました
それも大きなところでは、ビッグモーター、日大、旧ジャニーズ事務所と、
ダメダメな会見を見てきたはず
それをどうして踏まえなかったのか…
回を重ねるごとにダメっぷりが加算されていき、
宝塚歌劇団に至っては、最低最悪な記者会見となり、
2023年の記者会見の「ダメな見本の集大成」となっていました
宝塚歌劇団は阪急電鉄ですし、
大元は阪急阪神HDですから、
優秀な人材もおり、記者会見用に策を練ることも出来たでしょうに…
なぜわざわざダメな方へ、最悪な方へと向かったのか…
一番の要因となったのは、
やはり村上理事長(当時は専務)の「証拠をお見せいただきたい」とドヤ顔で言い切ったことでしょうね
態度・感情には気をつけなければならない、と日経ビジネスでは指摘してましたけど、
まさにその通り
またいじめやパワハラはないと言い切った部分もでしょう
特にヘアアイロンについての言及がまずかったです
ヘアアイロンでのやけどはしょっちゅうという言い方は世論の反感を買いました
こういう記者会見では、
まず被害者に謝罪が鉄則ですけど、
宝塚歌劇団は謝罪じゃなかったですもんね
少し経ってから口にしてました
こういうところも印象を悪くする要因になっていると日経ビジネスでは指摘してました
結局大事なのは「日頃の行い」
さらに、
「日頃の行いが重要」ともありました
これこそ劇団は96期いじめ事件からひどい対応をしてきており、
さらには上記の106期生の自殺未遂でも同様です
総じて、「日頃の行いが最悪」という流れがありましたから、
まさにその通りでしたね
日経ビジネスは宝塚歌劇団についての指摘は一切なかったですが、
ビックリするほど当てはまってましたので、
やはりダメな記者会見というのは共通しているのでしょう
さらに炎上には1次と2次があるとのことです
②ニュースメディアで記事→謝罪会見→SNSで拡散される→炎上(2次)
燃えさかる炎を消し止めようと、
謝罪会見で挽回しようとするのは愚の骨頂とも
上記の失敗にもあげた「謝罪会見は負け戦」であることを忘れてはならず、
ここで挽回をしようとしてはならないということです
劇団は挽回しようとまでは思わなかったでしょうけど、
なんとか逃げ切ろうと画策していたのは明らかに伝わりました
これも劇団側の殿様商売的な日頃の行いの結果なのだと思います
世論はわかりませんが、
我々ファンからすれば、「またか」な感じですもんね
それでもここまでひどい会見になるとは想像以上でした
「2023年不祥事対応」で宝塚歌劇団はワースト3位
2023年も終わりが近づきましたので、
年のまとめ的な記事も出始めました
ALL Aboutでは「2023年不祥事対応」ランキングを発表してます
経営コンサルタントがまずいと思う「2023年不祥事対応」ランキング! 2位「旧ジャニ性加害」、1位は…
これは記者会見のダメっぷりランキングではなく、
不祥事対応のランキングです
宝塚歌劇団は、
この全然嬉しくない不名誉なワーストランキングに堂々とランクイン
第3位でした…
そうでしょうね、としか思えない対応ですもんね
その総評は以下のとおりです
実質的に身内の調査をもって対外的に疑惑を否定するというのはナンセンスであり、遺族と向き合う姿勢がみじんも感じられません。この会見で垣間見た強引さは、かえって宝塚歌劇団の閉鎖性や独自の文化・風土を感じさせる結果となり、“失敗広報対応”の典型だったと言えます。
やはりここでも記者会見(呆)
いかにダメダメな記者会見だったのかがうかがい知れますね
宝塚歌劇団は来年150周年を迎えますが、
その直前での最悪な事件となりました
それも予測できたであろうヒヤリハットを無視し続けた結果であり、
それこそ劇団の日頃の行いの悪さが引き起こしたのでしょう
亡くならなくよかった命、救えた命だったはずですのに、
こんな悲しい結末になってしまいました
もしかしたら、
欺瞞で横柄な現在の宝塚歌劇団の上層部に対して、
小林一三先生がお怒りの鉄拳を喰らわせているのかもしれません
参加しています!
【関連記事】
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