宝塚歌劇団の調査報告書の掲載の取り止め発表…真摯な対応のためなのか それとも2度の労基の余波なのか

宝塚関連ニュース



本日、公式HPにて、
「調査報告書の掲載の取り止めについて」という内容の更新がありました

 

月曜日なのにビックリです

 

たまーにありますけど、
今回の案内をわざわざ月曜日にしたということが驚きました
早々に更新しないといけないからということでしょうから

 

16日の土曜日には、
わんさかとライブ配信とライブ中継のお知らせを出していたかと思えば、
という印象も拭えずですが…(^_^;)

 

儲かるんでしょうね、ライブ配信(笑)

 

儲かるのはいいですけど、
ちゃんとタカラジェンヌや劇団スタッフに還元してあげて欲しいものです

 

他に語りたかったネタがあるのですが、
それは明日にでも…

 

今回はこのニュースに触れます
ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

劇団の調査報告書そのものが疑念だらけになってしまった

まずは今回劇団が発表した内容です

調査報告書の掲載の取り止めについて
2023.12.18

このたびの宝塚歌劇団宙組生の急逝を受け、ご遺族の皆様には心よりお詫び申し上げます。

12月7日にお知らせしましたとおり、今回の件に関し、弊団としましては、12月6日に受領したご遺族代理人の意見書や翌7日のご遺族代理人の会見の内容等も踏まえて改めて事実関係の精査等を行ってまいります。弊団としましては、11月14日に公表した調査報告書で指摘された問題点等も重く受け止めてはおりますが、当該調査報告書の内容のみにとどまることなく、上記のご遺族代理人の意見書や会見の内容も踏まえたうえで、ご遺族のお気持ちやお考えを真摯に受け止め、引き続き誠実に協議してまいりたいと考えており、また、ご遺族の要請もございましたことから、調査報告書概要版については、掲載を取り止めることとしました。
ご遺族には、改めて正式な謝罪を申し上げる機会をいただけるように努めてまいりたいと考えております。

 

劇団が自信を持って掲載していた調査報告書の概要版ですが、
これがもはや火種の元となり、
いまだにガソリンがバンバンかけられている状態で、全く収まる気配はありません

 

いまだに宝塚歌劇団関連のニュースが出るたびに、世間では嫌悪がすごいです
その余波は現役生だけではなく、全てのOGにまで波及する始末

 

宝塚歌劇団というブランドに嫌悪がすごいという印象が根付きました

 

この調査報告書には、大きく分けて2つの問題点がありました

①パワハラ・いじめはなかった体での報告書作りだったこと
②報告書は外部の調査としていたが、担当の大江橋法律事務所は阪急阪神と関係のあるH2Oの社外取締役であることが発覚

 

これにより、調査報告書に対しての疑念がすごく生じてしまったわけです
たぶんなんですけど、
裁判になった時を踏まえて、不利な情報は掲載しない方向だったのではないか、と勘ぐっています

 

それに伴って、
村上理事長(当時専務理事)が「証拠があるならお見せいただきたい」と強き発言をしてしまいます

 

ところが、
先日の12月7日にご遺族側の川人弁護士が記者会見を行い、
パワハラにあたる証拠はすでに提出済みで、、
なぜか調査報告書では無視されたと話をされてました
結果、その際の証拠の一部を記者会見で見せることになったのです

 

雪組直前の中止&ご遺族側の記者会見…もう辛すぎるという本音

 

後手後手の悪手にもほどがあります

 

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調査報告書に掲載されていなかった部分に疑念

さらに、宙組の有志(報道では2番手の桜木みなとさんと秋奈るいさん)が立ち上がり、
宙組のおそらく下級生中心に聞き取りをし、
パワハラがあったとされる事実を劇団に提出したという報道もありました

 

ですが、その内容も大江橋法律事務所作成の調査報告書には反映されず

 

あくまでも、
パワハラがなかった体(「わからない」との記載もあった)で行こうとしたわけです

 

大江橋もどうしようもないでしょうけど、
依頼人である宝塚歌劇団(阪急電鉄)のご意向を重視しての調査報告書ですから、
劇団に不利になるようなことは記載しませんし、
もしくは曖昧な感じで逃げるようにするしかありません

 

第三者委員会でもなければ、
本当の外部でもないわけですから、
疑念が残るような調査報告書になってしまうわけです

 

そもそも、
ご遺族側が提出した証拠も、
宙組有志が行った聞き取りの結果も反映しないわけですから、
そりゃデタラメという印象になっちゃうわけです
決して、すべてがダメではないでしょうに、
大事な部分をないがしろにするので、結果的には不備のある調査報告書になってしまった、ということです

 

また本日の夕方のネットニュースが出てました

【宝塚歌劇団】劇団員死亡問題 前の調査結果を精査 別の専門家による事実上の「再調査」へ

指定されたページは存在しません。 | 関西テレビ放送 カンテレ
指定されたページは存在しません。

一方、遺族側はこの調査結果について、「到底納得できない」としていて、劇団にハラスメントを認めることや、再調査を求めていました。

こうした中、劇団は18日、11月から公開していた調査報告書をホームページから取り下げました。

また、事実関係を改めて精査するなど、事実上の再調査を行う方針で、調査方法や調査する外部の専門家などについて遺族側と協議を進めていることが分かりました。

前回の調査を担当した大江橋法律事務所は、今回の再調査には関わらないということです。

 

これを見る限りは、
真摯な対応を進めていこうとはしているように見えます

 

どうかその期待のままでありますように…

 

しかし、あらためて「大江橋法律事務所は、今回の再調査には関わらない」は一体何だったんでしょうね…
お金と時間の無駄だったとしか思えないのですが…
特に「時間」の部分です

 

劇団としては風化大作戦のつもりだったかもですけど、最悪の印象になっちゃいましたね

 

 

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劇団の調査報告書の掲載の取り止めは真摯な対応のためと信じたいが…

さてここからですよね…

 

上記の劇団のコメントでは、
「引き続き誠実に協議してまいりたい」とありますが、
上記のような態度と状況を重ねて、
今まで「誠実に協議」とはとても思えませんが…

 

ここは「これから誠実に協議」
あるいは「今から誠実に協議」でしょうに…

 

あたかも今までずっと誠実にやってきたかの印象をするような文言は止めた方がいいと思ってます
この部分だけでも、本当にちゃんとやるのだろうか、とどうしても信じきれません
私的には長年劇団に不信感しかないので、疑いしかないのです

 

劇団にはずっと裏切られてきましたからね(主に96期事件以降)
もはやオオカミ少年状態という感覚で、
鵜呑みにしないような感じの距離感がちょうどいいと思っています

 

劇団側はこの後に及んでも、
まだ自分たちを守ろうとしている感が透けて見えるので、
はたして本当に「誠実に協議してまいりたい」をしていくのでしょうか?

 

とにかくパワハラはあったのでしょうから、
そこをしっかりと謝罪をし、ご遺族側に赦していただくこと
これが第一です

 

これがあって、ようやく宝塚歌劇団は新たな一歩を踏み出すことができると思っています

 

パワハラの伝統の認識が是正に繋がる

これまでの伝統がパワハラに繋がるものが多かったでしょうから、
パワハラした上級生たちにはピンとこないのかもしれませんが、
下級生時代に辛かった、嫌だったということは大なり小なりあったと思うのです
そのことを思い出すことも大事でしょう

 

自分が嫌だったことは他人も嫌です

 

万が一、下級生の成長を促すためなのであれば、
罵倒や暴言で抑えつけるのではなく、とことん納得するまで話し合うことの方が大事でしょう
その根気が愛情と信頼に繋がります

 

なにせ、宝塚歌劇団は被害者が加害者になるシステムですから
これがダメな伝統の1つです

 

時には上級生だって間違えます
その時には、上級生は素直に謝ることも大事です

 

先輩や年上の方を敬い、尊重するというのは素晴らしい伝統だと思います
ですが、
「黒い物を白」と強要させて思い通りにさせるのは伝統ではなく、パワハラです

 

この機会に上級生こそ、パワハラについて学ぶべきでしょう

 

ビックリでしたよ
パワハラ講習には研3時だけで、上級生はしないということに…

 

上級生になるとパワハラになるシステムなのですから、上級生が受けないとダメでしょうに…
劇団の考えは根本的ズレてます

 

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結局効力あったのは労基の2回の立ち入り調査では?

先週からの劇団の急激な動きを見ると、
12月6日に西宮労働基準監督署が2回目の立ち入り調査を行いましたが、
その余波なのではないかと感じています

星組と花組が本当に公演中止になったがなぜチケット販売したのか…一番の問題であるパワハラの是正は?

 

その結果がチケット発売後の急な公演中止発表に繋がりました
労基は厳しい目を光らせているので、
劇団としては最悪な逮捕者を出すことも出来ませんから逆らえなかったのでしょうけど、
それであれば、なぜチケットを発売していたのか、という点です
その話の怒りは上記でぶつけてますので、ここではあらためて言及はいたしません

 

宝塚歌劇団は阪急電鉄の一部門で、
さらに阪急阪神HDのグループ傘下に属しています

 

阪急阪神のような大企業に労基が入るということは、非常に悪印象になります
それも今年の短期間で2回ですからね
過去にも1度あり、合計3回目となるわけです

 

これは「この企業は異常である」という証拠になってしまい、
強いては阪急阪神HDのコンプライアンスやガバナンスの欠如に繋がります

 

労基ではパワハラ認定は難しいでしょうけど、
とにかく短い期間で2度も立ち入り調査に入られるということが「異常な会社」ということです(大事なことなので2度目)
それが大企業の一部ですからね

 

以前にも当ブログで指摘していますけど、
「阪急阪神HDの企業理念」を見ると片腹痛すぎます…
一体どの口が言っているのでしょうか?

いよいよ宙組再開か?…その前に劇団からの注意喚起&一ヅカファンが望んでいること

 

「企業理念って掲載してればOKOK」じゃないですよね
その理念を元に誠実にやっていく、という方針のはず

 

角会長もホテルに逃げ回ってないで、
真摯に向き合うべきじゃないですかね?
ご夫人も甘い蜜吸い放題だったという報道もあり、ガッカリ感が凄まじいです

 

そりゃゴルフに行くわって思っちゃいましたよ
会長なので、断れない仕事を兼ねたお付き合いもあると擁護してましたけど、
本当に心の底から楽しんでいたんだろうと想像がしやすくなってしまいました…

 

企業理念にこのようなことが明記されてましたが、掲載しているだけってことでしょうか

「人の尊重
事業にたずさわる一人ひとりが、
かけがえのない財産です。」

 

これとは真逆で、「人の命を粗末にする企業理念」ってことですかね?

 

そうではないことを、
本気で劇団は対応していく必要があると考えてます

 

劇団はまだ逃げ切るつもりかもしれませんが、
これ、本当にラストチャンスですよ

 

精神的に苦しんでいるであろうタカラジェンヌのためにも、
早期な解決をできるように務めてもらいたいです(もはや3ヵ月経過しそうです…)

 

すでに越年確定でしょうけど…

まだまだ言い足りないのですが(笑)、
とりあえず一旦区切ります

 

次回は今日語りたかったネタの予定なので、
そのうち…

 

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