彩風咲奈の集大成版『ベルサイユのばら』…朝美絢のオスカル様が美しい&ダイジェスト的だが華やかさがあり

雪組



ただいまお盆の真っ最中ですね
すでにお盆休みが先週の土曜から始まっている方も多いと思いますが、
お盆の入りは昨日の13日からが本当のお盆です

 

先週の土曜に友人とLINEをした際に、
「きいちゃんの初盆だね」という話題になりました
今きいちゃんの魂は里帰りされているのでしょうか
穏やかな気持ちでの里帰りであることを願うばかりです

 

さて本日ですけど、
お盆ということで公式HPは静かなものですよね
今週は星組の『記憶にございません!』が開幕ですので、
お盆明けにならなければ、
大きなニュースはなさげでしょうか?

 

ということで(?)、
今回は日曜日に視聴した雪組『ベルサイユのばら』の感想をサクッと綴っておきます

 

ネタバレは多いにありますので、
これからのご観劇の方はご注意ください
大丈夫な方のみお付き合いいただけると嬉しいです

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

少しブツ切り感があるものの良くまとまっていた令和の『ベルサイユのばら』

今回の雪組『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-は、
脚本・演出は植田紳爾先生で、
演出は谷正純先生です

 

谷先生の手が加わった演出ということになります

 

前回の上演した『ベルサイユのばら』は、
2016年の花組の「フェルゼンとマリー・アントワネット編」でしたが、
この時も、植田先生&谷先生のタッグでした
すごく良かった記憶があります

 

さらにその前の『ベルサイユのばら』が、
「フェルゼン編」で、
2013年の雪組公演でした
その時は、植田先生と鈴木圭先生のタッグでした
こちらはあまり印象がよろしくなかったというかなんというか…(^_^;)
大劇場公演では、
花組以外の各組のトップスターが客演したせいもあってか、
アントワネットの影が薄かったんですよね…
仕方がなかったのでしょうけど…

 

そのため、
近年のあまり印象が良くない「フェルゼン編」が頭に残っていたのと、
古臭さが漂うという抵抗が大きかったため、
110周年の記念で上演になると発表された際に、
どんなベルばらになるのだろうかという懸念が大きかったです

 

ところが、
先行画像は普通のフェルマリだったのですが、
ポスターがドピンクで華やかなものに仕上げてきましたΣ(゚∀゚*)
これが驚いたのなんのって…

 

でもこれが古臭さを一蹴してくれるのかもしれない、
という期待感に変わったのも事実

 

実際その期待は裏切りませんでした

 

ストーリーとしては、
いいとこ取りのダイジェスト版という感じでしたので、
少しブツ切り感があったとは思います
それでも、
大事な場面では重みのある場面に仕上げていたため、
感情移入もしやすく、
すんなりと受け入れやすかったと感じました

 

少なくても2013年のフェルゼン編よりはよかったと思います

 

しっかりとアントワネットサイドの場面もありましたし、
オスアンの場面もありました
また、フェルゼンとオスカルの場面も印象に残るように仕上げてました

 

主要の3人のキャラクターがしっかりとしていたのと、
見せ場をきっちり作っていたため、
ストーリーのバランスもよかったと思います

 

まさにポスターの3人が大活躍だったという裏切りのなさが良かったのではないでしょうか

 

前回の花組のベルばらも谷先生の演出でしたので、
今回もそのノウハウが生かされていたように感じました

 

民衆の怒りの場面は今っぽく仕上げていて良かったです
その一方で、
オスカル様中心に戦う場面では、
これまで同様な群舞と音楽がちょっと古臭かったかなと感じました
ここだけ妙に古かった印象が残りました
見せ場の1つくらいは伝統を残すというのも大事なのでしょう

 

それとジャンヌを再登場させたのも新鮮でした

 

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彩風咲奈の集大成のフェルゼン

今回はトップスターの咲ちゃん(彩風咲奈さん)の退団公演です
そのため、
どういう仕様になるのかと思いましたが、
ちゃんとフィナーレ付きにし、
客席降りもあり、
とても華やかな演出になっていました

 

そして、
最後の新人公演主演で演じたのが、
まさに『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』でしたので、
咲ちゃんにとっての思い出再演でもありました

 

ベルばら50周年、
宝塚歌劇110周年というダブルの記念の年に、
咲ちゃん自身の退団公演が重なるという節目の記念公演になりましたが、
その重圧を跳ねのけるほどの熱演だったと思います

 

一途にアントワネットを想うフェルゼンを、
気品溢れる咲ちゃんが演じることで、
より一層感情移入が出来ました
立っているだけで貴族とわかる振る舞いは、
咲ちゃんの持っているポテンシャルですけど、
それが見事にマッチしていたと思います

 

それでいて、
オスカルからの想いには鈍感という…

 

フェルマリはもちろんですが、
あーさちゃん(朝美絢さん)演じるオスカルとの銀橋でのやり取りは、
フェルゼンとオスカルを通して、
さきあさの2人を観ているので、
とてもグッとくるツーショットでもありました

 

全体的に包容力があり、
慈愛に満ちたフェルゼンだったのではないでしょうか

 

咲ちゃんならではのフェルゼン伯爵だったと思います

 

フィナーレも良かったです
華やかな中で、
有終の美を飾るかのような演出が記憶に残ります
最高に輝いたさきちゃんを堪能することが出来ました

 

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圧倒的なアントワネット感な夢白あや

続いては、
ヒロインのマリー・アントワネット役のあやちゃん(夢白あやさん)

 

素晴らしかった!
佇まいだけで王妃である存在感はさすがあやちゃん
一人の恋をする女性から、
国を想う王妃へと成長していくアントワネットを、
見事に演じていたと思います

 

前回の全ツ『仮面のロマネスク』 でのメルトゥイユ侯爵夫人で、
とても気になったセリフの抑揚は今回も健在だったので、
そこだけは引っ掛かりますけど、
ベルばらにおいてはあのセリフ回しでも通用するので、
前回のかめロマに比べたら気にならなかったです

 

ただ次回の『愛の不時着』では、
『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』以前のあやちゃんに戻って欲しいところ…

 

マリー・アントワネットの圧倒的な美しさというのは、
すごく納得がいく表現力は見事でしたが…
咲ちゃんとのフェルマリは、
美男美女コンビでしたし、
オスカル様との並びは見目麗しい少女漫画コンビになっており、
目でも楽しめたのが喜びの1つでした

 

あとフィナーレでエトワールを務めてましたけど、
そこはあやちゃんじゃなくてもよかったとは思います
あやちゃんの本人比的には上達しているとはいえ、
別に歌上手なジェンヌさんではないので、
そこは歌うまクラスで観たかったですし、
聴きたかったと思います

 

今回のアントワネット様は、
フェルゼン編でもフェルマリと遜色ないくらいに、
十分に見どころと活躍が確保されてましたので、
エトワールは歌唱力のある歌姫か、
男役さんでお願いしたかったです

 

ま、あやちゃんに責任はありませんが…(^_^;)
抜擢した演出家の責任でしょう

 

朝美絢のオスカルは「夢見たオスカル様」がそこにいた

続いては、
2番手のあーさちゃん演じるオスカルです

 

もう溜息が出るほど美しかったです
元々美形なあーさちゃんですけど、
ここまでオスカル様が似合うとは思いもせず…

 

金髪と軍服姿がよく似合っているというか、
ベルばらの原作の漫画で夢見たようなオスカル様がそこにいました

 

原作よりも少し女性っぽさがあるのがあーさオスカルではありますが、
それがいい!

 

だからこそ、
フェルゼンへの恋心もすんなり受け入れらますし、
アンドレとの場面には胸がきゅんとなるわけです

 

普段のキリっとした男性っぽいオスカル様と、
女心を持ち合わせた女性のオスカル様
見事な中性的魅力をあーさオスカルは発揮していたと思います

 

これまでも歴代のオスカル様を演じたジェンヌさんは多くおりますけど、
あーさちゃんも遜色なく素晴らしいオスカル様に仕上げていたと思います

 

あらためてあーさちゃんの魅力にノックアウト!
ズキュゥゥゥーーンという擬音が胸に突き刺さったほど…
いや大袈裟じゃないです
そのぐらい素敵だったということ

 

今回のベルばらが大成功を収めているのは、
あーさオスカルの見事な演技力と表現力もあったと思います
宝塚歌劇のベルばらにとっては、
オスカル様が主人公のイメージが強い分、
観客を納得させる出来であることが大事でした

 

相当なプレッシャーもあったと思いますが、
夢を見るには最高のオスカル様だったと思います

 

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気になった配役…縣千&華世京など

ここからは気になった役を一言ずつ述べていきます

 

アンドレ役のちさとくん(縣千さん)
めちゃくちゃ良かった!
あーさオスカルとのバランスもとても似合ってました
光のオスカル、影のアンドレの部分のバランスも合ってました
それでいて、
オスカルへの想いと包容力を表現されていて、
ビジュアルの良さも相まって、
うっとりしてしまうほど…

 

ベルナール役のかせきょーくん(華世京さん)
学年としてはまだまだ新人公演の下級生ながら、
相手役となるひまりちゃん(野々花ひまりさん)とのコンビも違和感なく、
ちゃんと男らしく引っ張っていってました
ひまりちゃんの技術が高い面ももちろんありますけど、
かせきょーくんが成長している面も十分に感じられます
また真ん中になって群衆を引っ張る場面も良かったです
順調に育成されている感がありました

 

ロザリー役のひまりちゃん
今回で退団してしまうひまりちゃんですが、
やはり上手かったです
相手役となるかせきょーくんを立てるような見せ方が出来、
輪っかのドレスを着る華やかな役ではありませんが、
オスカルやアントワネットを相手に出来るという役得もロザリーならでは
優しくて健気なロザリーはひまりちゃんにピッタリでした

 

ジャンヌ役のゆいちゃん(音彩唯さん)
めちゃくちゃ良かったです!
オープニングで華やかで愛らしい女性として歌い、
優雅にダンスをしていたかと思えば、
本編では見事な悪女に変身!Σ(゚∀゚*)
同じ人が演じているとは思えないほど顔つきが変わり、
悪人である表情をしていたのが印象的でした
演技の幅が広がったのではないでしょうか
次回以降、
ゆいちゃんが演じる役が楽しみになってきました

 

1幕と2幕のオープニングで登場する小公子(紀城ゆりやさん)、
小公女の2人(華純沙那さん&白綺華さん)が、
愛らしくて可愛かったです
とても印象に残る場面として3人を起用している点はミソでした!
特にライブ配信で顔を抜かれてましたし、
目立ってましたもんね

 

私的には、
しらきさん(白綺華さん)の新公のアントワネット様を、
今からとても楽しみにしております

 

以上主要なキャストのみとなりましたが、
ファーストインプレッションです

 

東京公演での生観劇を楽しみにしております

 

参加しています!

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