本日(3月28日)は、
宙組事件の記者会見が行われました
ご遺族側と劇団側の両方です
私は仕事だったためオンタイムで情報を追うことは出来ませんでしたが、
帰宅後にざっと報道に目を通しました
動画視聴まではさすがに時間がなくて無理でしたので、
明日以降に視聴したいと思っています
今回は私的に重要だと感じたポイント3点についてのみ触れます
明日も続きを語ると思います…
【追記 2024/3/29】
現在川人弁護士の昨日の会見を視聴中です
15個のパワハラの件で、
日付があったことと劇団HPでも同様でしたので、
パワハラの項目で日付を明記しておきました
ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!
ご遺族のお母様のコメントが発表された
まず1番最初に触れておきたいのが、
ご遺族のお母様のコメントです
上記から全文の抜粋をさせていただきます
遺族(母)
あの日から季節は幾度か変わりましたが、私たちの時間は止まったままです。
娘を想わない日はありません。娘に会いたい、抱きしめたい、ここに居てくれたらと一日のうちの瞬間、瞬間に何度も思っています。
そして、助けられなかったことを悔い、娘に謝っています。
娘の夢をみて、目覚めた時の現実の虚しさに打ちのめされる、そんな朝を何度迎えたでし ょうか。
パワハラが無かったことを前提に作られた調査報告書は、こともあろうか劇団HPに掲載されました。
過重労働については見解の違いはあったものの、ある程度認める内容でしたが、パワハラ については、全ては娘に非があった、そのための正当な範囲内での指導だった、パワハラは一切無かったという酷い内容でした。
劇団が依頼した弁護士の聞き取りの場で、私たちが提出した娘の悲痛な言葉や証拠、そし てパワハラを実際に見聞きし、全てを話してくださった劇団員さんの数々の証言も全く反映されておらず、パワハラを行った側を擁護する内容でした。
劇団側にHPでの掲載を止めるように繰り返し求めましたが、1ヶ月以上経ってからよう やく抹消されました。
調査報告書の内容を盾に「パワハラはありませんでした」と断言され、「証拠があるなら是非お見せいただきたい」と画面越しに挑んでこられた劇団の記者会見は、今でも鮮明に覚 えています。
それに対して、調査報告書の誤りを詳しく指摘し、私たちが入手した証拠や劇団員さんか らの証言を、直接提出しましたが、劇団は、第三者委員会を設置することはなく、パワハラ を行った人の意見のみを聞き、それを擁護しました。
今更ながら、2年半前にヘアアイロンによる火傷があった時に泣き寝入りせず、声を上げれば良かった、昨年2月に劇団がヘアアイロンによる火傷の事実を「事実無根」と発表した時に抗議すれば良かったと、後悔してもしきれません。
いずれにしても、事実は隠蔽され、娘の居場所は無くなっていたかもしれません。けれど、声をあげておけば、娘の命は救えていたはずです。
阪急阪神ホールディングス、宝塚歌劇団の幹部の方々に、もしご自分の娘が同じことになったら、どうされたのかと、お尋ねしたいです。
娘は決して弱かったわけでも、我慢が足りなかったわけでもありません。過酷な労働環境と、酷いパワハラの中でも、全力で、笑顔で舞台に立っていました。強く生きていました。私たちはそんな娘を誇りに思っています。
娘の尊厳を守りたい一心で、今日まできました。
事実を訴え続けた結果、当初は過重労働のみを認め、一切パワハラは無かったと主張された劇団が、多くのパワハラを認め、本日ようやく調印となりました。
言葉では言い表せないたくさんの複雑な想いがあります。
娘に会いたい、生きていてほしかったです。
最後になりましたが、娘にお心を寄せてくださった方々に感謝を申し上げます。
もう涙が止まりません。
そうですよね、
大事なお嬢様を亡くされたのですから、
「時間が止まったまま」というのはその通りだと思います
お母様の想いをそれぞれに置き換えて考える意味
愛する家族の死というのは、
自分に置き換えても胸が苦しくなりますが、
それも自死ですので、
無念も大きかったと思います
このコメントを読むのがとても辛いです
劇団がのらりくらりと自分の都合の良いように、
記者会見やら報告書を出して、
どれだけご遺族を傷つけたことか…
本気で反省していただきたいです
そんな体質だから、
宙組事件が起きたのだと感じます
もちろん宙組だけではないかもしれませんが、
事件が起きたのは宙組ですので、
そこは間違えてはいけない部分でしょう
阪急阪神ホールディングス、宝塚歌劇団の幹部の方々に、もしご自分の娘が同じことになったら、どうされたのかと、お尋ねしたいです。
本当にその通りです
当ブログでも何度もその点を言及してきました
全員がお子さんがいらっしゃるとは限りませんけど、
愛する家族の誰かが同じ目に遭った時に、
「仕方がないよね」と思うのでしょうか
それは宙組のパワハラをしたとされる上級生にも言えます
もちろん前任にも
大事なご両親がパワハラという圧力で自らの命を経った時、
「仕方がない、お父さん(またはお母さん)が悪いもんね」と割り切れるものでしょうか
よほど愛情なく育てられてなければ、
悔しさや後悔、切なさ、悲しみは尋常ではないと思います
上級生の親御さんも一緒です
大事なお嬢さんが自死したら、
「しょうがない」で済むのでしょうか
宝塚歌劇団の悪しき伝統に従った故に、
命を落としたとして、割り切れるものでしょうか
愛情が深ければ深いほど、
思いは巡ると思います
まさに「時間は止まったまま」の状態でしょう
そういうご遺族の心をちゃんと理解して欲しいです
あらためて、命の重みをいうのをよく考えていただきたい
ご遺族側が主張した主要なパワハラ15個のうち14個を認める結果に
続いては、今回ご遺族側と合意書の締結が出来たのはご遺族側の主張していたパワハラのほとんどを認めたからになります
川人弁護士は前回、大変お怒りの会見を行われました
その際に主に15個のパワハラを認めるべきと主張されてました
⇒15個のパワハラの否定の部分&宙組下級生があまりにも気の毒…今週の文春
1.亡くなった劇団員が断ったにもかかわらず、上級生がヘアアイロンで髪を巻き、額にやけどを負わせた
2.この上級生がやけどを負わせたにもかかわらず、真摯(しんし)な謝罪をしなかった
3.上級生が髪飾りの作り直しなど、深夜に及ぶ労働を課した
4.上級生が新人公演のダメ出しで人格否定のようなことばを浴びせた
5.週刊誌の報道の後、上級生が亡くなった劇団員を呼び出して詰問し、過呼吸の状態に追い込んだ
6.劇団幹部がヘアアイロンでやけどを負ったことについて「全くの事実無根」と発表した
7.劇団幹部が睡眠時間が1日3時間程度しかとれないような極めて過酷な長時間労働を課し、過大な要求をした
8.亡くなった劇団員が所属していた宙組の幹部が「振り写し」の復活により、一層過大な要求をした
9.宙組の幹部が「お声がけ」の復活により、一層過大な要求をした
10.演出家が怠慢や不備により、到底対応不可能な業務を課した
11.宙組の幹部が配役表の事前開示に関し、2日連続で執ような叱責を行った
12.宙組の幹部が「振り写し」に関し、大声で宙組の組員の前で叱責を行った
13.宙組の幹部が「下級生の失敗はすべてあんたのせいや」などの叱責を繰り返した
14.宙組の幹部が幹部部屋で大声で叫び、威圧的な言動を行った
15.宙組の幹部が「お声がけ」に関し、詰問や叱責を続け、罵倒した
今回劇団が認めたのは上記のうちの14個でした
それがこれです
【追記 劇団HP上でもご遺族側の会見でも日付が明記されていたので追記します】
また詳細については川人弁護士の会見でも確認できます
19:44くらいからです
1 2021年8月14日
亡くなった劇団員が自分でやることを望んでいたにもかかわらず、宙組の上級生がヘアアイロンで髪を巻き額に1か月を超えて痕が残るほどのやけどを負わせたこと、それにもかかわらず、亡くなった劇団員の気持ちをくんだ気遣いや謝罪を行わなかったこと。2 2021年7月20日の新人公演直前の2日連続で深夜
宙組の上級生の指示で、亡くなった劇団員が2日連続で深夜に髪飾りの作り直しの作業を行うことになったこと。3 2021年8月頃
宙組の上級生が亡くなった劇団員に対し、新人公演のダメ出しで人格否定のようなことばを浴びせたこと。そして、当時の宙組のプロデューサーがそれを認識しながら放置し、対処しなかったこと。4 2023年2月3日
ヘアアイロンでやけどを負った件について、週刊誌が報道したあと、宙組の幹部が亡くなった劇団員を呼び出したこと。宙組生全員の集まりを開き、過呼吸の状態になるほど大きな精神的負担が生じたこと。5 当時の宙組プロデューサーがその会議室を確保し、亡くなった劇団員が精神的な負担を受ける場を設けたこと。さらに亡くなった劇団員が組替えを求めたにもかかわらず無視したこと。
6 2023年2月1日
亡くなった劇団員がヘアアイロンでやけどを負った事件について、劇団が「全く事実無根」との見解をホームページで発表したこと。7 劇団が亡くなった劇団員に対し、死亡する直近の1か月間で過大な業務量を課し、長時間業務を行わせたこと。
8 新人公演の稽古で上級生から本公演での振りを指導してもらう「振り写し」について、新人公演の演出担当者が行う必要はないと言っていたにもかかわらず、宙組幹部が「振り写し」を行うべきであると指導し、その結果、亡くなった劇団員にいっそう過重な業務が課されたこと。
9 新人公演に出演する下級生が演技や早変わりなどの技術を、同じ役を本公演で演じる上級生から学ぶためにいつ、どのような手伝いが必要かを尋ねる「お声がけ」について、新人公演に向けた準備で必須ではないにもかかわらず、宙組の幹部が「お声がけ」を行う必要はないと宙組生に指導せず、その結果、亡くなった劇団員にいっそう過重な業務が課されたこと。
10 新人公演の演出担当者の怠慢で亡くなった劇団員が演出担当者の業務を肩代わりせざるを得なかったこと。
11 2023年9月2日
新人公演の配役表に関して、宙組の幹部が深夜の時間帯に亡くなった劇団員を指導・叱責し午後11時50分になっても帰宅できない状況になったこと。12 2023年9月下旬
宙組の幹部が亡くなった劇団員に落ち度がないにもかかわらず、「振り写し」に関し指導・叱責したこと。13 2023年9月27日
下級生の衣装の取り扱いをめぐる衣装部門からの苦情に関し、亡くなった劇団員に落ち度がないにもかかわらず宙組の上級生が下級生の失敗は劇団員の責任であるとして指導・叱責したこと。14 2023年9月28日または29日
宙組の上級生が「お声がけ」に関し、亡くなった劇団員に落ち度がないにもかかわらず大きな声で指導・叱責し、その後、さらに別の上級生がうそをついているかと繰り返し詰問したこと。
※上記の内容は現在のところ劇団HPにてもダウンロードできます
15個のうち14個を認めたとなってますが、「どれを認めなかったという単純な比較は難しい」と記事に明記されてました
【追記】※川人弁護士の会見によりますと、項目をまとめている部分もあるとのことでした
その上で、大塚氏は「職場におけるパワーハラスメントに該当する行為の内容や表現について遺族と話し合いを重ね、互いに歩み寄りました。それでも、宙組の上級生が行った行為について遺族からは『故意であったのではないか』とか、『ヘアアイロンを取り上げて無理やり押しつけたのではないか』という旨のお話もあったが、経緯などについてそれぞれの認識が一致するには至りませんでした」と説明しました。
また、ほかの項目についても「その事象の背景や上級生による言動の具体的な言葉や使い方とその解釈などについて一致しなかったところがありました。しかしながら最終的に先ほど説明した内容のとおり合意に至った次第です」と述べました。
ヘアアイロンを無理やり押しつけたとなれば、それは傷害になりますので譲れなかった部分だったのでしょう
上級生の言動についてはなかなか認めなかったようですけど、こちらは全面的に認めたとなっています
つまり報道されていた上級生の件は本当だったということに落ち着き、それで合意に至ったとなっています
長かったですよね
こんなことであれば早期にさっさと調査して認めて謝罪すれば、ここまでの不信感は募らなかったものをここまで引っ張ってしまったために、無理やり合意したというイメージも出てしまいました
とはいえ、私的にはあの宝塚歌劇団が、記者会見で笑っていたり、「証拠お見せいただきたい」とドヤ顔で言い切ったりするあの劇団が、上記の全面的に認めたというのはものすごい進歩だと思います
それだけダメダメな古い体質だったということでしょう
呆れてものが言えませんけど、それでも解決をしたわけですからその点は認めてあげたいです
ただ忘れてはならないのは、ご遺族側が十分満足している形ではないという点
上記のお母様の声明文を読めば無念さが伝わりますから、ご遺族側が折れてくださったのでしょう
感謝をしないといけないと思います
謝罪文について
先日語りましたけど、私的には文章にての謝罪というのはありだと思っています
②御仏前に供えて報告することもできる
この点が大きいと感じたからです
本来は謝罪文を持って、ご遺族に直接謝罪もするというのが本来あるべき姿だと思いますが、その点はご遺族側の希望もあったでしょうからこれでいいと思っています
そこで気になったのが1番謝罪文を提出しないといけないヘアアイロンの方が、いまだに提出していないという点
驚きました
真っ先に提出しているものだとばかり思ってましたし、ご遺族に許して欲しいという気持ちとお亡くなりになった生徒さんへの後悔の気持ちが深かったのではないかと想像していたからです
もちろんいろいろ思いつめて、なかなか文章が書けないということもあるかもしれません
でも、これは正直ものすごくガッカリいたしました
幸い提出する意志はあるとのことですから、真摯な気持ちと謝罪を手紙に書いて、早くご遺族側に届くようにと願います
こういう風にマイナスに思われるわけですから、劇団も悪いと思います
会見までにはちゃんとお届けできるようにしないとダメということをちゃんと伝えないと…
だから大人になりきれない中途半端な大人子どもに育ってしまうのではないでしょうか
あまり厳しいことは言いたくないですけど、本当にショックでしたのでしっかり触れておきます
謝罪対象の10名のうち3名が謝罪文なし…憶測を呼ぶ
最後ですけど、もう1つ気になるといえば、謝罪しなければならない対象者が10名いるとわかりました
上記からわかった提出者です
・宙組の幹部上級生:2人
・宙組上級生1人
・演出家:1人
・プロデューサー(劇団幹部):2人
※ヘアアイロンの上級生は提出予定
このことから10名の対象者のうち7名が謝罪文を提出しています
※ヘアアイロンの方は提出予定とのことですので人数に含めておきます
そこで気になるのが提出しなかった3名のこと
ちょっと嫌な考えが頭に思い浮かび一瞬ゾッとしたのですが、たぶん現役生ではないのだと思います
理由は上記に示した15個のパワハラの項目には、前任者の時のこともあげられているからです
すでに退団してしまった3名がおりましたよね
ちょうど3名ですからその方々なのではないかと思います
あくまでも私的な憶測ですが…
さすがに現任のパワハラをしたとされる対象の上級生が謝罪文を出さないということはないと思いますし、思いたいです
今後の宙組のことを考えれば、それが最低限やらないといけないことだったと感じてましたし
演出家は本公演担当の先生なのか、新人公演担当の先生なのかはわかりませんがどちらかが謝罪文を出したのでしょう
いわゆる報道をされた宙組上級生は、これから提出予定のヘアアイロンの方を含めて、全員謝罪文を出したという結果だと考えられます
あとつくづく思いますけど、宙組のプロデューサーは本当に役立たずと言いますか、一体なんのために存在していたのでしょうか
全く機能していないことに憤りを感じます
組替えにしても、ご本人が望んでいたのであれば、真っ先に考慮すべきで組替えさせるべきだったでしょう
花組に組替えして超長期のトップ娘役を務めている方はさっさと組替えさせたのに、ですよ
組替えされたトップ娘役さんは救われたのでよかったですが…
守られる生徒と守られない生徒の差も露骨に感じる事件でもあったと感じます
今回はファーストインプレッション的な感じで語りました
まだ続くと思います
参加しています!
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