天飛華音の実力全開&歌姫・詩ちづる&星組パッションな『My Last Joke』感想

星組



本日は、
天飛華音さん主演の星組バウ
『My Last Joke-虚構に生きる-』の千秋楽でありライブ配信の日でした

 

あと『ME AND MY GIRL』のマイティーバージョンのライブ配信の日でもありましたね

 

人によっては、
ライブ配信のマチソワをされた方もおられると思います
私もその1人…
マチソワは自宅でライブ配信でも疲れることがよくわかりましたw(^_^;)
集中力がいるからでしょうね
自宅な分、すぐにゆっくり出来るのだけはありがたいですが…

 

ということで、
かのんくん(天飛華音さん)の初主演バウの感想を、
サクッと語っておこうと思います

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

思ったよりはよかった星組『My Last Joke』

感性とツボが一緒の大尊敬のブロ友さんが、
あまり面白味がなかったと言っていたので、
そのつもりで視聴…(^_^;)

 

かなりハードルを下げて見たせいか、
思ったよりは面白かったです
ただハードルを下げずにワクワクして視聴していたら、
眠くなった可能性は否定できません

 

内容がかなり暗く重い苦しいのと、
内面を描く場面が多めなためにつまらなく感じる部分は否めなかったです

 

それともう少しドロドロとした恋愛事情を描かれるのかと思ってましたけど、
その部分は全くなく、
終始エドガーとヴァージニアの純愛に焦点があてられてました
宝塚歌劇らしくていいとは思いますけど、
ドラマティックさにはかけてしまっていたとも感じます

 

私が面白く感じられたのは、
私が星組贔屓のせいというのが大きかったと思います
ほとんど下級生構成されたチームでしたので、
星組生を細かく見る分には十分楽しめたからです

 

脚本や演出の面から見ると、
退屈に思えてしまう方もおられるのはわからないでもないです
そこは竹田悠一郎先生の力量なのかなという感じです

 

エドガーがロリコンなのではなく、
13歳の少女が大人の女性になっても心底愛していたという点は、
非常にロマンを感じましたので、そこはよかったです

 

大鴉を中心としたダンスの場面も、
下級生が活躍できますしよかったのですが、
エドガーの内面の部分であるために分かりづらさもありました

 

それと役が多かったのもあるとは思いますが、
内面からの場面展開についていけずに感情移入がしづらいところもありました

 

星組生の頑張りがあったので救われた感も否めません

 

それと最後にフィナーレがあるものと思いましたが、なかったですね
最近の別箱やバウでもフィナーレ付きが多いので、
今回もてっきりあるものだと思ってました…

 

そこも不満に感じた方もおられたのではないでしょうか

 

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天飛華音は三拍子揃った実力を発揮

主人公、エドガー・アラン・ポーを演じたのはかのんくん
今回初バウ主演となります

 

星組の若手の実力者として、
早くから注目されていたかのんくんは、
ダンスの上手さはもちろんのこと、
確かな演技力と歌唱力の持ち主です
歌については、
結構苦労されていた感もありましたけど、
今作ではしっかりと仕上げてきてましたね

 

エドガーの野心と溢れる才能、
作品を作り上げる苦悩、
幼いヴァージニアへの深い愛情

 

暗く陰鬱な作品をなんとか見どころのある作品に持ち上げたのは、
かのんくんの実力があったからでしょう
演技力も表現力も申し分なし

 

あとは声が戻ってきたので、
もう少し歌唱力がアップしてくれたら言うことなしです

 

キラッキラな華やか系ではないですけど、
芸で魅せることができるというのも十分な武器ですから、
いっぱい吸収して成長し続けて欲しいですね

 

礼真琴のDNAを継げる逸材はかのんくんなので、本当に期待しています

 

あと次の主演作には、
いい先生の脚本に当たりますように…
これ1番大事かも(笑)

 

ことちゃんも初バウ主演の『かもめ』は、
楽曲はよかったですけど、
ある意味、主人公がお母さん(音花ゆりさん)でしたっけ
元々『かもめ』はそういう戯曲ですし、
なぜことちゃん主演に『かもめ』を選択したのかが悔やまれました
歌は本当によかったんですけどね…

 

かのんくんも次に期待しましょう

 

今回千秋楽ということで、
かのんくんはカーテンコールで、
「星組パッション」をしていました

 

なんでもことちゃんに許可得たようですよ(笑)
「礼真琴様からやってしまいなさいというお言葉をいただいたので」的なことを言ってました

 

そして、
今日は29日で「肉の日」ではなく、
幸福の「福の日」だとも言ってました
ワンピースからの連想でいつも「肉の日」だと思ってましたw(^_^;)

 

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歌姫・詩ちづるのヒロイン力の進化

ヒロイン、ヴァージニア・クレム役はうたち(詩ちづるさん)でした
13歳でエドガーと結婚する妻役です
24歳で結核で亡くなるという短い人生でした

 

さすがにいくら学年が若いとは言っても、
うたちが13歳に見えるかと言えば、
そこはすごく無理がありましたけど、
抜群の表現力でカバーしてましたね

 

少女ゆえの幼さやあどけなさ、真っ直ぐさを上手に演じていたと思います

 

エドガーとヴァージニアは肉体的な結びつきのなかった夫婦と言われていたようで、
そのせいか少女性を帯びたまま成長している感も表現してました
20歳で結核を患ったことも幼さの原因の1つでしょう

 

それが顕著に感じられたのが、
後半でヴァージニアを心配するフランシスに抱きしめられる場面
まるで母親に抱かれて安心を得ているかのような幼さが出ていました
この場面で、
ヴァージニアは精神的に少女のままなのだと悟ることができたと感じます

 

そして、
うたちといえば美しい歌声ですね
高音が美しいので、
ソロはもちろんのこと、
かのんくんとのデュエットも聴きいってしまいました
うたちの場合、
歌声の声質がいいというのは強みだと思います
同期のみさきちゃん(星空美咲さん)もこのタイプですよね

 

あとエドガーがヴァージニアを「シシィ」と呼んでましたよね
ヅカファン全員が『エリザベート』を思い浮かべたと思います
うたちがシシィを演じるには身長の問題がありそうですけど、
将来、ありちゃんの相手役になるのであれば、
シシィを演じられる可能性はありますよね
歌唱力は問題ないですし…
勝手な予想ですけど、
ありちゃんは超久々にエリザを星組で上演できるトップスターだと思ってますので…

 

そのためにも、
ぜひともトップ娘役にGOして欲しい若手娘役さんの1人です

 

次のステップは別箱ヒロインですね
抜擢されますように…

 

稀惺かずと&大希颯…大活躍の星組105期コンビ

続いては、
星組若手の期待の星であるかずとくん(稀惺かずとさん)と、
同期のあいみくん(大希颯さん)です

 

かずとくんはナサニエル・P・ウィリス役
あいみくんはヘンリー・W・ロングフェロー役

 

かずとくんは新公主演も務め、
若手の次世代の星の王子様の筆頭にのし上がっているところですね
あいみくんはまだ新公主演前

 

ですが、
共に見どころのあるいい役になっていました

 

当然、次世代の期待を背負い始めたかずとくんのナサニエル役は、
語り部も兼ねており、出番も多かったです
また、エドガーに味方をする側でもあり、いい役だったのではないでしょうか
正義感の溢れる感じを好演してました

 

キラキラ感も増し、
歌唱力を向上させてきているのでますます成長が楽しみです

 

あいみくんもソロがしっかりあり、
才能ある有名詩人のワーズワースです
こちらもエドガーの毒牙にかかり、
大衆人気を鈍らせられたにもかかわらず、
人の良さが出ていたワーズワースを好演

 

あくの強い役から、
人の良い役までこなす演技力はさすがです

 

ぜひ新公主演を1度して欲しい逸材

 

ただダンスの大欠点があるので、
それを歌と演技力でカバーして欲しいです
『RRR』には絶対主演できないのが残念ですが、
その次の本公演でチャンスがありますように…

 

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碧海さりおは若手のバイプレイヤー筆頭

今回2番手役であろうルーファス・W・グリスウォルド役には、
さりおくん(碧海さりおさん)でした

 

エドガーの敵役となるグリスウォルドでしたが、さすがに上手い
歌もますます上手くなってましたし、
演技力は申し分なし

 

真ん中というタイプではないのですが、
バイプレイヤーとして頼もしさを増していっていると思います
新公主演組ですし、学年もあがってきていますので、
脇をがっつり固めてくれる貴重な逸材になっています

 

さりおくんのような組子が育っているのが、
今の星組が充実している証拠だと感じます

 

ダンスもめちゃくちゃ上手いですし、
ショーでの活躍を含めて、
ますますの活躍が期待できるでしょう

 

瑠璃花夏は1作ごとに存在感のある娘役に成長中

続いては、
娘2の役だったフランシス・S・オズグッドのるりはなちゃん(瑠璃花夏さん)

 

本当に成長が著しい娘役さんですね
新公ヒロイン組ですけど、
すでに下級生のうたちが台頭してきているので、
脇になってしまいますけど、
歌ってよし、芝居よしなるりはなちゃんも、
バイプレイヤーとしてなくてはならない存在になりつつあります

 

今回もフランシス役が似合ってました
少し母性が溢れた感じに仕上がってましたので、
ヴァージニアとは母娘みたいにも見えてしまいましたが、
彼女への同情心が強かったがゆえにそのような関係性になる、
というのもわからなくはないです

 

エドガーとフランシスは、
お互いに詩のやり取りをして、
特別な恋心を抱く関係のはずでしたけど、
そこは最初の出会いのところだけで終わって、
あとは良き友人みたいな演出になってましたね

 

エドガーとヴァージニアとの三角関係もドラマがあれば、
また違ったるりはなちゃんが見れたと思うだけに、
ちょっと残念な脚本でした

 

歌も上手いですし、
ほのかちゃん(小桜ほのかさん)に続く、
貴重な実力派の娘役さんとして頑張って欲しいです

 

103期ということで、
心労もあったでしょうけど、
よく頑張ったと思います

 

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乙華菜乃は自己紹介だけで残念だった

そして、
エリザベス・F・エレット役のなのちゃん(乙華菜乃さん)

 

なのちゃんはエドガーと絡む女流詩人のエリザベスだったのですが、
存在感と色気のある感じで、エドガーに近づいてました

 

どんなドラマが見れるのかと思ってましたが、
その後全く何もなく…(´・ω・`)
ただの出オチで終わってしまったという…

 

エドガーとフランシス、エリザベスの3人は、
不倫スキャンダルの三角関係でしたけど、
ビックリするほどスルーされてましたね…

 

ヴァージニアが死の床で、
エリザベスに殺されると訴えていたという逸話もあるほどですから、
エドガーとヴァージニアにとっては、迷惑な人物でもありました

 

せっかく有名な登場人物の1人のはずでしたけど、
単なる紹介的な感じの出オチだけとなり、
これはもったいなかったような気がします

 

ざっくりですが、以上となります

 

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