礼真琴と暁千星の友情主軸のバディものだった…星組『RRR』キャスト別感想

星組



ネットニュースで、
帝国劇場で公演予定の
ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』が、
初日から3日間の合計4公演の公演中止が発表されてました

 

初日が2月6日なので、
2日前の急なアナウンスとなります
理由は、
「開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しいため」だそうです

 

おいおい!
体調不良なら百歩譲ったとして、
準備が間に合わないって…

 

宝塚歌劇団でも大問題となっている直前の公演中止問題ですけど、
2日前で中止って、そりゃないでしょうよ
想定外のことがあったのだとは思いますけど、
すでに遠方から動いた人もいるのでは?

 

そういう人たちがいることを、
主催側はちゃんと考えて欲しいものです

 

さて今回ですけど、
本日は星組本公演
『RRR』『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』の宝塚大劇場での千秋楽でした

 

お花渡しの記事はすでに更新済みです

星組『RRR』の退団者4名へのお花渡し…紫門ゆりやとありぴー

そのファーストインプレッションです
サクッと語っておきます

 

しかし、
これ見たけど、
ひっとん(舞空瞳さん)のスライド説、
「ない」んじゃないかなって思っちゃいました
あんなチョイ役で他組に組替えさせますかね?(^_^;)

 

本命にしてたけど、
あとで訂正しておきます
穴(△)かな(笑)

舞空瞳の突然降ってわいたような去就説とスライド説

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

礼真琴と暁千星の友情主軸のバディものだった…星組『RRR』

まずは『RRR』ですけど、
よくまとめていたと思います

 

名作とか傑作とは言いませんけど、
あの長いインド映画を半分ほどにまとめてあり、
戦いの場面やインド映画特有の派手は演出を、
ダンスで表現する宝塚歌劇らしさも随所に見られてとてもよかったです

 

独特な世界観を生み出す谷貴矢先生ですが、
きちんと原作を上手にまとめあげていたのではないでしょうか

 

主人公をビームに変更したバージョンでしたけど、
違和感はありませんでしたし、
上手に落とし込まれていたと思います

 

何よりも、
正式な2番手となったありちゃん(暁千星さん)とのバディ感が最高!
これですよね!
ワンツーが大活躍するというのは胸アツ

 

なんといっても、
見どころのナートゥダンス!(笑)
中盤の大きな見どころでしたよね
ことあり中心での圧巻のダンス場面です

 

小馬鹿にしていたジェイク(極美慎さん)も最後は混ざって踊っているのも微笑ましかったw
バカにしてたやん!ww
それが最後に繋がったのかな?
アイツらそんなに悪いヤツでもないのかもって(笑)

 

ことありは敵同士とわかっても、
最後は友情に生きるという点、
ハッピーエンドなラストは最高でした

 

これは評判いいわけです
私も生観劇を楽しみにしています
いっぱい通うぞ!(実際には毎週1回ずつ程度ですが…w)

 

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さすが礼真琴…

この作品を星組でと思った貴矢先生、
本当にグッジョブです

 

ビームはことちゃんらしいキャラクターですよね
正義感がある青年で、
しかも決して幸せ溢れるキャラじゃないという(笑)
こういう苦悩を抱えている役は、ことちゃんの十八番!

 

ゴーン族の英雄らしく、
仲間を大事にする好青年で、
ペッダイヤ(天華えまさん)
ジャング(天飛華音さん)
ラッチュ(稀惺かずとさん)トリオとの絆もよかったです

 

妹のような存在の少女・マッリ(瑠璃花夏さん)を助けることが主軸となっており、
常にマッリを思う気持ちが溢れてましたね

 

そこに、
ラーマ(暁千星さん)が登場し、
敵同士なことを知らずに、友情が芽生えていきます

 

ありちゃんラーマを「兄貴」と慕うことちゃんが愛しい…

 

なんなんでしょうね
ことちゃんの永遠の弟キャラ(笑)

 

学年も年齢も年下であるありちゃんの方が、
ちゃんと年上に見えるという…
ありちゃんも上手に演じているのがありますけど、
ことちゃんの表現力と、
年下気質のイメージにマッチしているんですよね

 

この義兄弟、愛しいわ~(*´艸`)

 

若きリーダーを演じさせたら、
礼真琴の右に出る者はおりませんから、
まさにドンピシャな役だったと思います

 

憧れのレディ、
ひっとんジェニーに一目惚れし、
もじもじする姿も可愛かったなぁ…

 

それを後押しするラーマ兄ちゃん

 

後の深刻なお話になるとは思えないほどのほっこりした場面です

 

最大の見どころであるナートゥダンスも、
戦いの場面も、歌も文句なしでした

 

ことありが愛しいすぎる…
そう感じた『RRR』でした

 

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ますます成長し続ける暁千星

続いては2番手役のラーマ、ありちゃんです

 

月組時代は可愛い系の役が多かったありちゃん(印象論ですけどw)
星組に組替えされてから、
貫禄のある役やトリッキーな役を演じることが多くなりましたよね

 

演技力が高い月組では、
ダンス力が1番の魅力であるありちゃんとでは、
少し食い合わせが悪かったのも事実
それでも、持前の華とスター性は、
月組随一だったと思います

 

そんなありちゃんが着実に歌唱力を身につけ、
歌上手な男役へと変貌を遂げていってからは、
可愛いありちゃんから脱皮して、
好青年な男役スターとして成長していったと思います

 

ダンスと歌、特に歌という武器を手に入れ、
組替えしてきたありちゃんには、
星組はとても水に似合っていたのでしょう

 

予想以上に、
ことちゃんとの相性も良く、
貫禄のあるイメージの役ですらもこなすようになったありちゃん

 

今回のラーマもまさにそれ!
映画の本編では主人公のラーマを演じたわけですけど、
とてもよかった

 

ことちゃんと並んでも、
ことちゃんが童顔のせいもありますが、ありちゃんがちゃんと年上に見える妙
しかも、ありちゃんも童顔という(笑)
童顔ワンツーという珍しい組が星組なのですが、
童顔同士だからこその奇跡が生み出されていると思います

 

永遠の好青年であり、
永遠の少年であり、
永遠の弟キャラである礼真琴とのバランスが、
ありちゃんにとっても絶妙なコンビネーションになっていると思います

 

ありちゃんの欠点でもあった部分が、
礼真琴とのコンビにより、武器になっているという

 

それが自信に繋がっているせいか、
正統派美形キャラのしんくん(極美慎さん)と並んでも、
ありちゃんに圧倒的迫力があるという

 

これは月組時代では見えなかった成長でしょう

 

真の歌唱力の持ち主で迫力のある礼真琴の歌声と、
喉の強さを発揮する歌上手のありちゃんの歌声は、
想像以上に鳥肌が立つほど素晴らしいです

 

本当に星組に来てくれてありがとう、と今回も思った次第

 

ありちゃん星組は私的な願望の1つでしたし、
その夢を叶えてくれた作品がまた1つ増えました

 

ビームとラーマの関係は、
ことありの良い関係性を投影させていたようで、
そこも良かったのだと思います

 

このあたりは貴矢先生グッジョブでした

 

舞空瞳のジェニファー役はビックリだった

次はヒロイン・ジェニー役のひっとんです

 

上品で優しくて、
一目で惹きつけられるという魅力は、
ひっとんならではだと思うので、
ビームが一目惚れしてしまうのもわかります

 

そして、
なんとなーく、ジェニーもビームに好印象だったのもわかります

 

でも、この2人は恋には落ちなかったですね…(^_^;)

 

ジェニーって、
結局はしんくんのジェイクなんですよね?w
最後もってかれてて、「あれ?」って思っちゃいました(笑)

 

ヒロインなのでモテモテなのは全然OKですし、
主人公と結ばれない役も全然アリでしょう

 

題材が友情に重きをおいており、
ことありのバディ感を堪能する作品とはいえ、
ラブの方はダメだったか、という印象ですかね

 

ひっとんはこういう品のある役がよく似合うと思います

 

ミーマイは私的にはイマイチに感じたサリーでしたが、
ラストの貴婦人サリーの輝きは圧巻でした
これこそ舞空瞳の魅力だと感じたほど
役幅があまり広くないからだと思いますけど、
上品さというのは最大の魅力なので、
そこに特化していくのはいいと感じました

 

で、冒頭でも触れましたけど、
「この役の後に月組へスライドなんてないかなw」と見終わった瞬間に思いました(^_^;)
ショーでは活躍させてましたけど、
お芝居の印象がこれでは…という印象でした

 

どう見ても、
星組の大事なお姫様を組替えさせるという感じではなかったからです

 

まだ退団の方があり得そう…
ひっとんは劇団愛が強いので、
休憩の意味で、ミューサロをさせて居残りなのかな、という感じがします(たぶんこっちかな)

 

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極美慎・天飛華音・詩ちづる・稀惺かずと

しんくんはこういう役似合いますよね
役というより、スーツが良く似合うが正確かなw

 

役は嫌味な役なので、
ちょっと分が悪いのですが、
最後までヒロイン・ジェニーのナイトを貫いたと思えば、
それも愛しいという感じでしょうか

 

しんくんは、
星組においての正統派美形の王子様キャラですので、
とにかくイケメンであるということが重要視される役は、
本当にピッタリ!
私がずっと望んでいる表現力と演技力も着実に伸ばしてますし、
それがご本人の自覚にも繋がったようで、
すっかり逞しく頼れる男役スターに成長してますよね

 

今回もひっとんとの並びが最高でした!
美男美女!

 

ビームの仲間の1人、ジャング役のかのんくん(天飛華音さん)
今回は印象に残る方の役だったと思います
体格が良く見えるのがいいですね
白い衣装も似合ってました

 

歌も安定してきてよかったよかった
喉の心配だけがあるのが、かのんくんへの不安要素です
トップスター候補でしょうから、
強い喉を手に入れて、
歌上手の発揮をしてもらいたいところ
演技力やダンスは申し分なし
そのあたりは実力派の若手の異名どおりに成長していると感じます

 

ことちゃんとの仲間感もよかった

 

続いては、
星組の実質娘2のようなポジションのうたち(詩ちづるさん)
うたちはありちゃんの恋人・シータ役ですけど、
まぁ出番がないという…(^_^;)
後半の重要人物ではありましたので、
バランスは取れてましたけど、ストーリー上ではチョイ役くらいの印象(笑)

 

ことありの友情が主軸ですので、
しかたがないですけど…

 

歌の場面もあり、
素晴らしい歌唱力を披露してくれてました
ありちゃんとのハーモニーはよかったですけど、
ことちゃんとのハーモニーも聴きたいと思ってしまった(笑)

 

最後は次世代の星組の王子様、
ラッチュ役のかずとくん(稀惺かずとさん)

 

物語では必ずあるあるのある種のドジっ子キャラというか、
やっちゃった系のキャラであるのがラッチュ役
その分十分目立つ活躍がありましたね

 

本公演での扱いを見ている分には、
着実に王子様ラインに乗っているのは明白ですから、
歌とお芝居に磨きをかけて、
一歩ずつ階段を昇っていって欲しい逸材です

 

いろんなプレッシャーがあるでしょうけど、頑張って!

 

その他気になるキャスト…天華えま最後の公演

ラストは気になるキャストを一言ずつ

 

筆頭はこの公演でラストとなる、
ぴーすけくん(天華えまさん)でしょう

 

最後のお芝居は、
ことちゃん側の人間で、
ことちゃんの仲間です
これまでの星組を支えてくれていた下級生という位置づけが、
ことぴーの関係性に繋がっているようでよかったです

 

ショーでも1場面丸々もらって、
退団の贐になってましたね
涙が出ちゃいましたよ…しんみり(´・ω・`)

しかし、
歌も上手いですし、
お芝居も上手なぴーすけくんが次の公演からいなくなるというのは信じられないです

 

ほのかちゃん(小桜ほのかさん)のキャサリン役が圧巻でした
いまや悪女も難なく演じられる実力派の別格娘役に成長したほのかちゃん

 

今回もその魅力を存分に発揮してましたし、
何といっても、あの美声で歌われる歌の素晴らしさ!

 

『BIG FISH』組に振り分けされるでしょうから、
ぜひことちゃんとのハーモニーを堪能したいですね
もしかしたら、『BIG FISH』のヒロインはほのかちゃんですかね?
別格娘役をヒロインにするのは、星組ではあるあるですし…

 

ひっとんが居残りなのであれば、
うたちはありちゃん組でいいですもんね
ふむふむ

 

エドワード役のさりおくん(碧海さりおさん)
こういう敵方の役をこなせる逸材に成長
本当にうまい!

 

SINGERRR女のゆうなちゃん(都優奈さん)
天から降ってくる女神の歌声でした
透明感があり素晴らしい!
いつかまた、ことちゃんとのデュエットをして欲しい逸材です

 

マッリ役のるりはなちゃん(瑠璃花夏さん)
正直この学年であれば、
もう少し下級生のなのちゃん(乙華菜乃さん)か、
ひよりちゃん(藍羽ひよりさん)あたりでいい役だと思いました
大人っぽい女性の方が似合う娘役さんなので、
違和感はありましたけど、
歌の場面があり、出番の多さもありなので、
るりはなちゃんで正解なのでしょう

 

しかし、歌上手でうっとりです
大事にして欲しい娘役さんの1人

 

ライアン役のあいみくん(大希颯さん)
そんなに大きな役ではありませんが、
一目であいみくんとわかるというのは武器ですね
新公主演が楽しみです

 

子ども時代のラーマ&シータに、
なのちゃん(乙華菜乃さん)と、
ひよりちゃん(藍羽ひよりさん)を起用してましたね
2人ともうまい!
なのちゃんはこの作品で新公ヒロインデビューですが、
ひよりちゃんはさすがにうまい
表情だけであれだけの表現ができるのは確かな演技力です

 

ざっとですけど、以上です

 

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レビュー『VIOLETOPIA』…アテクシ系で暗さが気になるものの私的にはよかったと思う

最後は、
文春砲が炸裂してしまった指田珠子先生の『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』です

 

指田先生といえば、
独特な感性と世界観をお持ちの先生で、
特にデビュー作となった『龍の宮物語』は素晴らしかったです

 

今回のレビューは、
指田珠子節が炸裂していたように感じます

 

一言でいえば、
宝塚歌劇の女性作家による「アテクシ系」
昨日視聴した、熊倉飛鳥先生の『Golden Dead Schiele』も「アテクシ系」で、
月組のショー『万華鏡百景色』も「アテクシ系」

 

なんとなく伝わりますかね?w

 

バカにしているというのではなく、
どこか文学的な匂いを漂わせ、
観客を魅了する系として、勝手にワタクシが言っていますw

 

「アテクシ系」の総本山であり元祖は、ウエクミ先生でしょう
当ブログはウエクミ信者ですので(笑)

 

で、その指田先生の大劇場デビュー作となったのが、
レビュー『VIOLETOPIA』でした

 

私的には、
熊倉飛鳥先生の『万華鏡百景色』よりは評価します
熊倉先生は文学の場面はめちゃくちゃ素晴らしかったですが(この場面は歴史に残る名場面)、
全体的にはブツ切り感が否めず、
統一感に欠けていた印象が拭えなかったからです

 

そう感じた層も多く、
大絶賛とまではいかなかったように感じます

 

この『VIOLETOPIA』は、
統一した世界観で突き抜けており、
ブツ切り感が全く感じなかったという点では、ものすごく評価したいところ

 

ただ暗い(笑)

 

これ体調があまり良くない時、
精神状態が不安定な時に観劇したら、
負の世界に引きずられそうな雰囲気がありました

 

なんだろう…
ところどころザワザワするんですよね
怖さというか気持ち悪さというか…
うまく言葉に出来ないのですが、
スッキリしない感じがざわつきを覚えさせるのです

 

そういう意味では、指田先生の世界観が投影されている気がします

 

指田先生も、
特に明確な指示をせず、
演じ手、受け止め手側に委ねるという方式を取り入れた場面もあるとのことでしたから、
この感じ方は先生とっては正解なのだと思います

 

ただちょっとざわつくんですよね…(^_^;)

 

それが爽快であればいいのですが、
気持ち悪さが勝つ場合もあると感じました

 

評価はしますが、
大好きかどうかといえば、
現時点では「???」という感じです

 

生観劇でどう評価するかですね

 

負のイメージのままなのか、
救いを見出せるのか…

 

楽しみにしたいところです

 

以上が星組本公演のファーストインプレッションでした

 

参加しています!

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