宝塚歌劇における活躍する上級生男役スターと下級生育成のバランス

宝塚考察



本日は、
楽しみにしていたカチャさん(凪七瑠海さん)のコンサート、
『パッション・ダムール -愛の夢-』を視聴しました

 

ワタクシ、
「カチャコン」にだけ目が行ってて、
岡田敬二先生の名前をすっかり忘れておりました…(^_^;)
そっかそっか…
ロマンティックレビューですね

 

最初は「思っていたのとちがーう」と思いましたが、
岡田先生だと思い出し、
それなら「アリか…」と思い直しての視聴です

 

カチャさんが幸せそうなのが何よりでした…
最後の挨拶で「初日」と言ってしまうところも、
相当緊張されていたんでしょうね…

 

私的には、
ミュージカルナンバーも聴きたかったです
そこだけは残念ですけど、
とにかくカチャさんの夢が詰まった舞台、
というのを堪能できたので、
とてもよかったのではないでしょうか

 

さて、
今回のテーマですけど、
カチャさんのコンサートを見てふと思ったことを、
語りたいと思います

 

上級生の男役スターの扱いと、
下級生の育成についてです

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

トップスター並みの人気男役スターが誕生している

宝塚歌劇団は、
トップスターを頂点にしたピラミッドで5組が形成されています

 

これは伝統でもありますし、
この体系が崩れてしまうというのは、
宝塚歌劇団の運営にも響くことなので、
これは全然いいと思います

 

ただ問題なのは、
トップスター並みに人気のある男役スターが、
続々登場しているということ

 

すでに退団されましたが、
月組でいえば、
るりかさん(美弥るりかさん)や、
星組のかいくん(七海ひろきさん)は記憶に新しいです

 

この2人は、
当時のトップスター並み…、
はっきり言えばそれ以上の人気がありました
むしろトップスターにならないのがおかしいほどの、
絶大なる人気を確保していました

 

今だと、
95期のあーさちゃん(朝美絢さん)も、
人気が絶大なスターでしょう

 

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トップスターの枠には限りがあるからこそ輝ける場を与えて欲しい!

宝塚歌劇団にとって、
トップスターの育成は、何よりも大事な人事です
歌劇団の顔になるスターですから、
早くに見定め、育成をしていきます

 

これが悪いとは言いません
スターに自覚を持たせ、
芸に精進させることができるというのは、
非常に大事なことだと思うからです

 

その一方で、
遅咲きのスターに対応ができない、
というもどかしさが露呈してしまいます
これは今に始まったことではありません

 

劇団のトップ人事や構想が、
おいそれと軌道修正ができないのであれば、
遅咲きスターを上手に生かす方法が必要になってきているのではないか、
と思うわけです

 

そして、
そういう機を逃さないように近年は対応しています

 

今回のカチャさんのコンサートも、
長年男役スターとして頑張ってきたからこそのご褒美、
労いという意味を兼ねているんだと思います
上記のるりかさんや、
かいくんもバウで主演をされました

 

トップスターになって欲しかった、
というファンの気持ちは痛いほどわかりますが、
どうしてもできない事情がある限り、
それを覆すというのは難しいです

 

それであれば、
トップスターとはいえなくても、
輝ける場所を提供してあげて欲しいです

 

輝いている男役スターさんも、
真ん中に立つ夢をお持ちでしたでしょうし、
「トップスターになりたい」一心で精進してきたと思います
ですが、
どうしても枠に限りがあるので、
タイミングや裏の事情が生じてしまうわけです

 

せめて輝ける場所を提供し、
ファン共々に喜んでいくというのが1つの道なのかな、
と思うわけです

 

タカラジェンヌは、
現役時代は温かさに包まれていますが、
退団をしてしまうと、
応援してくれるファンが極端に減ります
これはトップスター含めて例外なく、確実にそうなります

宝塚OGは苦労して大変だが畑違いで活躍しているOGもいる…だからこそ応援してあげたい

 

夢の国じゃないですけど、
宝塚歌劇団という魔法にかけられて、
その中で最高に輝ける演出があってこそなので、
退団すると魔法が解けた状態に陥ります

 

1人でも多くのファンを、
現役時代に確保しておくことも、
退団後には支えになってもらえる可能性が増えます
そのためにも、
輝ける場所を提供は必要だと私的には感じます

 

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下級生育成とのバランス

上級生には労いがありますので、
だんだんとそういう風潮が出ていますが、
最初に語ったとおり、
トップスターの育成も行う必要があります

 

1番重要な事項です

 

下級生時代からしっかりと経験を積み、
舞台上で演じることで、
たくさんの学びを得ます
これを怠ると、いい人材が育ちません

 

宝塚歌劇団は完全なる上級生至上主義ですが、
一方で、
トップ人事育成は別枠です
そういう上級生の壁を乗り越えて、
ガンガン突き進んでいく必要があるのです

 

下級生の頃は、
それでメンタルが持たないほど、
つらい思いをする生徒さんもいらっしゃいます
でも、
トップスターに就任した生徒さんは、
みんなその経験をしています

 

我が星組でいえば、
ゆりかさん(真風涼帆さん)や、
ことちゃん(礼真琴さん)はまさにソレ!
厳しい上級生の元、
精神的に辛いこともたくさんあったでしょう
さかのぼれば、
ちえさん(柚希礼音さん)だって同様です

 

出る杭は打たれるじゃないですけど、
劇団がスターの原石と決めた生徒さんには、
複雑な思いを抱えてしまう周りは、
仕方がないと思います

 

その大きな壁と隔たりをぶち破るには、
舞台で結果を出していくしかありません
そうやって、
いつしか先輩方にも認められていくわけです

 

上級生を大事にしていく風潮は、
とても素晴らしいことですし、
とても美しいです

 

でも、それと同様に、
下級生も育成していかなければならない…
このバランスが大事ですけど、
どちらもおろそかにしてはいけない部分なので、
同時進行を上手にしていって欲しいです

 

コロナという危機があり、
新人公演が止まっているからこそ、
下級生のモチベーションもコントロールして欲しい、
と願わずにはいられません

 

順当に後継ぎ候補がいる花組と月組以外は、ちょっと不安です…

 

そのあたりはまた後日…

 

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