桜木みなとが真の東上を果たした『カルト・ワイン』キャスト別感想

宙組



暑くて溶けるかと思いました…(´・ω・`)
エアコンなしでは、
マジで熱中症になるのはないのかな、と思うほど、
めちゃくちゃ暑かったこの週末です

 

本日のテーマは、
ずんちゃん(桜木みなとさん)主演の宙組『カルト・ワイン』についてになります

 

で、それにちなんでというわけではないのですが、
ららちゃん(遥羽ららさん)が、
その『カルト・ワイン』を観劇されたそうです

 

ららちゃんと言えば、
『壮麗帝』でのヒロイン、
『パーシャルタイムトラベル』ではずんちゃんの想い人、
そして、1stフォトブックでのメインカップル…
ずんららの思い出が蘇ります…

 

ららちゃんは、
華やかでスター性のある娘役さんだったなぁ、
とつくづく思い出されます
トップ娘役への道は厳しかったんでしょうけど、
返す返すも惜しかった…(´・ω・`)

 

ということで、
今回は『カルト・ワイン』の感想をサラッと語っておきます

 

あ、大事なことを忘れるところでした

 

ずんちゃん、
『カルト・ワイン』東京千秋楽おめでとうございます!
大阪でも熱演しまくってください!

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

わかりやすい娯楽作を作れる栗田優香

まずは作品そのものですけど、
もっとシリアスなギャングものだと思ってましたw

 

別にコメディでもないですし、
ちゃんとしたストーリー物ではあるのですが、
変に難解ではなく、
とてもストレートに訴えかけてくる感じの作品でしょうか…

 

『カルト・ワイン』は、
栗田優香先生の2作目となる作品です
前作がデビュー作となった『夢千鳥』は、
なかなか濃密で緻密な作品という印象でしたけど、
『カルト・ワイン』は、
やはり濃密なんですけど、娯楽作品という印象です

 

前作はドロドロ系の人間模様という感がありましたけど、
今回はドロドロ系の人生模様ではあるけど、
娯楽作なんですよね
昔の悪いことをしているけど痛快さがあり、
最後はバッドエンドであるアメリカンムービーみたいな…
そんな感じの作品でした

 

痛快な娯楽作品のように、
テンポがよく、わかりやすいストーリーで展開されていきました
ラストにも余韻があって、
その後のシエロやフリオはどうなっているのかな、
と思いを馳せることができるところも良かったです

 

栗田先生は、
『夢千鳥』でもそうでしたけど、
人物をとても魅力的に描くことができる演出家だと、
今作を見ても感じました

 

ずんちゃん演じる主人公のシエロは、
元々貧しいホンジュラスのギャングで、
組織の命令に耐えかねてアメリカに密入国します
で、そこで出会ったチャポにより、
ある種の神の舌を持つシエロが、
高級ワインを偽造することに手を染めていく…

 

簡単な流れはそうなんですけど、
このあたりに葛藤や戸惑いがあったりするのですが、
そういう人間的な部分をしっかりと描けているのが、
栗田先生の特徴です

 

主軸となるのは、
シエロの生き様ではありますが、
同時に、もえこくん(瑠風輝さん)演じる幼馴染のフリオとの対比、
そして友情があります
これが非常に効果的に見せており、感情移入がしやすかったです

 

やはり栗田先生は上手い!

 

冒頭の現代からの過去へと転じ、
そこからシエロの人生を見ていくという手法はよくありますけど、
今作ではそれが効果的だったと思います

 

ヒロインが薄い感じがしないでもないですけど、
そういう作品と割り切れば全然OK
過去にも、
ヒロイン色が薄っぺらい作品はたくさんありますし、
ストーリーが破綻しておらず、
主軸がシエロの人生と、
チャポとのバディ感とすれ違い、
フリオとの友情というのであれば、良い作品だと感じました

 

 

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桜木みなとはやはり上手い&安定の真ん中感

ずんちゃんは、
歌ってよし、ダンス良し、演技良しと三拍子揃っているのですが、
それぞれがずば抜けているというよりも、
全部が上手いというオールラウンダータイプ

 

そのため、
一芸に抜きんでているジェンヌさんよりも、
それぞれの芸のインパクトが弱めになってしまうことが欠点でしょう

 

ですが、
主要な脇役をしっかりとこなすことができ、
また今回のように主演をしても、
スマートにやり遂げることができるというのは、
確かな技術があってこそ!

 

真ん中で演じるずんちゃんは、
しっかりとヒーロー(ダーク寄り)でしたし、
素行が悪いのに、どこか憎めないところがあるシエロを、
ここまで魅力的に演じられるのは、さすがずんちゃんってとこでしょう

 

チンピラ時代からのアメリカ逃亡、
そこからのワイン偽造で成りあがっていく姿は、
やはり上手かった
スーツ姿もカッコ良かったです
でも、萌えのポイントは白いエプロンですよね♪
可愛かったです、ホント…
ずんもえ最高!w

 

そして、歌がやはり上手い!
もえこくんもさくちゃん(春乃さくらさん)も抜群に上手いので、
安定感がハンパなかったです
さらに、るいくん(留依蒔世さん)もいましたし、
歌でズッコケることがないことが素晴らしかった!

 

真ん中が歌えるって大事ですよね…しみじみ
確か、キキちゃん(芹香斗亜さん)主演時にも言っていましたが(笑)、
あらためて思います

 

将来的に、
ずんちゃんがトップスターになるのかわかりませんし、
もえこくんがそのまま2番手になるのかもわかりませんけど、
ずんもえはアリだなと感じました

 

そうなるには、
まだまだ遠い道のりがあるので、
変化する可能性の方が大きいでしょうけど

 

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善人を好演する瑠風輝

悪事に手を染めていくシエロに対して、
もえこくん演じるフリオは、
最初から最後まで善人でした

 

シエロとは幼馴染ですけど、
決して悪い事には手を染めません
ギャング時代も、アメリカ時代も…

 

ずんちゃんがオラオラ系の役なので、
もえこくんのフリオの人の良さを生み出すことで、
対比となっており、その2人の友情が切なさに繋がっていくわけです
シエロを思う、友情を大事にしているフリオがいたからこそのラストでしょう

 

この2人のバディ感もよかった

 

アメリカで生き抜く、成りあがるためのバディはチャポですが、
友としてのバディは間違いなくフリオです

 

アマンダを巡る場面でも、
シエロとの友情を大事にするフリオ
ここでも人の良さが最大に出ていましたよね
どれだけ、シエロを大事に思っていることか…
そのあたりも含めて、ずんもえは最高でした!(二度目)

 

もえこくんは役としては、
決して善人っぽい感じのジェンヌさんではないのですが、
とても上手に演じていました
思い返せば、
『オーシャンズ11』のリヴィングストン・デル役あたりから、
ちょっとコケティッシュな役を演じることが増えたような?

 

顔立ちやスタイルからすると、
割とダークヒーローが似合いそうではありますけど、
それは2番手になってからでも十分です
今の段階では、
いろんな役を演じることが大事でしょう

 

もえこくんの場合、
悪い役を演じたら、
そのままイメージが固定化されそうなくらい、
ダークヒーローがハマりそうなんですよね…

 

逆に可愛らしい感じの役を演じることは、
良いイメージさせていく方が現段階ではいい気がしています
でも、もうそろそろ役幅を広げる意味でも、
悪い役も大事かもしれませんが…(^_^;)

 

『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』がそうなるからいいのか(笑)

 

お化粧力もアップしてますし、
歌は抜群に上手いですし、
お芝居も上手になっていってますので、
今後が楽しみです

 

確かにヒロインだった春乃さくら

今作のヒロインは、
間違いなくさくちゃんでしょう

 

シエロが偽造ワインを作るキッカケとなったのも、
アマンダですし…
アマンダがシエロに惹かれていくのもわかりましたし…

 

ただし、
基本的にシエロの人生振り返りなので、
そこに恋愛的なものが主軸ではなかったため、
出番はかなり少なかったです…(´・ω・`)

 

めっちゃお似合いだったんですけど…
でも、シエロってアマンダを愛しているかと言えば「?」な感じもしますが…(^_^;)

 

というか、これ見た人は、
シエロじゃなくて、フリオと結ばれて欲しかったんじゃないかな?(笑)
絶対フリオとの方がいいでしょう

 

でも、恋をする、人を愛するって理屈じゃないので、
シエロに惹かれてしまうのが仕方がないということでしょうね…
フリオにしておけば…(二度目)

 

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今回も素晴らしかった留依蒔世

主人公のシエロの人生に大きく関わったのが、
実業家のチャポ・エルナンデス
演じるのは、
今や宙組の名バイプレーヤーとなったるいくんです

 

今回も存在感といい、
シエロとのバディ感といい、
いい味を出してました

 

るいくんのターニングポイントとなった作品は、
間違いなく『プロミセス、プロミセス』です
そこで、代役を含めての男女の演じ分けがお見事過ぎて…今に至るという感じでしょうか

 

今回はしっかりと男役で、
しかも、シエロを悪へと引き込む役です
腐っていても実業家ですから、
成りあがった感も出さなければなりませんし、
キレ者だからこその絶対王者感も必要な役です

 

シエロの良きバディを振舞いながらも、
実は心の底では、
シエロは自分の駒くらいにしか思っておらず…
そこがまた良い!

 

人を惹きつける魅力のあるダークヒーロー的な存在がチャポですけど、
その期待に見事に応えていたと思います

 

もうちょっと歌っているところも見たかったかな

 

ずんちゃんとのバディは、すごくよかったです
シエロはそこに恩義があるから司法取引には応じなかった、
というのもあるでしょうけど、
私的には、
そもそもチャポを売ったら命ないよね、の方が強いんですけど…
ギャングは本当にえげつないというイメージが強いです…

 

そういう怖さもあるのが、チャポなのかなと思ったのでした

 

頑張っていたけど印象の薄い役だった風色日向

今回のひゅーがくん(風色日向さん)の役は、
オークショニアでした
いわゆる説明係…

 

宙組は上級生が多いですし、
組長のすっしーさん自らも出張るので、
配役が大変だったのだろうな、と勝手に想像

 

そこで、
説明係としてスポットを向けられる役を与えられたのですが、
印象にあまり残らないという残念な役…

 

ひゅーがくん自身は頑張ってましたけど、
102期の同期で新公主演組トリオとしては、
ハズレ感の強い役でした

 

主演が3番手のずんちゃんだから仕方がないですし、
これがもえこくん主演であれば、
2番手くらいの役は与えられるんでしょうけど…

 

とはいえ、
同期のかのんくん(天飛華音さん)は、
当時2番手だった愛ちゃん(愛月ひかるさん)の『マノン』で2番手役ですもんね…
フィナーレの挨拶こそ、
上級生のあかさん(綺城ひか理さん)に2番手ポジションを譲ってましたけど、
役としては間違いなく2番手でした

 

102期で唯一のアンバサダーなので、
大注目のはずのひゅーがくんですが、
この扱いは気の毒でした

 

こんな感じでしょうか

 

期待も高かったのですが、
思った以上によかったので、
できれば配信も見たいと思ったのですが、
平日なんですよね…
こりゃ無理だ…(^_^;)

 

アーカイブ、本当にお願いしたいです

 

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