役が少ない『ロミオとジュリエット』に思う…「愛」は時には娘役でもいいのではないか

星組



本日は年度始まりの4月1日です
昨日も触れましたけど、
今日からは木場健之氏が理事長に就任!
木場理事長が誕生しました

 

どうか良い舵取りをしてくださいますように…
期待をしたいと思います

 

さて、
年度末も終わり、
新しい年度がスタートしたわけですが、
宝塚歌劇団的には、
大きな発表はもうちょっと先になるんですね…(^_^;)

 

明日は、
花組『アウグストゥス』『Cool Beast!!』の初日です
なので、
大きな発表はないでしょうから、
早くて明後日の土曜日、
またはそれ以降になりますね…

 

月組の次期トップコンビは、
予想の範疇を超えてくることはまずないでしょうし、
もはや気になるのはお披露目の演目とか、
組替えの方が気になっています…(^_^;)

花組の全国ツアーではなない方の公演も、
謎のままですし…
組替えありきで発表になるんでしょうかね?

 

さて、
今回は『ロミオとジュリエット』の娘役の配役について、
ダラダラと語りたいと思います

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

『ロミオとジュリエット』の配役の少なさ

海外ミュージカルを宝塚歌劇団で上演する場合、
大抵役が少ないという大きなマイナス面がありますが、
『ロミオとジュリエット』は、
その中でも特に役が少ない作品です

 

さらに、
娘役さんにとっては、本当に役がありません
もはや悪夢に近いほどでしょう…
そんなことは決して思ってはいないでしょうけど、
はたから見ていると勝手にそう感じてしまいます

 

娘役本来の役って、
ヒロインのジュリエットだけですから…
ジュリエットには友人という役がないので、
そこに娘役を抜擢することができないのです

 

ロミオが主軸なだけに、
男役至上主義の宝塚歌劇団には、
この上なく合っている演目ではあるのですが、
それにしても、娘役側の残念っぷりったらないです

 

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ロミジュリの男役と娘役の配役チェック

実際に今回の星組『ロミオとジュリエット』の役を見てみます

女性側の役は、たった4人です

①ジュリエット
②乳母
③キャピュレット夫人
④モンタギュー夫人

 

ジュリエットは、
ヒロインなので置いておくとしても、
今回は、乳母と両夫人も役替わりなしの通しになっています

 

今回男役側は、
主役のロミオ以外のこの3役は、役替わりがありません

①ロレンス神父
②キャピュレット卿
③モンタギュー卿

 

それ以外の男役9役には、すべて役替わりがありました

①ティボルト
②ベンヴォーリオ
③マーキューシオ
④ヴェローナ大公
⑤パリス伯爵
⑥ピーター
⑦ジョン
⑧死
⑨愛

 

9役が2人で演じるので、
単純に18人にチャンスが出てくるわけです
あくまでも単純計算で、
上記の役では、
2番手3番手がおりますので、重複があります
実際には、
12名の配役となっています

 

さらに上記の固定の男役3名を加えると、
15名に配役がされています

 

役替わり祭りなわけですけど、
祭りにして大正解でしょう!

 

その一方で、
娘役はといえば、
ヒロインのジュリエット以外はたった3名
しかも役替わりなし!
むごい…(´・ω・`)

 

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『ロミオとジュリエット』は新人公演ありきとはいえ…

今回はコロナ禍なので仕方がないとは思いますが、
やはり新人公演ありきの公演なのだな、
と思わずにはいられませんでした

 

ですが、
たとえ新人公演があったにせよ、
娘役の役が増えるわけではないので、
新人公演でも、
ヒロイン含めて4役しかないわけです…
やはり少ないですよね…

 

しかも、
娘役らしい役ではなく、
一歩間違えば別格になりそうな女役です

 

前回の星組のロミジュリ新人公演では、
風ちゃん(妃海風さん)が乳母でした…
乳母自体は素晴らしい大役ですけど、
娘役が演じる役かといえば、
やはり「う~ん」となってしまう微妙な感じ、
あるいは印象を持たれがちではあります

 

ただ言えるのは、
乳母を演じ切れる、
表現力と芝居力と歌唱力があれば、
どんな役でもこなせる自信には繋がるでしょう

 

だからなのかはわかりませんが、
風ちゃんは、
乳母という役をとても大事にされてました…

 

新人公演があれば乳母は誰だったのか?

乳母をどう演じ切ってくれるかで、
ロミジュリの成功が決まるといっても過言ではないほど、
ものすごく重要な役ですから…
ある意味、
物語の1番の感動ポイントの鍵となるキャラクターです

 

新人公演があったら、
誰が乳母を演じてくれたのかなぁと考えます
まめちゃん(桜庭舞さん)が100期救済であれば、
適任でしょうけど、
それ以外であの難しい大役をこなせる娘役が、
はたして星組にいるのかどうか…(´・ω・`)
次点も、同じく100期で、
歌唱力抜群のにじょはなちゃん(二條華さん)かな

 

100期でなければ、
のぞみん(星咲希さん)が大抜擢とかあったのでしょうか?
路線でいえば、
みらんちゃん(綾音美蘭さん)あたりだと面白かったんですけど、
学年がまだ研3だとちと早い気もしますし…
鍛えるという意味では、大抜擢になりますが…

 

もはや「ない」新人公演のことに思いをはせても、
どーにもならないんですけどね…(^_^;)

 

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小桜ほのかのキャピュレット夫人

キャピュレット夫人や、
モンタギュー夫人も役替わりがあってよかったように感じます

 

はるこさん(音波みのりさん)が歌えれば、
役替わりに入ったとは思いますけど、
そこは仕方がないとして…(^_^;)

 

やはり、
ほのかちゃん(小桜ほのかさん)には、
キャピュレット夫人を役替わりにして欲しかったと、
つくづく思います

 

ただ、
先日も語りましたけど、
なっちゃんモンタギュー夫人とのコンビだと、
貫禄差で大負けしてしまいますので、
ほのかちゃんがキャピュレット夫人であれば、
まめちゃんをモンタギュー夫人でもよかったかもしれません

 

若いママ同士の戦いも見たかったかも…

 

まめちゃんが、
なっちゃん並みに貫禄出せるかが、
めちゃくちゃ大きなハードルではありますが…

 

そう考えると、
研9で『ME AND MY GIRL』のマリア公爵夫人を演じたゆきちゃん(仙名彩世さん)は、
さすがの貫禄でしたよね…
見事に、
みりおくん(明日海りおさん)の叔母様を演じ切ってました

 

こういう芸達者を育成していくことも大事だな、と感じました

 

「愛」役は娘役でもいいのでは?

今回の配役発表時にも語りましたけど、
とにかく娘役に役が全然ないのがロミジュリです

 

せめて、
「愛」役くらいは、
ダンサー系の路線娘役がいる場合には、
そろそろ抜擢をしてもいいのではないのかな
と感じています

 

確か前にも指摘したと思うのですが、
「愛」はそもそも、
ことちゃん(礼真琴さん)を見て、
小池修一郎先生が、
「ないところから、わざわざ役を作り出した」
という経緯があります

 

ことちゃんは現在トップスターになった関係上、
「愛」役は男役が演じなければならない
という定義にでもなってしまっているかのようです

 

娘役が演じると、
ジェンダーレスっぽさがなくなってしまう、
ということを懸念されているのかもしれませんが、
女性としてではなく、
中性として魅力的にダンスで表現することは、
娘役でも不可能ではないでしょう

 

逆に、
母性を豊かに表現できれば、
それはそれで「愛」に慈しみも深まると思いますし…

 

決して、
男役が演じるのがダメと言っているのではなく、
娘役も視野に入れてくれたらいいのにな、と思うだけです

 

たとえば、
すでにトップ娘役になってしまっているので、
あり得ない話ではありますが、
ひっとん(舞空瞳さん)だったら、
どんな「愛」を演じるのであろうか
とワクワクするところがあります

 

みずのちゃん(水乃ゆりさん)だって、
きっと似合ったでしょう

 

男女のペアでの役替わりも面白かったかもしれませんし…

 

いずれまた、
『ロミオとジュリエット』を上演するでしょうから、
その時には、
もう少し娘役さんも報われるような配役だといいなと感じたわけです

 

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