「2019年 宝塚歌劇 観劇の満足度」アンケート結果の数字から見る比較分析

宝塚観劇アンケート



今回は、恒例の2019年の1年間に渡る、
当ブログアンケート集計に基づいての分析をしてみたいと思います

 

各作品で評価アンケートを実施していますが、
トータルで比較するとどうなるのか、ということを、
今回発表したいと思います

 

非常に興味深い結果になっているので、ぜひみていただきたいです

ちなみに、
当アンケートの「星5」と「星4」満足度の指標は以下の通りです
ご参考になさってください

  • 80%以上で大満足
  • 79%~50%で普通
  • 49%以下は不満足

 

それぞれの作品については、
これまでの本公演アンケート結果で見ていただけますので、
そちらも併せてご閲覧ください

 

このアンケート結果や資料については、
あくまでも当ブログ読者様限定でのお話です
その辺りをご理解の上で、お楽しみください

では比較に参ります!

 

「本公演のミュージカル満足度」と「一番心に残ったこと」の満足度ランキング

まずはランキング表をご覧ください

ミュージカル 星5と星4の
投票率
星2と星1の
投票率
一番心に残ったこと
1 雪組 『ファントム』 97.8% 0.5% 楽曲・歌
2 宙組 『オーシャンズ11』 87.1% 4.6% 楽曲・歌
3 花組 『CASANOVA』 86.8% 4.3% 楽曲・歌
4 雪組 『壬生義士伝』 86.8% 1.6% 楽曲・歌
5 星組 『GOD OF STARS-食聖-』 86.8% 4.9% 楽曲・歌
6 星組 『霧深きエルベのほとり』 64.2% 16.5% 脚本・ストーリー
7 月組 『I AM FROM AUSTRIA』 51.6% 23.5% 楽曲・歌
8 花組 『A Fairy Tale』 42.8% 32.0% 楽曲・歌
9 月組 『夢現無双』 17.7% 66.4% 楽曲・歌

満足度の高い順に並べてあります

 

ここでは、「一番心に残ったこと」に触れます
本公演のアンケートでは、下記の5つの項目を選択してもらっています

・時代背景・人物
・楽曲・歌
・脚本・ストーリー
・演出・構成
・その他

 

2019年の本公演では、
星組の 『霧深きエルベのほとり』以外は、
すべて「楽曲・歌」が1位に選ばれています

 

これは前回の2018年でも、
「楽曲・歌」が圧倒的1位でした
ヅカファンは、ミュージカルであることを、
重視している結果だと思います

 

2019年までの星組は、
歌唱力重視ではないトップコンビでしたので、
逆にそこは重要視されない項目でしたが、
退団公演は、
トップスターに似合った痛快な演目に、
とても似合った楽曲が提供されたこともあり、
1位を獲得しました

 

 

とはいえ、
細かく1つの演目のアンケート結果を見ると、
圧倒的な断トツ1位で「楽曲・歌」もあれば、
ほぼ団子状態での1位の「楽曲・歌」のケースもあるので、
一括りにするのは野暮ではあるのですが、
一応の結果として記しておきます

 

宝塚歌劇では、
やはり楽曲が肝であることが、
参考程度に導き出せるからです

 

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2019年の本公演作品「星5と星4の投票率」ランキングの分析

「星5と星4の投票率ランキング」

ミュージカル 星5と星4の
投票率
1 雪組 『ファントム』 97.8%
2 宙組 『オーシャンズ11』 87.1%
3 花組 『CASANOVA』 86.8%
4 雪組 『壬生義士伝』 86.8%
5 星組 『GOD OF STARS-食聖-』 86.8%
6 星組 『霧深きエルベのほとり』 64.2%
7 月組 『I AM FROM AUSTRIA』 51.6%
8 花組 『A Fairy Tale』 42.8%
9 月組 『夢現無双』 17.7%

当ブログの読者様による本公演アンケートの結果を、
「星5と星4の投票率」を基準にして、ランキングを出しました

 

当ブログのアンケート結果発表の際に、
いつもお伝えしてますが、
それは上記に明記したとおりです。
もう一度明記しますと、
以下の「星5と星4の投票率」の評価となってます

  • 80%以上で大満足
  • 79%~50%で普通
  • 49%以下は不満足

 

アンケート結果発表の時に、
いつも語っておりますけど、
宝塚歌劇の場合、
概ねファンが観劇してます

 

そして、
当ブログにアンケートしてくださる方は、
間違いなく宝塚歌劇が大好きな方々がほとんどです
圧倒的にファンが見に行くであろうことを考えると、
満足度が50%を切るというのは、
かなりひどい状況だと考えております

 

実際に、
評価も甘めになるでしょうし、
いいところを見つけてそれで満足ができる
というのもファン目線

 

私自身も、
総合評価の星付けは、いつも甘くなってます
自分の評価を見ると、
「本当は星○だけど、〇〇だったので星1つ増やしました」
というコメントがほとんどについてます(笑)

 

以上を踏まえてご覧ください

 

 

では本題です

これで見ていきますと、
大満足の80%以上の合格ラインを超えている作品は、
9作品中5作品です
こちらです

  1. 雪組『ファントム』
  2. 宙組『オーシャンズ11』
  3. 花組『CASANOVA』
  4. 雪組『壬生義士伝』
  5. 星組『GOD OF STARS-食聖-』

 

2018年は9作品中3作品でしたので、
2019年は2作品増えたことになります
これは素晴らしい!

 

特に、
雪組は真の歌唱力トップコンビだけあって、
どの演目でも評価が高いのが特徴
歌唱力が欠点すらも克服して、
高評価に変えている力があります

 

5組中4組が1作品は満足度が高いので、
1年通して、
各組、何かしらはいい作品に出会える
ということでもあるでしょう

 

残念だったのは月組
2作品とも、かなり評価が厳しかったです
『I AM FROM AUSTRIA』は、
作品自体は悪くないのですが、
思ったほど跳ねなかった、という結果になりました

 

月組ファンには大好評でも、
他組のファンの心を鷲掴みするまでには至らなかった
というのが評価の分かれ目だったように感じます

 

 

そして、甘くなるファンでも、
辛口評価にならざるを得なかったのは、この2作品です
「49%以下は不満足」になってしまったワースト2!

  1. 月組『夢現無双』
  2. 花組『A Fairy Tale』

 

『夢現無双』は、
「星2」と「星1」の合算の数字で見たことがない
あまりにも低い数字でした
「17.7%」は衝撃的な数字でしょう

 

続いて、
花組『A Fairy Tale』は、
トップオブトップの明日海りおさんの退団公演でした
こちらも満足度が50%を切る、危険水域でした…

 

以上が「星5」と「星4」の投票率から見た、
2018年の満足度でした

次はワーストについて分析します

 

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2019年の本公演作品「星2と星1の投票率」ランキングの分析

「星2と星1の投票率ランキング」

ミュージカル 星2と星1の
投票率
1 月組 『夢現無双』 66.4%
2 花組 『A Fairy Tale』 32.0%
3 月組 『I AM FROM AUSTRIA』 23.5%
4 星組 『霧深きエルベのほとり』 16.5%
5 星組 『GOD OF STARS-食聖-』 4.9%
6 宙組 『オーシャンズ11』 4.6%
7 花組 『CASANOVA』 4.3%
8 雪組 『壬生義士伝』 1.6%

 

そして、本当の意味でのワースト3!

月組『夢現無双』
花組『A Fairy Tale』
月組『I AM FROM AUSTRIA』

 

「星5と星4」では、
ワースト1位になってしまった『夢現無双』ですが、
「星2と星1の投票率」でも断トツの1位となってしまいました…

 

「66.4%」という数字は、
当ブログアンケート結果では、これまた見た事がありません…
「星3」の救いすらなかったというのは、
『夢現無双』だけになります

 

月組生はものすごく熱演されてましたけど、
とにかく演目が「・・・」という残念ぶりだったのは否めず
たまさくのお披露目本公演としても、
美弥るりかさんの退団公演としても、
中途半端だったのが1番の原因だったと思います

 

たぶん当ブログのアンケート結果で、
月組『夢現無双』を超えるワースト記録は、
当面出ないと思われます

 

…というか出て欲しくないです

 

 

ワースト2位は、
ここでも花組『A Fairy Tale』となりました

 

3割以上が、
「星2」と「星1」に投票しているというのが、
厳しい結果に繋がりました

 

トップオブトップに相応しい演目を、
と期待していたファンの思いには応えてもらえなかった
共感できなかった、ということでしょう

 

退団公演に良作なし、を更新してしまう結果にもなりました

 

ワースト3位は、
月組『I AM FROM AUSTRIA』ですが、
「星2」と「星1」が3割を超えていないだけ、
許容範囲だと感じています

 

ただ問題なのは、
「星5」と「星4」が51.6%という、
かなり低い満足度ということ

 

ファン目線で甘い評価が多いヅカファンが、
甘くしてもこの評価だったわけですから、
悪くはないけど、
良くはないという結果になったのでしょう

 

結局は「普通だった」という可もなく不可もなく、
という結果でした

 

そして、満足度の高いベスト5の作品

  1. 雪組『ファントム』
  2. 宙組『オーシャンズ11』
  3. 花組『CASANOVA』
  4. 雪組『壬生義士伝』
  5. 星組『GOD OF STARS-食聖-』

どれも1桁台前半の「星2と星1の投票率」でした
非常に優秀で、お見事でした!

 

2019年のショー・レビュー「星5と星4の投票率」ランキングの分析

「星5と星4の投票率ランキング」

ショー&レビュー 星5と星4の
投票率
星2と星1の
投票率
1 雪組 『Music Revolution!』 86.9% 1.9%
2 星組 『Eclair Brillant』 86.8% 2.2%
3 花組 『シャルム!』 75.8% 13.6%
4 星組 『ESTRELLAS(エストレージャス)』 57.1% 14.3%
5 月組 『クルンテープ 天使の都』 44.1% 25.0%

ランキング表は、
「星5と星4の投票率」と「星2と星1の投票率」を合わせたものを表示させてます

2019年のショーまたはレビューは、5作品ありました
ショーが2作品、レビュー3作品、和物ショーはなしです

 

2018年は7作品ありましたから、
2019年はショー&レビューが、
公演の約半分の上演ということになります
すごい少なかったですね…

 

昨年の時も語りましたけど、
宝塚歌劇において、ショーやレビューの役割は大きいです
これこそ「宝塚を見た!」と思える満足度がグンとあがるのが、
ショーやレビューだからです
宝塚歌劇団の醍醐味と言っても過言ではありません!

 

「終わりよければ、すべてよし」じゃありませんけど、
ほとんどの場合、
お芝居のあとにショーをしますので、
ここで満足度があげられれば、
トータルでは良かったと思えるのではないか、
と考えられるからです

 

その上演がたった5作品だったのは、
寂しいですし残念でした
歌って踊れないトップコンビの星組が、
レビューを2本上演したのは、なかなか興味深かったです…

 

さて評価ですけど、
ショー&レビューは、
生徒さんが大活躍しますので、
必然的に評価も甘くなりますし、
満足度への評価があがりやすいです
そのため、最低でも70%は取得して欲しいところです

 

そういう目で見ると、ベスト3は70%を超えています

  1. 雪組『Music Revolution!』
  2. 星組『Eclair Brillant』
  3. 花組『シャルム!』

 

 

ワースト2位はこちらでした!

  1. ワースト1位:月組『クルンテープ 天使の都』
  2. ワースト2位:星組『ESTRELLAS(エストレージャス)』

 

『クルンテープ 天使の都』は、
50%も獲得出来ませんでした

 

次はワーストについて分析します

 

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2019年のショー・レビュー「星2と星1の投票率」ランキングの分析

「星2と星1の投票率ランキング」

ショー&レビュー 星2と星1の
投票率
1 月組 『クルンテープ 天使の都』 25.0%
2 星組 『ESTRELLAS(エストレージャス)』 14.3%
3 花組 『シャルム!』 13.6%
4 星組 『Eclair Brillant』 2.2%
5 雪組 『Music Revolution!』 1.9%

 

そして、本当の意味でのワースト3!

  1. 月組『クルンテープ 天使の都』
  2. 星組『ESTRELLAS(エストレージャス)』
  3. 花組『シャルム!』

 

危険水域の30%超えをしていませんので、
セーフと言えばセーフですが、
ワースト1位の『クルンテープ 天使の都』は、
「星5」と「星4」でも44.1%でしたので、
評価はあまり良くなかったショーだということになります

 

ワースト2位、3位の
『ESTRELLAS(エストレージャス)』『シャルム!』は、
20%を超えてませんので、ひとまずセーフ!

 

とはいえ、
『ESTRELLAS(エストレージャス)』も、
「星5」と「星4」の評価は高くありませんので、
普通だったという評価になります

 

その点、
『シャルム!』は、
「星5」と「星4」の評価が高いのが救いです
ただ、満足できなかった層が、
10%以上いたのは、
退団公演としては残念に感じます

 

その点、
星組の『Eclair Brillant』は優秀でした

 

雪組さんは何も言うことなし!
さすがです!!

 

まとめ&あとがき

結局2019年も年度末ギリギリの発表となりました…
先月末までには発表したかったのですが、
私らしくのんびりな感じに…

 

本公演アンケートの年間集計としては、
非常に面白い結果になっていると思います

 

あくまでも、
本公演終了後に感じた評価なので、
1年通しての評価ではありません

 

その時その時に、
その作品をどう思ったのか、ということで、
何かの作品と比べて、というのではなく、
純粋に評価をしてもらっています

 

また、
このアンケート結果は、
私の意見とは全然違うことも多いです…(^_^;)

 

それが醍醐味ですし、面白さでもあります

 

あらたな発見がたくさんありますし、
皆さんのいろんな思いを受け止めることができるからです

 

そして、
前年もお話しましたが、
数字は正直、ということ!

 

脳内の印象づけが強烈にあったりしますが、
実際のところはこういう評価だった
と確認することもできるからです

 

昨年同様に、
2019年の上演作品を数字で考えられることを、
大きくまとめてみます

①凡作を良作に変える力があるのが雪組
②退団公演に良作なし
③その退団公演で有終の美を飾れたのが星組
④なかなか上手くいかず迷走気味の月組
⑤ようやく本領発揮の演目に恵まれた宙組
⑥歌唱力は裏切らないを見せつけた雪組と花組

 

前年もお伝えしてますし、
別途記事でも語りましたけど、
宝塚歌劇の全作品が良作になる、
というのは非常に難しいと思います

 

駄作も仕方がないと思っていますが、
それを乗り越えるには、
適材適所の起用でしょう
実力のあるジェンヌさんを上手に生かして欲しいところです

宝塚歌劇での問題は駄作なのではなく適材適所での起用

 

2020年も年の4分の1が過ぎようとしていますが、
まさかの新型コロナウイルスのパンデミック騒ぎに、
宝塚歌劇団も巻き込まれています

 

残念でなりませんが、
劇団の被害も最小限になるように、
早く収束して欲して欲しかったですが、そんな状況でもなく…

 

最後に、
いつもお伝えしてますが、
このアンケート結果や資料については、
あくまでも当ブログ読者様限定でのお話です
100人いらしたら、100通りの思いや感想や評価があります
そのことを頭の片隅において、
楽しんでいただければ幸いです!

 

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『宝塚観劇ベスト作品賞 2019』が決定!当ブログ読者の選ぶ作品はコレ!

2018年の観劇の満足度の分析記事はこちら

「2018年 宝塚歌劇 観劇の満足度」アンケート結果の数字から見る比較分析

 

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