宝塚歌劇での問題は駄作なのではなく適材適所での起用

宝塚考察



先日、
小川理事長の会見について、
夢組のOGとのコラボについて語りました

 

もう1つ語っておきたいことがあったので、
今更感はありますけど、取り上げます

 

それは駄作についてのお話です

 

では、ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

駄作を出さないことは大事だけど…永久にというのは無理

小川理事長は、
「宝塚歌劇では駄作を出さないでいく」という、
お話をされてました

 

いい心がげですし、
エンターテインメントを取り扱うのであれば、
当然の志ではあるでしょう

 

でも、
他業種でもそうですけど、
ヒットを生み出したくて、
試行錯誤をし、
たくさんのアイデアから商品が生み出され、
そこからヒットになるのはほんのわずかです

 

数うち当たる理論ではありませんけど、
一球入魂型では企業は成り立たないのが現状です

 

それと同様に、
エンターテインメントの世界でも同様です

 

現在、
いろんなエンターテインメントが溢れていますから、
舞台だけではなく、
テレビ、動画配信、イベントなど、
宝塚歌劇団のライバルはたくさんあるわけです

 

その中で、
宝塚歌劇団を選んでもらい、
勝ち続けていくということは、
非常に大変なこと!

 

だからこそ、
観客をガッカリさせるような演目を出していけない
というのは最もな発言ではあります

 

 

ですが、
最もではありますけど、
上記のように連発をし続けるということの方が、
どれほど困難なことか…

 

野球で例えるなら、
打率10割バッターなんて存在しないですし、
三球三振を永遠にし続けるなんて、あり得ません

 

よくて3割5分バッターであり、
〇連続三振どまりなのです

 

これが現実です

 

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宝塚歌劇団の魅力はタカラジェンヌ

宝塚歌劇団にとっての唯一無二であり、
劇団の宝となるのは、まちがいなく「タカラジェンヌ」です

 

タカラジェンヌが存在しなければ、
105年以上の歴史はなかったかもしれませんし、
希少性もなかったでしょう

 

そうなれば、
ここまでの伝統芸として続いていたのか、
非常に怪しいものがあります

 

ヅカファンは、
宝塚歌劇団のショーや作品にも愛着がありますが、
何よりもタカラジェンヌに魅了されているのです

 

これがとても大事なポイント!

 

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駄作を払拭できるのはタカラジェンヌの力があってこそ!

小川理事長のいうように、
駄作を出さないということは、
とても大事なことだと思いますし、
出さない越したことはありません

 

ですが、
現実としては非常に難しいです

 

それを補えるのが、タカラジェンヌです!

 

たとえ駄作の残念作品だったとしても、
タカラジェンヌが素敵に見えたら、
それだけで「見る価値」が出来るというのが、
私的な考えです

 

 

例えば、
その最たるとして、
宙組さんの『異人たちのルネサンス』があります

 

『異人たちのルネサンス』を評価され、
お好きな方もいらっしゃるでしょうけど、
私的には、
お芝居の内容としては、
そんなに感動するわけでもなく、
心を揺さぶられたわけでもありませんでした

 

ところが、
この作品では、
フィナーレがついていたのですが、
これがとにかく素晴らしかった!

 

トップスターである真風涼帆の圧倒的なる王者感が、
上手に演出されていて
このフィナーレだけで「見る価値」が出来たのです

 

当ブログのアンケートでも、
このフィナーレは絶賛されてる方が多かったです

 

第16回アンケート結果発表!「宙組『白鷺の城』『異人たちのルネサンス』観劇評価を教えてください」

 

そして、
面白いことに、
田渕先生のショーを望む声まで出てました
こういう副産物まで生み出したのです!

 

面白いですよね
お芝居だけの演目であれば、
残念極まりなかったでしょうけど、
宝塚歌劇団という特殊な演出のある舞台作品だからこそ、
生まれる感動があるわけです

 

そして、
それはタカラジェンヌの魅力なしでは出来ないこと!

 

これこそが宝塚歌劇団の大事な部分だと思っています

 

タカラジェンヌの魅力が売りだからこそ適材適所が大事!

このように、
正直傑作と思えないような作品でも、
タカラジェンヌの魅力に触れることができると、
それだけで「価値」が生まれます

 

「価値」を出すためには、
タカラジェンヌの魅力を引き出すような演出
そして、何よりも適材適所での起用が大事だと思ってます

 

 

歌が下手なのに、
トップコンビだからといって、
無理やりたくさんのナンバーを歌わせる、というのは、
ダメなパターン

 

ダンスが下手はトップコンビに、
無理やりショーで踊らせるというのも、
ダメなパターン

 

そして、
トップコンビの技量に遠慮しすぎて、
魅力溢れるタカラジェンヌが埋もれてしまうこと、
これが1番ダメなことだと思っています

 

 

歌が苦手なトップコンビには、
歌上手の援護サポートを、
歌唱力のあるジェンヌさんにお任せするのが、
とても大事なこと

 

踊れないトップコンビには、
華やかなダンサーに踊らせて、
彩りを添えることが大事なこと

 

このように、
欠点を上手にカバーさせて、
舞台の質を向上させていくことが、
すごく大事なことだと感じます

 

 

駄作は、
出る時には出ます(笑)

 

それをどう見せ場を作って、
方向転換させるかは、
実力のあるジェンヌさんを上手に抜擢して、
1段階でも2段階でも、
観客の満足度をあげていくことでしょう

 

駄作の上、
タカラジェンヌにも魅力を感じさせない、
というのが1番ダメです!

 

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いろいろ特殊だからこそタカラジェンヌの適材適所を望む

組子が70名以上もいる大所帯が、
宝塚歌劇団です

 

全員に見どころを持たせるというのは、
非常に困難でしょう

 

だからこそ、
1本物ではなく、2本でショー付きというのが、
大事なんだと思ってます

 

海外ミュージカルもいいですけど、
1本物ばかりでは、
ショー作家も育ちません

 

現状はショーのマンネリ化も多いですから、
やはり、各組で、
コンスタントにショーは観たいですね

 

そこで、
ダンスや歌の上手なジェンヌさんを抜擢して、
活躍させて欲しいです

 

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