花組『巡礼の年』大千秋楽…柚香光の開幕前のアナウンスから退団者挨拶まで特別仕様が忘れられない公演

花組



本日は、
花組『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』
『Fashionable Empire』の大千秋楽でした

 

大阪では星組の全ツ『モンテ・クリスト伯』の日でしたので、
配信をご覧いただけない方もいらっしゃったとは思いますけど、
おそらくですが、
とても多くのヅカファンがこの配信を視聴されたのではないでしょうか

 

私もその一人です
どんなにこの日を待ち望んでいたことか…

 

本日は思うままに綴っておこうと思います

 

また、
恒例の観劇アンケートも開始しておりますので、
ご観劇やご視聴された方は、ぜひご投票ください

花組『巡礼の年』『Fashionable Empire』の観劇評価を教えてください

締め切りは2022年9月10日(土)23:59です

 

お花渡しについては、こちらをどうぞ

花組『巡礼の年』の退団者4名へのお花渡し…星風まどかの涙&美風舞良劇場【東京大千秋楽追記】

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

開幕アナウンスからトップスター&退団者が特別仕様だった『巡礼の年』

開幕は、
トップスター・カレーくん(柚香光さん)のアナウンスから、
上演開始となりますが、
今回のご挨拶は特別なものでしたね

 

予期せぬことだったので、
余計に心に響き、
この時点で涙がじわっと溢れそうでした…

 

今日だけの特別なアナウンスにしたい、となったのは、
カレーくんの提案なのかな?
いずれにせよ、この時点で、
カレーくんや花組生の思いがちゃんと届いたように思います

 

そして、
退団者のセレモニーでは、
通常は大劇場の時とほぼ同様なメッセージが読み上げられますが、
今回は公演中止を受けての特別仕様なメッセージに変更されてました

 

その分、
お一人のメッセージが長めだったように思います

 

読み上げるあおいさん(美風舞良さん)も、
前回とは変わって、
抑揚はあるものの、
とても厳かな雰囲気をまとって読み上げてました

 

カレーくんによるトップスターのご挨拶も、
謝る必要は全くないのですが、
心の底から申し訳ないという気持ちが溢れていて、
一生懸命に残念な気持ちを謝罪に込めていたように感じます

 

たぶん涙が出そうでしたよね…
それを最後の最後、カーテン前でのご挨拶を含めて、
ずっと我慢されていた姿もグッときました

 

花組の皆さんは、
大千秋楽を迎えて、
少しはホッとした気持ちになれたでしょうか…

 

悔しい思いや、
悲しい思いの方が勝っているかもしれませんけど、
こうやって大千秋楽を迎えられたのは、
花組生やスタッフの皆さんの団結力だと思いますので、
また気持ちを新たに、次回の演目に取り掛かっていただきたいです

 

…そんなこと私に言われなくても、
ジェンヌさんたちは常に前進ですもんね
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることでしょう
楽しみにしています

 

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たった6日間の8公演開催だった『巡礼の年』

本日無事に大千秋楽を迎えられましたので、
あらためて触れますけど、
『巡礼の年』は37日の公演期間で、
上演できたのは、たったの6日間の8公演でした

 

■花組『巡礼の年』上演状況
・公演期間:37日間(上演は32日間)・53公演
・公演中止:20日間・32公演(貸切・新人公演含む)
・上演済み:6日間・8公演

 

これを見ると、
公演中止と上演済みが逆じゃないのか、と思うほど、
信じられないくらい上演できませんでした

 

上演率は公演数で見ますと、15%という脅威の少なさです

 

公演再開となった、
実質の公演初日になったのが、
8月14日の15:30の公演です

 

初日だったので、
午前の11時からの貸切公演は流れてしまいましたが、
今思えば、
貸切公演からの上演でもよかったように感じるくらいです

 

でも、初日ですもんね…
まさかその日まで初日がズレこむとは、
想像しておりませんでしたから…

 

ここまで上演できなかったのであれば、
本来は、
この公演期間を中止して、
1公演後倒しにした方がすっきりする状況でしたけど、
有限の宝塚歌劇団においては、
これ以上の遅れは出来ないという判断だったのだと思います

 

ただでさえ、
2020年の時に、約4ヵ月ちょっとの上演中止期間があり、
翌2021年には、1年の本公演数を1公演減らしての上演になりました

 

実質半年の期間が、
すでに遅れているんですよね…

 

そう考えると、
月組の大劇場公演もそうですけど、
花組の東京公演の延期は、無理だったということになります

 

また、
チケットなど予定しているものが全てやり直しになりますし、
その混乱や手間や時間を考慮しても、難しかったのでしょう

 

退団者側の今後のこともありますよね

 

お芝居もショーも、
すごくいい作品だっただけに、
東京でたったこれだけしか上演できなかったというのは、
すごく残念に思います

 

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柚香光と花組が素晴らしいパフォーマンスだった

今回は大千秋楽ということもあり、
さらに上記のような花組生も思いも重なり、
とても素晴らしい公演になってました

 

私自身は、
前回もライブ配信での視聴でしたが、
初見ということもあり、
そこまで心に刺さるほどではなかったのですが、
2回目となる今回は、ビシバシと心に響いてきました

 

生田先生の十八番となる内面の葛藤場面も、
初見ではそこまで感情移入出来なかったのですが、
今回あらためて見てみると、
ものすごく共感できるというか感情移入できるというか…
初見とはうって変わっての評価となりました

 

私的には、
1回の観劇でほぼ伝わるようにならないとダメというのがあるので、
本来はこの部分はちょっと、と思うところでもあるのですが、
今回は状況が状況ですので、
鑑賞(観劇)出来るという喜びが大きかったというのもあるとは思います

 

でも、よく見ると、
とても良い作品だなとあらためて感じました

 

カレーくんの素晴らしいピアノ演奏も見どころでしたし…

 

リストの悩み苦しむ場面は、
人間なら誰しも持つものでしょう
ショパンという天才を目の当たりにしないといけなかったという事実
ラストのそういうことから開放されたリストが素敵でした
穏やかで、優しい空気に包まれたリスト
いろんなことを乗り越えて辿り着いたところが、子どもたちと触れ合っている場所であった、
という点が希望に繋がっていったと思います

 

憑き物が落ちたかのような第二の人生を歩むリストの姿が、
余韻となって記憶に残ります

 

ショパンの最後はわかりやすい場面でもあり、
今回も1番ホロリときました
リストを思い、良い友人であったショパン
ですが、きっとショパンにも、
リストへのコンプレックスがあったに違いありません

 

それがわかるからこそ、
最後の力を振り絞って、
魂の語らいになったのだと思います

 

退団者の音くりちゃん(音くり寿さん)のラプリュナレド伯爵夫人は、
圧巻としか言いようのない演技でした
本当に上手い
歌も文句なしです

 

つかさくん(飛龍つかささん)のダグー伯爵も、
こういう役を演じたら上手いですよね
渋みもこの学年とは思えないほど滲み出てましたし…

 

お二人を花組で観れないと思うと、
さらに悲しくなりました

 

ショーも素晴らしかったですし、
やはり1回は生観劇したかったです
きっと生で見たら、
もっともっと心に響くものがあったと思います

 

あと新人公演ですよね…
だいやくん(侑輝大弥さん)がどんなリストを演じたのか、
とても観たかったです

 

みさきちゃん(星空美咲さん)もダグー伯爵夫人も、
かがみくん(鏡星珠さん)のショパンもしかり…
かがみくんは106期・研3からの抜擢でしたし…

 

本当にいろいろ無念が残ります

 

ですが、
そこは残念でなりませんが、
大千秋楽を観れたことに感謝をしたいと思った本日でした…

 

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