美園さくらが歌唱力を発揮!欠点はあるが文句なしのヒロイン『I AM FROM AUSTRIA』

月組



前回、、
月組『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』の、
たまきちくん(珠城りょうさん)と、
作品そのものの感想を語りました…

『I AM FROM AUSTRIA』…珠城りょうにピッタリの役なのに吸引力がなかった理由

 

ほぼダメ出しでしたけど、
それはあくまでも私が感じたものなので、
感動して、
「1番好き」という方もいらっしゃるでしょう

 

それが健全なのです

 

いつもお伝えしていますが、
観劇感想は、
100人いたら100通りの感想、評価があるのは当たり前ですから

 

ということで、
今回も『I AM FROM AUSTRIA』の感想です

 

いつも通りの私の感想メモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

素晴らしかったゴージャスな美園さくらのエマ

前回もお話しましたが、
元々のオーストリア版『I AM FROM AUSTRIA』の主人公は、
さくらちゃん(美園さくらさん)演じるエマです

 

ハリウッドで大成功を収めた人気女優という役なので、
とにかくその華やかさとオーラが必要な役でした

 

しかも、
歌のナンバーも圧倒的にエマが中心!
ここぞという大事な場面では、
ほぼエマが歌っていました

 

これは、
トップ娘役としては、
またとない大役だったでしょう

 

少しワガママで、
ちょっと気難しくて、
スタイルがよく、
金髪が自慢なゴージャスなハリウッド女優

 

さくらちゃんは、
見事なエマ・カーターになりきっていました

 

何よりも、歌が上手い!

 

これに尽きます

 

さくらちゃんには合わない感じの曲もありましたけど、
歌唱力で乗り切ってました
そういうテクニックを使えるのも、
元々歌えるからです

 

金髪も、
さくらちゃんにはよく似合ってました

 

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アニメ声を克服した美園さくら

さくらちゃんと言えば、
見た目のゴージャスさとはアンバランスなアニメ声

 

私はこれがとても苦手でして…

 

舞台に立つからには、
アニメ声はマイナスでしかないです
2.5次元ミュージカルでしたら、
その良さが生かされるのでしょうけど、
宝塚歌劇では難しいです

 

元花組トップ娘役だった、
ゆきちゃん(仙名彩世さん)もアニメ声というか、
声に特徴のあるトップ娘役さんでしたけど、
ゆきちゃんは、
他の技量でそれを帳消しにしていました
佇まいとか、役のなりきり度ですね…

 

さくらちゃんがヒロインを演じた、
『雨に唄えば』と、
『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』では、
非常にガッカリしてショックだった記憶があります
『夢現無双』では、
セリフがほぼ「たけぞうさん」しかなかったので(笑)、
そこまでは気になりませんでしたけど、
やはりアニメ声の印象が強かったです

 

今回は、
かなりアニメ声色を失くすように、
非常に努力されていたと思います
さくらちゃんが、
どれだけ頑張ったかということですよね…
本当に素晴らしい

 

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美園さくらで気になるのはセリフ回し

一方で、
さくらちゃんのお芝居に関しては、
ずっと気になることがあります

 

これは、
さくらちゃんに限ったことじゃないですが、
宝塚歌劇における、
演技指導の先生のクセなのかどうかわかりませんけど、
語尾をやたらと強調する言い方が、
非常に気になります

 

たとえば、
「大丈夫よ」というセリフがあるとすれば、
語尾の「よ」をやたらと強調する物言いです
わかりますかね?(^_^;)

「大丈夫
こんな感じです

 

これはさくらちゃんだけではなく、
現トップ娘役ですと、
ひとみちゃん(舞空瞳さん)もそう

 

とてもクセの強いイントネーションというか、
アクセントでセリフを言うのが気になっています

 

我が星組で言えば、
ねね様(夢咲ねねさん)もクセが強かったです
それ以前に問題山積でしたけど…(^_^;) オモイカエストスゴカッタナァ…

 

そういう意味では、
華ちゃん(華優希さん)は上手い!
セリフの言い回しと感情の乗せ方が、
抜群に上手なので、
観客が素直に共感を得やすいのです

 

 

トップスターになると、
もっと独特な〇〇節みたいなセリフ回しが多いので、
そのような言い回しだと、
本人の感情が乗せやすいのかもしれません
でも、観客にはマイナスですし、
舞台も残念な出来になります

 

ヒロインはセリフも多いですし、
これ、なんとかならないのかなぁ…
ヅカ芝居も度を超すと白けちゃいます

 

美園さくらのショースターとしてのポテンシャル

セリフ回しの部分は、
早急に克服してもらいたい部分ではありますが、
さくらちゃんの魅力は、
歌って踊れること!

 

メインとしてのショースターというのには、
華やかさには欠けますけど、
トップスターのたまきちくんが、
全然華やかなタイプではないので、
さくらちゃんが、
思いっきりやり切っても、
バランスが取れるのがいいと思います

 

ちゃぴちゃん(愛希れいかさん)のように、
スターオーラありまくりだと、
トップスター並みに目を惹いてしまうので、
華のないトップスターだと、霞んでしまうからです

 

オーラだけは、
お慕い芸をしても隠せるものではないので、
非常に難しいところ

 

幸いさくらちゃんの場合は、
スターオーラが溢れまくっているタイプではないので、
たまきちくんがかすれて存在感がなくなる、
ということがないのがバランスいいと思ってます

 

サラリと踊ってみせる場面でも、
本当に上手い!
元々のポテンシャルの高さを感じられるしなやかさと、
リズム感があるので、
見ていてとても心地がいいのです

 

むしろ、
さくらちゃんがメインで踊って欲しいくらい

 

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歌唱力があるというのは非常に強み

そして、
さくらちゃんは歌唱力という武器があります

 

まあやちゃん(真彩希帆さん)のような、
超絶技巧派の真の歌姫ではありませんけど、
十分歌唱力のあるトップ娘役さん

 

ヅカ芝居では、
その良さを十分発揮できています

 

あくまでも私的持論ですけど、
トップコンビのどちらかは、
歌唱力が必要と思ってますので、
歌難なたまきちくんをサポートするには、
さくらちゃんの歌唱力は必須でしょう

宝塚のトリデンテ…最低限1人は歌唱力があってほしいと思う

 

トリデンテで考えても、
真ん中3人のうち、
れいこさん(月城かなとさん)と、
さくらちゃんの2人が歌えるというのは、
安心感があります

 

トップスターが歌えない以上、
たまきちくんが卒業するまでは、
海外ミュージカルは遠慮した方が無難なので、
今回の『I AM FROM AUSTRIA』が、
さくらちゃんにとっての代表作になったのは、
本当によかったです

 

これからも、
上手にたまきちくんをサポートして、
舞台盛り上がて欲しいかな、と思います

 

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