礼華はるが名作『月の燈影』を好演…彩海せらも天紫珠李も全員がハマリ役だった

月組



本日は、
ぱるくん(礼華はるさん)主演、
月組バウ『月の燈影(ほかげ)』の千秋楽であり、
ライブ配信の日でもありました!

 

昨日のれいこさん(月城かなとさん)主演、
『DEATH TAKES A HOLIDAY』からの2日間連続の配信ですね

 

れいこさんの別箱の感想はこちらです

月城かなとが素晴らしくて溜息が出た『DEATH TAKES A HOLIDAY』…ミスマッチ含めたいろいろな感想

 

今日は出張からの帰宅後、
仮眠を取ってからの視聴でした
疲れからの眠気を心配してましたけど、
そんな心配は無用で、感動と涙涙で大変でした
さすが名作!

 

ということで、
今回はぱるくんバウの『月の燈影』のキャストの感想を、
サクッと語っておこうと思います

 

ここから先は、
いつも通りの私のメモなので、
いろんな意見があるんだなぁ、と、
ご理解のいただける方のみ、どうぞ!

 

礼華はるが主演だった意味がよくわかる再演だった…月組『月の燈影』

まずは主演の幸蔵を演じたぱるくんから

 

この役は、
ぱるくんにドハマリしてましたね
ここまでドンピシャになるとは思いませんでした

 

名作の再演の上、
所作や台詞が難しいとされる和物の演目で、
これがぱるくんがどう演じるのかとても興味がありました

 

クールに見える幸蔵には、
ものすごい重たい過去があるわけですけど、
それを時折垣間見える場面や、
過去での幸蔵の場面でのギャップを上手に丁寧に演じていたと思います

 

幸蔵の中に、
妙に無機質な感じが漂うにも理由があるわけですけど、
それをおくびにも出さず生きているのが幸蔵です
そうならざるを得ない背景がだんだんわかっていくのですが、
天真爛漫のような親友・次郎吉との対比も明確で、
だからこそ難しさがあった役だったはず

 

よかったですね~
ぱるくんには演技力を格段にアップして欲しいと願ってましたけど、
ここで大きく殻を破った感がありました

 

一見クールそうに見える幸蔵ですけど、
うちに秘めるいろんな思いが後半のラストで爆発します
ストーリーに見え隠れしている背景に、
いろいろ溜め込んでいたからこそ、
幸蔵の気持ちに共感が凄かったです
だからこそ辛いラスト…

 

次郎吉と共に歩むという意味を込めて、
鼠小僧として生きた幸蔵に涙が止まりませんでした
決して幸せな結末ではないのですが、
親友の次郎吉を大切に思っていた証ともいうべき流れに感動をしたんだと思います

 

「芝居の月組」においては、
演技派な月組生が多く存在し、
さらに路線スターで言えば、
前門の虎的存在の1期上のゆのくん(風間柚乃さん)と、
後門の狼的存在の1期下のあみちゃん(彩海せらさん)という、
演技派な先輩後輩に挟まれている状態でした

 

もがき苦しんでいる状況もあったでしょうけど、
ぱるくんが大きく成長をしたと実感でき、
なおかつ素晴らしい作品と出会えたことは、
何にも代えがたいことではないでしょうか

 

歌に関しては、
前進しているという実感は、
聞き手である私には全くありませんでしたけど、
演技力に関しては頑張りがよく伝わってきました

 

演技力に伸びしろがあることと、
成長できる素養があることが感じられたので、
もっともっと磨きをかけて欲しいです

 

長身でスタイルがいいぱるくんですけど、
その強みは和物という演目では発揮することができません
封印状態での奮闘だったわけですから、
次回作以降の大きく成長したぱるくんの姿にも期待したいですね

 

さっきも触れましたけど、
歌ももう少し頑張って欲しいです

 

最後のご挨拶では、
涙ぐんでらっしゃいましたよね
いろいろとプレッシャーがあったでしょうけど、
素晴らしい作品を届けられての安心感と、
観客への思いがあったように思いました

 

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彩海せらはさすがというしかない芸達者ぶりだった

続いては2番手役・次郎吉のあみちゃん(彩海せらさん)

 

次郎吉といえば、
鼠小僧なわけですが、
その鼠小僧は幸蔵の姿だったというラストなのですが、
どうしてその名を語ったのかと言えば、
親友である次郎吉を思ってのことでしょう
共に生きることを誓ってのことだったのだと思います

 

それほどまでに、
幸蔵の心に刻み込まれる次郎吉は、
かなり魅力的な人間でなければなりませんでした

 

その期待に、あみちゃんは見事に応えてました

 

明るく元気で優しい次郎吉
幸蔵のことを「さっちゃん」と呼ぶ唯一の幼馴染の親友
陰の幸蔵と陽の次郎吉
2人が対になる感じもよかったですね

 

ぱるあみのコンビ感が功を奏してました

 

ラストは涙が止まらなかったです
あみちゃんの名演が光ったからこそ、
感動が心に染みわたりました

 

そして、
あみちゃんと言えば、歌唱力!
ここのところ、
男役歌唱に不安定さがあって心配してましたけど、
今回は見事でした
復活したと言っても過言ではないでしょう

 

歌唱力を取り戻したあみちゃんは強い!

 

演技力も抜群ですし、
小柄という欠点を実力で払拭して欲しい、
素晴らしい逸材だと思っています

 

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天紫珠李が素晴らしかった!喜の字はハマリ役

続いては、
ヒロイン・喜の字を演じたあましちゃん(天紫珠李さん)

 

素晴らしかった!
今までヒロインを演じてきてますし、
本公演でも主要な娘役を演じることが多いあましちゃんですけど、
今回の喜の字役は、まさにハマリ役になりました

 

和物の化粧もよかったですし、
所作も見事!
演技に関しても申し分なしです
歌も本人比では格段によかったと思います

 

気の毒な過去があり、
さらにいまだに狙われるような喜の字
それでも気位と誇りを持って、
淀屋辰五郎の誘いを断り続けるカッコよさ

 

それでいて、
愛する次郎吉の前では乙女心いっぱいで、
愛らしい女性となってました

 

あみちゃん次郎吉と、
あましちゃん喜の字の応援したくなるような2人だからこそ、
ラストには胸が張り裂けそうな思いになるのです

 

そうなるためには、
2人の演技力にかかる部分が大きいのですが、
見事に応えてましたね
本当に素晴らしかった

 

体格的に、
あみちゃんとの並びはあみちゃんにとって不利になりがちなところ、
あましちゃんの抜群の娘役芸で、
あみちゃんがカッコよく見えました
もちろん、あみちゃんの演技力と表現力あってこそではありますが…

 

いい娘役さんになったんだな、と実感したあましちゃんの喜の字でした

 

さすがのプリンセス候補・花妃舞音…和物でも可愛い

もう1人の路線娘役は、
お壱役のまのんちゃん(花妃舞音さん)

 

和物の作品ではありましたけど、
まのんちゃんの持ち味が損なわれることなく、
愛らしいお壱を演じてました

 

密かに幸蔵を想っているわけですけど、
ラストでは成就できない恋心が切なかったですし、
こういう演じ方ができるのが、正統派ヒロインのなせる技でしょう

 

割と「可愛いは正義」を、
地で行くようなタイプの娘役さんだと思ってましたけど、
着実に芸に磨きをかけていて、将来が楽しみな娘役に成長し続けています

 

月組の路線娘役は、
トップ娘役の海ちゃん(海乃美月さん)含めて、
芸に秀でているタイプが多いですけど、
圧倒的なヒロイン感と愛らしさがある正統派のヒロイン系が、
現在はなかなか輩出されない組になっているので、
そういう意味でも貴重な娘役さんだと思っています

 

歌も頑張ってますし、
演技力にも磨きがかかってます
あとは、役幅を広げていって欲しいところ…
姫系しか出来ないのはよろしくないですからね

 

プリンセス感は大事にしつつ、
上手に育成していって欲しい逸材です

 

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その他気になった役

ここからは気になったキャストを一言ずつ語っておきます

 

専科からお二人がご出演されてました
淀屋辰五郎役のはっちさん(夏美ようさん)と、
丑右衛門役のまりんさん(悠真倫さん)
そして、今作から月組組長となったみとさん(梨花ますみさん)
このお三方のおかげで、
和物のお芝居が引き締まります
本物の大人たちが演じるからこそ、作品に深みが増しました

 

お勝役のせんりちゃん(麗泉里さん)
さすがの貫禄でしたね
非常に上手かったです
こういう役を演じてくれる娘役さんは貴重なので、
まだまだ頑張って欲しいところ

 

おとせ役のしずねえさん(静音ほたるさん)
まのんお壱と対になっていましたけど、
しずねえさん、めっちゃ綺麗!
あまりに綺麗で目を奪われっぱなしでした
愛らしいまのんちゃんと、
美貌のしずねえさんとのコンビは眼福でした
最高!

 

喜の字の弟・新助役のわか様(一輝翔琉さん)
役的に台詞も出番も結構あったわか様
まだまだ硬い部分もありますし、
歌は要精進の域を出ていませんが、
スター性は抜群ですし、
舞台度胸もあるので、今後も目立ったご活躍をすることでしょう
まずは新人公演主演ですね

 

以上になります
駆け足になりましたけど、
月組『月の燈影』の感想でした

 

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